1984年春。
私たちは、リュックで通勤をはじめた。
非常識なのはわかっていた。
でもね・・・・・・。
幸い、誰にも怒られず、こっちも鈍感なので、私たちはそれを通した。
今考えると、ヒンシュクは買っていたことと思う。
1984年冬。
私たちは早々に、ビジネスコートを放棄した。
冬の新潟では寒いのだ。
そして、私は、浜さんのアウトドアの店でピーターストームのウォータープルーフを買った。
下に薄いダウンベストを着て、ピーターストームを羽織る。
今見ても素晴らしいデザインだ。
非常識なのはわかっていた。
でもね・・・・・・。
幸い、誰にも怒られず、こっちも鈍感なので、私たちはそれを通した。
この時には、「またか・・」と思われていたことと思う。
同じ冬。
ビジネス用の靴は違うだろ!と思った。
もちろん、長靴はあり得ない。
そこで。再び、浜さんのところへ行った。
そして、ヴィヴラムソールのシューズを発見。
ワラビーに似ているので、これはイケる・・と思った。
もう非常識もクソもない。
長靴は履きたくないからね。
おそらく・・・・・・・。
日本中で、私たちみたいに静かに通勤の景色を変えた者たちがいたと思う。
今では、リュックで通勤なんて、普通すぎて誰も何も思わない。
でもね、この程度の習慣だって、ちょっと不便に敏感な者が、恐る恐る変えていったものだ。
ただし、当時は、そういうことだったので、リュックで通勤ってそれなりにオシャレだったと思う。
ピーターストームなんて、結構、振り切っていたし、あのワラビーみたいな靴もかなりイケてた。
そして思う。
最近は、小さな面白さが減った。
なんでも、普通の消費になってしまう。
もう一回、ココらへんは考え直さないといけないなーと最近強く思っている。
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