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委員会

もうだいぶ前になるけれど、中小企業庁のお役人が、委員会への参加を要請に来社されたことがある。

内容を聞いて、私はお断り申し上げた。
断る理由を言うと、目の前のお二人は、
「そりゃ、そうね」という顔をした。
その顔を見て、私は推測した。
「予算消化のための委員会で、成果なんて考えていないな・・」

そんな場に、私が成果を求めて真面目に参加したら、エライ騒ぎだ。
全部ひっくり返って、混乱のうちに終わるはず。

そんなわけで、話はここで終わりのはずだった。
しかし、どういうわけか日程の話になった。
私は、「忙しい男なので、ほとんど融通効きませーーん」と言いつつ、
それでも空いている日を言うと、
「あんたの日程なんて聞いても仕方がない・・」という反応。

「なんで?」
と聞くと、委員会を仕切る大先生の日程が優先なのだそうだ。
おそらく、私の顔には
「バカにすんじゃねー」
と書いてあったと思う。

現在、新型コロナ関連の委員会が行われている。
そのメンバーを見ると思う。
「この人がいるのに、なんでこれができないの?」

おそらく、意見は出されている。
しかし、それだけのことなのだろう。

何もかもが形だけとは思いたくないけれど、成果が立ち上がってこないというのはそういうことなのだ。

「何をどのようにやったの?」
マルクスの言葉がこだまする。

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