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口が悪いコンサルタント

昔、『朝日新聞』に「口が悪い経営コンサルタント」と紹介された。
「新聞が、こんな書き方をするんだー」と驚いたが、自覚があるので文句はない。

ところで、『朝日新聞』は、この印象をどこで知ったのか?

そんな疑問を当時持った。
一次情報はあり得ない。
二次情報もほぼない。
三次情報もちょっと考えられない。
だって、私の周辺の人達が、私ごときを話題にする・・というのはちょっと考えづらいのだ。

新潟の地元で、言われたことがある。
「○○さんが言ってましたよ。岡本さんはアメリカナイズした人だって」

笑った。
私は、かなりアメリカから遠い。だいたい英語が嫌いだ。
アメリカから運ばれてくるビジネスのノウハウをケチョンケチョンに言うのを得意としている。

だいたい、○○さんを知らない。
会ったことはもちろんない。

名前とは、呼ばれるためにある、一応・・。
どう使われようが文句の言いようもない。
おそらく、自分のアイデンティティらしきものは、自分とはあんまり関係ない。
一つの公共物だ。
有名人じゃなくても、そう。床屋のおばさんの名前も公共物。
それが証拠に、家の中でフルネームを呼ばれることはない。

でも、私はこの件について100%了解できないので、狭い世界でウロウロしようと決めている。このブログも、常連様用。一見様お断りのつもりではいる・・・・・。

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事情

映画『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』が
『Bunkamura ル・シネマ』で満席が続いていた。

緊急事態宣言下で、席を一つずつ空けた満席ではある。
でも、日本でアレサ・フランクリンがこんなに人気があったのか?と不思議だ。
同館で上映している『ファーザー』がガラガラだったので、なおさらそう思う。

『ファーザー』の集客力がアレで、 『アメイジング・グレイス』がコレ。
んーー、あり得ない・・と事情を知らぬ私は思う。

事情。
なんだろうか?

音楽好きを自負している人なら、曰く付きの映画を見ないわけはない。
2018年から待っていた人もいたことだろうし、それこそ70年代から待っていた稀有な人もいるかもしれない。
でも、数は知れている。
だいたい、音楽ドキュメンタリーは、少数の同志で見るものだ。と私は経験から学んでいる。熱い数名というのが通常なのだ。

事情、わかるとうれしい。
しかし、そのうち不思議に思ったことも忘れてしまうことだろう。

『街の上で』は、若者で満席だった。
席を空けていなかったから、本当の満席だ。会場に若者が溢れていた。
「おそらく、SNSだな・・」と私は月並みに思った。
「TOHOシネマズがやっていないからかも?」とも思った。
今泉という監督の旬も感じた。

ハブに恵まれた創作物は幸せだ。
時々、不幸も起こるけど、たくさんの人に見てもらえる。
でも、ハブって何なのだろう?
ネットワーク理論のいうことは了解だけど、そういうんじゃないんだよなーって思う気分が私にはある。
だから、ハブではなくて、事情と言いたい。
もちろん、世にはびこる“後付け”はノーサンキューなので、事情は事情のままがいい。

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近所のコーヒーショップ

都内でサードウェーブ系のコーヒーショップを開くのが流行ってずいぶん経つ。
私が住むマンションの近くにも、一昨年開店した。

開店してすぐに思った。
「こりゃ、数ヶ月しか持たないな・・」
そう思った理由はともかく、私のこの手の予想はあまり外れることはない。

数ヶ月するとお店は迷走をはじめた。
コーヒーショップだけでは成立しないらしく、夜はお酒を出したり、小さなイタリアンに変身したり・・・・・。

そこに、新型コロナが襲う。
お店はほとんど閉店。
東京都からの「感染拡大防止協力金」でずいぶん潤ったことと思う。

そして、最近、お店は閉店した。
不動産を借りて行った初手が大失敗だったわけだが、新型コロナに救われたの図。
撤退の言い訳も用意されているし、万々歳だったことだろう。

・・・という例もある。
協力金の難しさだ。

でも、どんな政策をとっても誤差はでる。
人生には、ある種のツキというものはある。

それを個別にとやかく言っても仕方がない。
ツキにはツキの意味があるかもしれないし、そのツキが当事者の将来を奪うかもしれない。

最低限言えること。
どんなに便利な世の中になっても、基礎訓練ができていない者は市場から淘汰される。

最近、登山道具が発達しすぎて、実力のない者が簡単に冬山に現れるらしい。
そして、最近の槍ヶ岳の滑落事故もそういうことの悲劇の一つだそうだ。
山は、道具ではどうにもならないことを突きつけてくる。

もちろん、商売も同様だ。

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帰ってきたウルトラマン

日本の人口が1億人を超えたのは1967年。
この年、ウルトラマンはゼットンに破れ、ゾフィーに連れられ、M78星雲に帰っていった。

4年後、ウルトラマンは帰ってきた。
ウルトラマンのことなんて完全に忘れていた子どもは歓喜した。
『ウルトラセブン』は別として、『キャプテンウルトラ』や『怪奇大作戦』では心が埋まりきらなかった子どもたちは、忘れていたものを思い出した。

ウルトラマンの喪失。それを実際に体験。
それから4年後という絶妙なタイミングで、今度はウルトラマンの帰還。
限られた世代の貴重な体験。
それを私もした・・・・・。

時代はオイルショック前。
子どもにはわからんが、日本は高度成長期の後半にあった。
ボウリングが大ブームになって、中山律子は子どもの目にも美しかった。
ペプシコーラのキャンペーン(王冠[フタ]の裏のアジア国旗)に踊った。
人口が1億人を超えた勢いみたいなものは、地方の子どもにも感じる何かがあった・・。

・・・・・・・

再び、人口は1億人に向かう。

1967年。
十分幸せだったと思う。
『おそ松くん』は終わってたけど、
『ひみつのアッコちゃん』がはじまっていたからね。
『マッハGoGoGo』も『パーマン』もはじまった。『黄金バット』だって・・。

今度は下り坂。
老人の方が多い。
同じ景色ではない。

『東京12チャンネル』は設立前だった。
これから、テレビ局の数はどうなるやら。
地方は間違いなく減るのだろう(新潟県にNSTという2つ目の民放局ができたのも1967年、現在は4局あります)。

日本語を話す人が増えた世界を経て、減る世界へ。
インターネットでさえ、日本語の市場は小さくなっていく。

それでも、1億人はいる。
お隣の韓国とは違う。

ヒントは、1967年。
このことをずーっと言ってきた。
コロナ禍で確信はさらに強くなった。

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