『戦略セミナー2020』第3回を行います。 (2019年開催)

「経営センス」という言葉があります。
その意味するところは、使う人それぞれです。

でも、「経営センス」はちゃんと定義が可能と私は考えています。
そして、それは経営成績と強力な因果関係にあります。

では、「経営センス」とは何でしょうか?

私は、次のように断言します。

2つの“基礎”。

しかし、その2つの“基礎”を
中小企業経営者が体系的に学ぶ機会はあまりないのが現実です。

そこで、今回は、“基礎”の1つのうち、戦略に絡む“基礎中の基礎”を体型的、
そして、実践的に学んでいただきます。

戦略に絡む“基礎中の基礎”を『SCP』と言います。
ビジネスを“構造”から考えていく理論です。

そして、その『SCP』をフレームワークに落とし込んだのがマイケル・ポーターです。
ちまたには、ポーター解説本がたくさん溢れています。
しかし残念ながら、それらは単なる解説本です。
言い過ぎを承知で言えば、まったく実務には役立ちません。
しかし、『SCP』、そしてポーターのフレームワークには、
とても重要な「経営センス」たる“基礎”が隠れています。

そこで、私が皆さまに提起させていただくのは「再考」です。
そして、「経営センス」の取得であり、基礎訓練です。
それは、私が実際に現場で行っている筋道の展開です。

どうして、「再考」なのか?

それは、エッセンスの一部は、すでに、セミナーや本などで
話したり書いたりしてきているからです。
また、ポーターのフレームワークは、それなりに有名ですから、
使っている人は皆無にしても、知らない人はいないと思うからです。

今回は、「経営センス」という切り口で、戦略を考えます。
実務的な思考方法をご紹介します。
それらを体系的にお伝えしていきます。

ポーターの理論を中心に、「経営センス」という言葉で切る。
そうすると、“私たちが長く稼ぎ続けていく上での重要な掟”が手に入ります。
そして、誰もが、経営にも“基礎”というものがあることを知ることになります。
また、私が、どういう“基礎”から実績を出してきたかも知っていただけると思います。

本来は、このセミナーは第2回目に行う予定でした。
しかし、『ゲーム理論』を繰り上げたため、第3回目になってしまいました。

第1回目で、戦略の問題提起といくつかのフレームワークを提示しました。
内容的には、マクロ的話からミクロ的な展開をしていきました。
そして、世の中にある戦略ツールを網羅的にご紹介しました。

今回は、その戦略ツールを乗せる土台作りを行います。
それは、具体的な企業戦略を作っていくために絶対に必要な“基礎”になります。

昨年の2回に引き続き、是非ともご参加ください。

◇追伸◇

もう1つの“基礎”は、「財務」です。

中小企業に必要な「財務」の基本については、すでに
中小企業のパーフェクト会計』で書き切っています。
しかし、それが有機的に実践できている方々が少ないことも承知しています。

それは、大事な宿題と考えていますが、まずは、今回の
“基礎中の基礎”をしっかり知っていただきたいと思います。

なお、“基礎”は強固です。永遠です。

“基礎”がしっかりしていないと、何事もうまくいかないのが普通ですが、
経営の世界では、“たまたま”が横行しています。
でも、長い目で見れば、必ず正しい姿に戻っていきます。

これを機会に、是非とも身につけてください。

岡本吏郎