有料メールマガジン『週刊 岡本吏郎』

(7)オトメンと激辛女の市場

2008年6月のまーけ塾は下記の通り行いました。
毎週この中から一項目抜粋して掲載します。

(1) 固定費はかけてはいけないのか?
(2) 回避性人格障害。最近当社であったお話
(3) 上場企業の営業利益率
(4) GDPで恵まれていたこの5年を検証する
(5) 毎度言っていますが、対数グラフは重要です
(6) 中小企業の金策パニック始まる
(7) オトメンと激辛女の市場
(8) ソニーの製品に代わって登場、全録マシーン
(9) 予言的中!SCの落日が始まった
(10) ひらまつの新しい戦略に疑問
(11) あのキャラクターが、こうなっていたなんて!!
(12) 大きな価格革命がやってきた【重要かも?】
(13) メタボ検診の裏側
(14) 信用縮小の波はどこまで大きくなるか?
(15) 団塊世代の「事始め」
(16) ようやく大企業も気づいてきたかな?価格戦略の要

(7)オトメンと激辛女の市場

マンガ『オトメン』がヒットしています。マンガの主人公は裁縫好き、料理好きのイケメン。この主人公に絡む女の子は方程式通り“男前オンナ”。
マンガや映画のパターンである逆(対局)の手法です。

ところが、現実もマンガと同じようなことになり始めています。

メンズネイルが静かなブームになっていることを筆頭に、化粧品を使う男性が20代では5年前の3倍。
男性の内的な変化ばかりではなく、女性の求める男性像が「かわいい」に変わってきているところも大きいかもしれません。

うちの娘たちを見ていても、テレビに出ている好きなアイドルを見て言う言葉は「かわいい」です。
20代女性が男性像に求めるイメージは「かっこいい」が34.8%、「かわいい」が20.3%ですから、まだ「かっこいい」が優位ですが、「料理ができる」(33.3%)、「家事が得意」(30.4%)と最近の女性が求める男性像は過去のものとは根本的に変わってきているようです。

逆に、女性も男性化してきています。

マンガ『働きマン』の主人公松方弘子のように、デートよりも仕事の女性が増えています(20代の場合、男性が30.5に対して、女性は37.7%)。
メンズ衣料や男性化粧品を好む女性も増えており、激辛好きも男性よりも女性の方が多くなっています。

また、旅行の主導権も男性から女性に、模型製作も女性のシェアが増えています。

エビちゃんブームに代表される女の子的なものの反対では、こんなことが起きているというわけです。

クリスマスイブに彼氏とホテルで一泊・・というライフスタイルが古くなって久しいですが、わたしたち親父は20代、30代の市場を自分の価値観で見ないようにしないといけないですね。

そうそう、意外なヒット『蟹工船』も男性よりも女性が読んでいる感じです(何も知らずにブームで読んで、なんだこんな話か・・と思っているようですが・・)。
社会的な関心も女性の方が強くなっていますよね。

オトメン系サイト激辛女サイトはけっこういけるかもしれません。

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