未分類

『飢餓感』

ここのところセミナーの準備で書斎にこもっている。
本を書かなくなったので、書斎にこもるのは久しぶりだ。

書斎の仕事は良い音を聞きながら仕事ができるのがいい。
部屋中にアナログレコードを広げて、音を楽しみながら仕事している。

久しぶりに、ビートルズのファーストプレスを聞き進めてみた。
やはり圧倒的。
超超プレミアムの『Please Please Me』は当然として、2枚のラウド盤もいい。
『Revolver』は、やはり超がつくあのレア盤。誤って『Tomorrow Never Knows』の別バージョンを刻んでしまった本当のファーストプレスだ。

2014年に販売された『Mono Masters』と聴き比べをしてみた。
一聴で、勝負にならないと知覚。
なんで、こんなもの買ってしまったのか・・。
オリジナル版より良い音があるかも?と思ってしまった自分を呪った。

冷静に考えれば、そんなに耳が良いわけでもない。
だから、それほどに掘り込んでいく必要もないはず。
しかし、毎度毎度繰り出される再発モノにフラフラ。
家には、同じジャケットが何枚も並ぶ。

これになんの意味があるのか?
ハイエイタス・カイヨーテの新譜を聞きながら、なんだか八方塞がりな感じの自分の趣味を憂いた。
音楽で、「おおー、こんなの聞いたことねー!」って叫んだ最後は、いつだったか?
もうだいぶ遠い昔で、それはサリフ・ケイタとの出会いくらいまで遡らないといけないのかもしれない・・・・(後で記憶をたどってみよう)。

もちろん、今も良い音楽はたくさんあるとは思っている。次々出てくる日本の若手ミュージシャンもいい。でもね、おじさんの耳は、ある種のカテゴライズをしてまうのだ。そこをすり抜けてきて、さらに胸キュンもするってなると、ちょっとないんだよなー。

だから、仕事しながら音楽聞いて、もとい、音楽聴きながら仕事して、とても幸せだけど、ある種の飢餓感があるのも事実。困ったものだ。

未分類

小山田圭吾 辞任・・

子どもたちが小さかった頃、聞いた。
「学校にイジメっ子はいるか?」

「いるよー、Wくーーん」
3人は声を合わせて答えた。
人口2000人の村の小学校は、学年全員がそれぞれに知り合いだ。

私は続けた。
「Wくんは、なんでイジメをするかわかる?」
3人は、「うーん」と唸った。

私は聞いた。
「Wくんには、お兄ちゃんがいるだろ?」
3人は、「なんで知っているの?」という顔をした。

「さて、問題です。Wくんは、お家でどんな感じだと思いますか?」

3人はしばし考えて答えた。
「お兄ちゃんにイジメられてるのかなー?」

ピンポーン!!

では、「お兄ちゃんは誰にイジメられてるの?」

一人が自信なさそうに言った。
「お母さんかなー?」

ピンポーン!

「ではお母さんは?」

3人は声を合わせた。
「おとうさーーーーーん!!」

ピンポン、ピンポーーーン!!

「では、お父さんは?」

3人はそれぞれに、
「わかんなーい」

「お父さんは、きっと会社でイジメられているんだよ」

ナルホドーーーーー!

「では、お父さんをイジメている人は・・・・・」

連鎖は続く・・・・・・。

子どもたちは、こうしてイジメの仕組みを知った。人をイジメる気にならない自分たちの状況も知った。
さらに、末っ子は中学生になってからイジメられた。私が学校に乗り込もうとすると、「自分で解決するから、行かないでくれ」と言った。

・・・・・・・

小山田圭吾、辞任のニュース。

なんとバカな・・。

この国に限らないのかもしれない。
それにしても、デタラメだ。

そもそもが子どもは残酷なものだ・・という事実も、
当時の小山田の芸風にも、誰も触れない。

ただ、日常に不満がある者のはけ口。
そして、連鎖。
はけ口の最終出口が、有名人。
現代の魔女狩り。

追記(2021-08-27)

その後、小山田圭吾のインタビュー記事の内容を知った。
これは子どものやることとはいえ、残酷過ぎる。

しかし、子どもが残酷だというのは変わらない。
それを教育するのが大人の役目で、
さらに、本人が大人になったら、いくら芸風としてもこんな風に話すことではない。
そして、小林賢太郎同様に検閲が機能しない悲しさよ。この雑誌の検閲機能は壊れている。

