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プライシングについて

Q.
岡本史郎先生お世話になります。

さて、メルマガ登録とゴールド会員登録をさせていただき毎月戦略スケッチを拝読しておりますが、いつも本当に役に立つ情報ありがとうございます。
また付録のマンスリーCDも役立つ情報が多くあります。

たしか一昨年前だったと思いますが、そのCD対談の中でプライシングの重要性について触れられました。
わが社は通販で今年3商品の新規販売を考えておりますが、これからの市場環境を考えるとプライシングはとても重要だと感じております。

そこでご質問ですが、プライシングについて書かれた本でお勧めのものがありましたらお教え頂けませんでしょうか?
本来であれば岡本先生に書いていただくのが一番良いのですが…

A.
いつもありがとうございます。

価格戦略は、当社の『会計セミナー』でも3つの柱のうちの一つとしてテーマにしています。非常に重要ですよね。

本はたくさん出ています。一長一短があり、ご紹介するにはちょっと悩んでしまいますが、アマゾンで「価格戦略」と入れると最初に出てくる上田先生の『価格決定戦略』は入門的にも実務的にも良い本です。
この本を軸にして、「価格」というキーワードがつく本を何冊か見ていただければいいのではないでしょうか?
そうするとグーテンベルグ曲線等のマニアックな価格戦略上のツールも自然にご理解いただけると思います。

ただし、価格戦略とは、結局、戦略と情勢に左右されるものです。
特に、これからの情勢は私たちに単純な高価格戦略を許してくれなくなります。
日本版サブプライム問題が実際に大きな問題になるのも来年の春。なかなか嫌な雰囲気です。
こうした中で、戦略そのものの見直しの必要性も出てくる業種が増えてきます。

残念ながら、価格戦略本で書かれていることは、顧客心理学です。価格感応性というミクロな視点が基本です。
当然、そういう知識は重要で、それを知るか知らないかで企業業績は大きく変わります(今書いている本の一部にもそんなことを書いています)。しかし、感応性の知識だけでもうまくはありません。

そうした部分は、頭の良い企業の価格戦略をじっくり観察していただくのがいいでしょう。
大手ブランドの価格戦略なんて芸術的ですよ。
価格戦略という視点で、世の中の価格をいろいろ追ってみるのが一番良い勉強方ですね。きっと・・。

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