【TAROの日記】

2016/05/18(水) 08:31

プリンス~冨田勲~蜷川幸雄

んーーーーー、今年は1月のデヴィッド・ボーイからはじまって悲しい知らせが連続だ。
まー、プリンス以外は年齢的にもそういう時期に入ったからで仕方がないとは思う。

キース・エマーソンまでは、このブログでも追悼してきたが、プリンスあたりからは追悼している間もなく、続報が届く。

昨日、ある人から「蜷川幸雄のいない世界で、代わりはいるか?」と聞かれたので、当然「いない」と答えた。
晩年になっても”初期衝動”を芝居の中に畳込み続けた人はないなと思う。
彼は唯一無二である。

同時に、戦略家でもあった。
テレビでは、「蜷川幸雄は、演出家の名前で人を集めた」と紹介しているが、あんなの嘘だと思う。または、自分が「蜷川」という名前で芝居を見ているので、みんながそうだと勘違いしている。または、実は見たことがない・・のどれかだ。

行ってみればわかる。
あの場には、ジャニーズなどの若い役者目的のおばさんたちがいつもたくさんいて、休憩時間に、「なんか、ぜんぜんわかんないね」と言っている。
そのシーンは、休憩時の”おなじみ”だ。一体いつから、そういうシーンが常態化したかはわからないが、もう15年以上そんな感じだと思う。

ヨーロッパなどと違い。
日本では市場は育っていない。
そういう仕組もない。
それは芝居に限らず、音楽でも映画でもそうだ。
正直、大衆のレベルはとても低い。
そんな土壌で、ちゃんとした芝居をやるのに、いちいち市場を育てていては間に合わない。
そこで、若い役者をセットにする。これで大衆を呼び「わからない」と言わせながらも、その熱量を経験させ、癖にさせる。
そして、その型は花開いた。
おそらく、音楽や映画よりも健康的な状態にあると思う。

大衆を騙しつつ、虜にする。そこに理屈はいらない。
それを熱量だけで勝負する。
数々の名演出が頭をよぎる。
どれが一番だったか?

私はアレとアレとアレだ。
そして、アレも入れたくて、アレも捨てがたい。

・・・あ、冨田勲やプリンスののこととか書けなかった。どうしても直近の事件に気持ちは片寄るなー。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


2016年5月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
ページトップヘ