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理想の経営者は・・・

Q.
いつもありがとうございます。さっそく質問させていただきます。

著書「儲かる会社の社長の条件」の96ページに貸借対照表のことが書いてありますが、(「資産を小さくしながら会社を大きくする」といった矛盾)とありますが、余計な物を購入して資産を大きく見せかけるくらいなら税金を払った後に残る繰越利益剰余金(自己資本)を増やしたほうがいいよという意味なのでしょうか。

また貸借対照表の右側を先生の考えておられる理想の経営者はどのようにもっていくのかヒントをいただけると幸いに存じます。

A.
ご質問ありがとうございます。

このご質問に答えるのは難しいですねー。
セミナーで丸一日かけて説明する内容ですから・・・・・。
さて、どうしようかなーぁ?

ご指摘のように余計なものを購入しないというのは「小さくしながら大きくする」要素ですし、棚卸しや売掛金などもそうですね。

ただ、ここで重要なのは、「小さくしながら大きくする」「大きくしながら小さくする」という感覚です。

税金を払った後の税引き後利益を大きくすることは結果として得られるとは思いますが、それが目的かというと少し違います。

現在、会計関係の本を書いているのですが、この本の第二部は、「小さくしながら大きくする」とは表現していませんが、会計の大きな役割を説明し貸借対照表の右側の展開をテーマにしています。
そこでは、理想的な企業と一般的な企業の違いなども書いていますので発売されたら読んでやってください。

理想の経営者ということでもないですが、株式投資の視点の一つとしても貸借対照表の右側の見方は大事です(ニュースレターをお読みの方は、過去に2回にわたって書きましたのでご存知のことと思います)。

ところで、「理想の経営者がどのようにもっていくのか・・」ということがご質問でした。
「どのように・・」というのは、一般論では答えられませんが、まずはご自身の業種業態における典型的な貸借対照表の右側を顧問の税理士さんにでもお願いして手に入れてください。そして、『裏帳簿のススメ』に書いたような構成図表に組み替えてください(この説明は、メルマガの形態では限界がありますのでご容赦くださいね)。

次に、自社の貸借対照表を構成図表にして比べてみましょう。
これが同業種の平均的な姿と似ていたら、マズイです。
そうなっていたら、80%を占める普通の企業です。

ですから、これを変えることになります。
しかし、それはケースバイケース。
コンサルタントなんていう職業が成り立つのは、こういう部分がケースバイケースだからですね。

ただ、自分の会社のことですから、こうした作業を行うだけでいろいろ浮かぶと思いますよ。

ちょっと、メルマの場で答えるのには限界のご質問なので、ど真ん中をお答えできず申し訳ありません。
とりあえず、上記の作業をやってみてください。

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