未分類

信用調査

当社に『商○リサーチ』の信用調査が入った。

事務所の家賃は1年分前払い。
お客様からいただくお金は後払いがほとんど。
借り入れはゼロ。
おそらく、一番の支払先は印刷屋さんだと思われるが、大した金額ではない。

こんな会社に、誰が信用調査を依頼するのか?(大笑)
中堅規模の印刷屋さんが定期的に調査を入れるルールになっているとしたら、数年に一度は来るはずだ。

いずれにしても、当社に「信用調査」を受ける経済的理由はない。
そもそも私は、「取引コスト」が嫌いだ。
家賃1年分前払いなんて、まさに「信用調査」対策という「取引コスト」の削減を積極的にやっている・・と言えなくもない。

10年以上前になるが、今回と同様の謎な「信用調査」が入った。
そのときも、経済的メリット、たとえば、重要商品の仕入れに必要だとか、借り入れが多いので必要だ・・というものはないので、決算書を見せることもなく、いろんな質問も表面的に答えて終えた。

ところがである・・。
2年後に、ネットで当社の「信用調査表」を見る機会があった。
そこには、デタラメな売上高があがっていた。もうその金額のデタラメさ(実際よりも、すごーーーく少ない金額)に驚き、『商○リサーチ』に電話。
「いい加減な推測を載せるもんじゃない。こっちは信用問題だ」と言って削除するように頼んだ。その後、削除したかどうかの確認はしていない。それも「取引コスト」だからね・・。

・・・という話を、温厚そうな調査員の方にお話して面談はスタートした。
面談は15分とお願いしていたが、とても話が盛り上がって20分を経過。
でも、売上高とかお客様の数とかは一切言わないので、調査員の方が気の毒でありました・・。

もう一度言うけれど、私は「取引コスト」が嫌いだ。
だから、「駆け引き」とかもやらない。あれも悪しき「取引コスト」だと思うから・・。

経済関係は人間関係だ。
そこには信用が伴う。
だから、本音で取引をする。
もし、私の信用がどんなものか知りたいのなら直接聞きに来ればいい。
ただし、私にメリットがない限りは教えはしない。

メリットは、継続から生まれる。
一回限りの取引など、経済関係ではない。

ちなみに、最近も、保険の契約で個人の所得を書いた。
数年前には、何かの契約で会社の年商を書いている。
ただし、常に少なめに書くことにしている。
嘘は嘘だけど、誰にも迷惑をかけることはないでしょ。

なお、商法を振りかざして「開示しないのは法律違反です」と暮を言う人には、
「ぜひ、法務省などの関係機関に訴えてください」と言いたい。
法の運用の不備または機微は私の責任ではない。

未分類

新しい習慣

20時で飲食店が閉まるのは辛いと思っていたが、
これがとても心地がいい。
翌日に疲れが残らなくて、とても体調がいいのだ。

人は、状況に自然に対応するから、最近は17時というと飲んでいる(安全に飲んでいるつもりです)。
ミシュラン店でも、ほとんどお客がいない状況下。
100%安全とは言えないが、飲む相手が信頼できる人たちならばリスクは少ない。

勝負は3時間。
酒のペースははやい。
「うめー」と叫んで、ガンガン飲む。
20時には追い出され、「じゃーねー!」と帰る。
今までなら「次行く?どうする?」と悩みつつ行ってしまうのだが、そういう躊躇をすることがない。みんなが、三々五々に帰っていく。もう決まっているのだから悩むこともない。

新しい習慣は、最低21日で定着する。平均では66日。
おそらく、私は20時切り上げが定着した。

そして、 緊急事態宣言後の東京に昔の景色をみている。
私が社会に出た頃は、17時台には会社の近くの小料理屋で飲んでいたものだ。
それが、週休二日制の導入あたりから変わってきたのかもしれない。ずいぶん、みんな働き者になった。
いつの間にか、新しい習慣を手に入れ、私たちは19時以降に酒を飲むようになった。
今、新しい習慣がいろんなところで定着を試みている。
コロナ禍の生活も長くなったから、気づかぬうちに私たちは新しい習慣を身につけて今に至っているはずだ。

