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事情

映画『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』が
『Bunkamura ル・シネマ』で満席が続いていた。

緊急事態宣言下で、席を一つずつ空けた満席ではある。
でも、日本でアレサ・フランクリンがこんなに人気があったのか?と不思議だ。
同館で上映している『ファーザー』がガラガラだったので、なおさらそう思う。

『ファーザー』の集客力がアレで、 『アメイジング・グレイス』がコレ。
んーー、あり得ない・・と事情を知らぬ私は思う。

事情。
なんだろうか?

音楽好きを自負している人なら、曰く付きの映画を見ないわけはない。
2018年から待っていた人もいたことだろうし、それこそ70年代から待っていた稀有な人もいるかもしれない。
でも、数は知れている。
だいたい、音楽ドキュメンタリーは、少数の同志で見るものだ。と私は経験から学んでいる。熱い数名というのが通常なのだ。

事情、わかるとうれしい。
しかし、そのうち不思議に思ったことも忘れてしまうことだろう。

『街の上で』は、若者で満席だった。
席を空けていなかったから、本当の満席だ。会場に若者が溢れていた。
「おそらく、SNSだな・・」と私は月並みに思った。
「TOHOシネマズがやっていないからかも?」とも思った。
今泉という監督の旬も感じた。

ハブに恵まれた創作物は幸せだ。
時々、不幸も起こるけど、たくさんの人に見てもらえる。
でも、ハブって何なのだろう?
ネットワーク理論のいうことは了解だけど、そういうんじゃないんだよなーって思う気分が私にはある。
だから、ハブではなくて、事情と言いたい。
もちろん、世にはびこる“後付け”はノーサンキューなので、事情は事情のままがいい。

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