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『ロバート・ルービン取引』

過去の収入はちゃっかりそのまま懐に収め、
なにかが吹っ飛んだら不確実のせいにする・・。

こういう行為を、『ロバート・ルービン取引』とニコラス・タレブは名付けた。

春の緊急事態宣言時、泣きながら訴えている飲食経営者がいた。
「4店舗もあるんです。家賃を保証してもらわないと・・」(大意)

私はテレビを見ながら毒づいた。
「この間まで、俺って4店舗もやっているんだぜー!って威張ってたんじゃないかい・・」

今回の緊急事態宣言でも、ある飲食経営者が「これが常識だ!」という顔で言う。
「一律の補助では、私たちのような大きなところは困ります」

「過去の収入はちゃっかりそのまま懐に収め」た人たちの言い分は醜い。
この間まで、リスクテイクが信条だったんじゃないかい?

リーマン・ショック時に批判された銀行救済と同じことが、今度は小口になって飲食業で起きている。
救済は仕方がない。しなければならないのだと思う。
しかし、『ロバート・ルービン取引』を恥ずかしげもなく要求する経営者は市場から退場すべきだ。自己都合を振り回していても、どうせいつかは退場の運命だからね。

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