【無理に哲学】
知恵2009/09/16(水) 05:01
知恵とは、自己の感情体験を
コントロールする力が
次第に増大してゆくことである。
(コリン・ウイルソン)
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つまり、知恵とは、人間の幅のこと
だと、コリン・ウィルソンは言っている
ようですね。
知恵の定義はそれぞれでしょうが、
このことが、最もベースになること
なのは間違いないでしょう。
自己愛型社会というのは、
知恵を失った社会のことなんですね。
古代ローマが滅びるわけだ。
次は、私たちの番?
古代ギリシャでは、魂を養い育てるものを商品とする小売商人が存在していて、彼等は知者(ソフィスト)と呼ばれていました。ソクラテスは彼等を普通の食べ物を売る商人より、はるかに危険だと感じていたようで、プラトン対話集『プロタゴラス』で疑問を表明し確かめるという形式で知者プロタゴラスに迫っています。何故なら魂の食糧はいったんその値段を払うとその学識を魂そのものの中に取り入れて学んで害されるなり益されるなりしたうえで立ち去らねばならない代物だからだとソクラテスは警告するのです。
食べたもので生成されるとするならば自己愛型人格を大量に作ってしまう魂の食べ物とは何でしょうか?それらは私達の周りに無数に存在しているのでしょう。無自覚に口にする度に魂に知恵を忘れさせてゆく魂の食べ物が。