はー疲れた。
爆睡したけど、まだ疲れが取れない・・・。
モンゴル行って休む間もなく都内で仕事して、そのままフジロック・・・・・・。
さすがに、身体はガタガタだ。
ところで、フジロック。
数年前、フジロックのチケットが当たって、やっと来ることができたという女の子に、「一番何が見たい?」と聞くと、即答で「toeです」と言った。
「あー、フジロックだなー」と思った。
6年前に、私たちのタクシーに「一緒に乗っていいですか?」と言ってきた青年に、同じ質問をすると、ダーティプロジェクターズなどの名前をあげていた。
数年前のジャー・ウォーブルとキースレビンによるメタルボックス再演のステージ前には、やたら若い奴らがいて、そいつらの会話に、「んー、若いのに、よく知っているなー」と関心したりした・・。
そういえば、どしゃぶりの中のロキシー・ミュージックの音に、「これナニ?」と言いつつ、素直に反応している若者がいたと金子くんが言ってたな~。
今年のフジロックにそういう景色はなかった。
もちろん、目立たぬところであったと思うけれど、客層は驚くほど違ってきたと思えた。
だから、FKAとか人が少なかったのもうなずける(私は、入場制限がかかると予測していた。まったく逆だった)。
「椎名林檎とシーナ&ロケッツはどういう関係なんだ?」という声も聞こえたりした(笑)。
今年のフジロックは、オルタナティブを捨てたと思う。
欧米日の人を集められそうなミュージシャンを並べてみたら、なんだか中途半端になってしまって、トンガリがなくなってしまった・・・みたいな感じ。
それは結果的に、オルタナティブの放棄として表面化した。
オレンジコートがなくなったのもデカイ。
しかし、音がぶつかる問題の前に、そもそもブッキングに失敗したのでは?と疑ってしまう。
今年のサマソニの前夜祭に、フジロックの三日間は敗北している。
これは言い過ぎではないと思う。
今年のフジロックは、そういうものだったのだ。
お客は正直だ。
入場者は、少なかった昨年よりもさらに少なかったと言う。
3組のヘッドライナーは、どれも人寄せに持ってこいのはずだったけど、お客はバカじゃないということかもしれない。むしろ、全体の中途半端さに柔軟に対処し行かないことを決定した常連が多かったということではないだろうか?
行く前に、「今年は、あんまり見るのがないから、余裕でいろいろなミュージシャンを発掘できる~」と言っていたのだけど、中途半端な布陣の前に、思惑通りにはならなかった(REIを見つけたのが唯一の成果。でぇ、かなり大きい成果)
昨年、仲間たちと「来年は勝負の年だね」と言い合っていた。
すでに、私たちはフジロックの方向に疑念を持ち始めていたのかもしれない・・。
そして、今年は失速した(帰ってテレビをつけたら、飛行機が失速して住宅街に落ちたニュースがちょうどやっていた)。
あー、なんだかすごく文句を書いてしまったな~。
でも、前夜祭を含めた4日間は楽しかった。
二日目夜をTICAで終え、最終日をFKAで終えることができた振り幅は、やっぱりフジロックだ。
それに、人が少ないのは年寄りには助かる。できたら、いつもこれくらいがいい・・・・・。
きっと今年は、上記深夜の2つのアクトと80年代のロンドンの空気を再現してくれたハッピー・マンデーズのパフォーマンスがガイドになって記憶されていくのだと思う。
それはそれで悪くない。いやいや、かなり良い・・・。
問題は、こっちの期待度が高いってところにあるのかもしれない。
つらいブッキングの状況の中で、かなり頑張った・・というのが今年だったのかもしれないな・・。
仕事を維持していくというのはほんとうに大変だ。
多くのフェスが同じような日本のミュージシャンを毎年呼んでいるだけの現状と比較すれば、やっぱり良い仕事だと思う。
そして、良い仕事をしてもらうためには、応援し続けなくてはいけないよな・・。
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