未分類

アンチ・ワクチン

渋谷の交差点で、青年が演説をしていた。
「ワクチンを打つのをやめよう!」

ある医師などが書いたアンチ・ワクチン本の波及は早い。
SNSの害と言い切っていい。
バカ本は昔からある。
しかし、昔は、一部の者が洗脳されて終わり。
興奮して人に話せば、「ばか」と言われて相手にされなかった。

私も、アンチ・ワクチン本の一冊を読んだが、論理的ではない文章に驚いた。
アメリカの本などの引用が多く、その根拠も示されない。
また、使われている統計に「おや?」と思うものもあれば、有名なダメな論文が平気で引用されてもいた。コロナ当初に流布した数多の仮説もだいたい登場している(笑)。

震災のときにも、学者という肩書の人が、ずいぶん変なことを言っていたので、「またか・・」と思った。
肩書なんて当てにしてはいけないのだ。

しかし、ワクチンの成否は、今の我々にはわからない。
一人ひとりが、自分の考えで判断していくことは無論悪いことではない。
だが、思考省略はいけない。
単に、センセーショナルなものに食いつくのはエンタメだけにしておくべきだ。

第二次世界大戦時、ドイツに占領されたフランスで、作家のアンドレ・モーロワは 「フランスの救済策」を書いた。
その一つに次のことが書いてある。
「祖国の統一を撹乱しようとする思想から青年を守ること」

コロナに占領された日本。
『フランス敗れたり』(@モーロワ)は参考になる。

*************************

(追記)

以前から漏れ聞いていたけど、
ワクチンに関わる死亡者の数がどんどん増えている。
現在与えられている数字で割り算をするとかなりやばいパーセントになる。
この事実は見逃せない。

なお、当然だが、このことと無根拠の思想の流布は別の問題だ。

無知を恐れず、偽りの知識を恐れよ。
真実でないものを真実と思うより、何も知らないほうがむしろいい。

(トルストイ)

未分類

ローストビーフ

ローストビーフが地盤沈下。
コロナ禍で、デリバリーが盛んになった結末の一つ。
ミシュラン星のお店を筆頭に、みんながローストビーフ・・・。
できることから考えてしまう罠である。

売上が急減した焦りはわかる。
でも、助成金が出ているわけで、ここは“コンテンプラチオな時間”にせねばならぬ。
そもそもの構造的な問題があるはずなのだ。
それは、業界では10年以上前から問題にされてきたこと。
それが後回しにされてきたのだから、現状を土台に考えてはいけない。

では、どうしたらいいか?
それは私もわからない。
でも、「わからない」ってところから考えるのがビジネスの面白さだと思う。
もちろん時間はかかる。
今までのツケを払わされている状況だとしたら容易ではない。
もしかしたら、構造の問題は解決が不能の場合もあるだろう。

・・・・・・

ローストビーフって好きだったなーぁ。
名前の響きもいい。
私のような田舎者は、大学生になるまで知らなかった食べ物だ。

食べたいものが減るのは悲しい。
それをみんなが促進している。
売上至上主義が生む景色の悲しさ。
高性能をあてにして隘路を進む愚行。
大げさだけど、歴史の繰り返しが見えてくる。

未分類

「2人以下90分以内」

聞いた時、笑った。

次に思った。
「どうしてワイドショーに突っ込まれるようなことを無防備で毎回発表しちゃうのか?」

バカなの?

それはわからない。
私のような凡人には理解不能な事情があるのだろう、きっと・・。

ちなみに、似たようなことは韓国もやっている。
「首都圏で5人以上の集会禁止 違反者には罰金」

この韓国の施策を見ると、フランス革命を思い出す。
「市民が4人以上の集会禁止 違反者は銃殺」

だれも、コロナになんか罹りたくない。
お酒は楽しく飲みたいけど、人が開放感に浸って騒いでいる場所はノーサンキューだ。

だから、そういう人の動きの情報がほしい。
それさえあれば、人は工夫する。

もちろん、今の規制でも人は工夫する・・。

工夫って言い方は違うな。
だって、揚げ足を取るようなレベルのことがいくらでもできちゃうからね。

2021年7月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
ページトップヘ