日: 2017年6月2日
【TAROの日記】

2017/06/02(金) 08:55

寿司

最近、東京の寿司屋にハマっている。カウンターだけ、テーブルがあっても1つくらいという小さな寿司屋で、どうも流行りらしく、いろいろ○○系というのがあるらしい。

もう10年くらい前になるけれど、あの『すきやばし次郎』に2度行った。そして、驚愕した記憶がある。最初に出たコハダを口に入れた時に浮かんだことは、「今まで食べていたモノは、寿司ではなかったのか・・」ということと、父が子供の私に言い続けた「寿司はシャリだ」という言葉だった。

2度目の訪問の時には、さらに驚いた。二郎さんから息子さんにバトンタッチすると、驚愕の寿司が普通の寿司になってしまったのだ。良い材料を使っているから旨いのだけど、息子さんの握る寿司はとても平凡だった。

その経験が最近になって発火したのか、一人でフラフラと寿司屋を訪ねるようになった。今のところ、驚愕の寿司屋には出会えていないけれど、それぞれ個性があって面白い。流行るわけである。

流行っているせいもあって価格はけっこう高い。最近は、寿司屋で一人15,000円くらいだと「安い!」と言うようになってしまった。これは異常だと思う。今、「すきやばし次郎」は6万円くらいするそうだけど、10年前には、23,000円で「たけーーーー」と言った記憶がある。今の感覚だと、あの寿司が23,000円は安い。

この間行ったミシュラン3星の寿司屋はダメだった。旨いけれど、価格と合っていない。私が通う寿司屋では15,000円くらいで食べられる。私のバカ舌では違いがわからないのかもしれないけれど、倍以上の価格差となると、自分のせいだけにはしておけない。

 

人の感覚は、ちょっとしたことで変わる。脳の中の優先順位の小さな変換がそれを起こす。今、東京では、それなりに美味しい高い寿司屋がたくさんある。予約の取れないところが多くて今のところ過剰感はない。でも、これはいつまで続くのだろうか?ある面、芸風にはそろそろ過剰感が出ているような・・。

常連がのさばっていて、行きたくても行けない寿司屋がある(常連ってどこでもそうなのか、かなりうるさい)。でも、最後は、こういう寿司屋が勝ってしまうのかもしれないなーと思いながら、来週行く有名寿司店が楽しみで仕方がない・・。

 

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