ちなみに、私は、ノンアルコールビールを飲むようになり、コーヒーを飲まなくなった。
朝は、相変わらず納豆だが、それもどこかで変わるのかもしれない。
朝のラジオ体操も定着したが、NHKの筋肉体操は定着しなかった・・・。

未分類

フリーからの逃走

小林秀雄は処女作『様々なる意匠』で言った。

*****************************

言葉の発明は素晴らしい。
その言葉が生き生きとした社会関係を生み出した。

その代わりに、人間は「様々な意匠」をもった言葉の魔術に
たぶらかされるようになった。

*****************************

1929年の言葉は、ずっと有効で今に至る。
では、ずっと続くのだろうか?

この状況をさらに悪くしたのはインターネット。
インターネットは、古代の鉄器にあたる。
だから、あっという間に広まった。今も広まり続けている。
そして、支配層の優位性を奪った。
同時に、暴走がはじまった。
言葉の魔術も、暴走した。濫用された。

魔術の民主化。その景色は、それはもう悲しいほどに醜い。
そんなことを経て、言葉の回避がはじまる。きっと・・。
言葉からフリーになるために、私たちは有料を好むようになる。
「フリーミアム」が時代遅れになる。

私たちは、2003年にそのことに感づいて、いろんなことをやってきた。
そして、今がある。

だから、思う。
フリーからの逃走は、すでに2003年にはじまっていた。

そして、あれから18年。
際限のないデタラメから、今度は大勢が逃避をはじめる(じゃないかい?)。

Netflixを「帝国」と人は呼ぶ。
帝国ならば、そのうち大砲を手に入れる(と思う)。
大砲の時代が来る(んだと思うよ!)。

未分類

死んだものが生きているものを支配する

有名なマルクスの言葉をタイトルにしてみる。

もうこの一言でいいな。
なにか続けて書くと蛇足な感じがする。

そこを蛇足で、清水博先生の言葉で表現してみる。

「“生きている”ものが、“生きていく”ものを支配する」

この支配関係でそこらじゅうが汲々としている日本。
人生100年なんて冗談は、介護の“か”の字も経験したことがない者の戯言。
どう考えたって、みんなが一律にずっと健康なわけはないのだから・・。

そもそも、社会保険料の負担が約30%レベルに到達している事実をどう考えるんだろう?
この約30%を労使折半・・などと言い放つのも冗談でしかない。

消費税の減税もいいけど、その前に社会保険料だろうね。
でも、「“生きている”ものが、“生きていく”ものを支配する」ところはかまえない。
だから、誰も何も言わない。

数々のそんな支配が、個人を汲々とさせ、国を衰退させていく。
感染症って、この構造の象徴に思えるんだけど、どうでしょう?

生きていくためには、どうするか?

この問いが、究極に聞こえちゃうっていうのは、かなりヤバイよな・・。

未分類

『ロバート・ルービン取引』

過去の収入はちゃっかりそのまま懐に収め、
なにかが吹っ飛んだら不確実のせいにする・・。

こういう行為を、『ロバート・ルービン取引』とニコラス・タレブは名付けた。

春の緊急事態宣言時、泣きながら訴えている飲食経営者がいた。
「4店舗もあるんです。家賃を保証してもらわないと・・」(大意)

私はテレビを見ながら毒づいた。
「この間まで、俺って4店舗もやっているんだぜー!って威張ってたんじゃないかい・・」

今回の緊急事態宣言でも、ある飲食経営者が「これが常識だ!」という顔で言う。
「一律の補助では、私たちのような大きなところは困ります」

「過去の収入はちゃっかりそのまま懐に収め」た人たちの言い分は醜い。
この間まで、リスクテイクが信条だったんじゃないかい?

リーマン・ショック時に批判された銀行救済と同じことが、今度は小口になって飲食業で起きている。
救済は仕方がない。しなければならないのだと思う。
しかし、『ロバート・ルービン取引』を恥ずかしげもなく要求する経営者は市場から退場すべきだ。自己都合を振り回していても、どうせいつかは退場の運命だからね。

2024年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
ページトップヘ