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年末のご挨拶 裏話

今年の「年末のご挨拶」は、あんな風になりました。
お手元に届きましたでしょうか。

実は、今年のご挨拶は、当初、エマニュエル・トッドの言葉の引用を考えていました。

「何も変わらないが、物事は加速し、悪化する」

まー、しかしです。
トッドに言われなくても、こんなことは、みなさまどこかでおわかりのこと。
そして、私自身が、過去のなにかで、こんなことを書いていた気もします。

やはり1年に1回のご挨拶ですから、その先にいかなくてはなりません。
そこで、あんな風になりました。

あの言葉は、私が27歳の時に、興奮して聞いた(読んだ)言葉です。
そして、今日まで、無意識下で育まれてきた言葉のように思います。

改めまして・・。
今年も1年が終わります。
ありがとうございました。

2021年12月29日

岡本 吏郎 拝

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キャッシュ・カードをピシッて出すのは・・・

京都老舗の酒蔵の社長さんに、普通の人は入れないお店に連れて行ってもらった。
世間的には、よく聞くお話だけど、体験ははじめて。
それは、さり気なく、なんとなく、もちろん期待もなく、
「じゃー、次行きますかー!」という掛け声の元で行われた異次元の旅であった。

異次元の内容は、とりあえず置いておく。
私が何を書いても陳腐だろう。

ただ、一つだけ。
小さな入口にいた草履取りのおじさん(と私は思った)。
そのおじさんが凄かった。
最初はまったく存在感がなかったのに、いきなり人のことをかまいはじめ(私、かまわれるの好きです)、さらに都々逸。
この都々逸での三味線の音が素晴らしかった。
気づいてみたら、その存在感に涙が出そうになった。

でぇ、思いっきり堪能したけれど、支払いが気になる。
蔵元の社長さんに払わすわけにはいかないし・・なんて思って、話を切り出してみると、そういうことは無粋なことらしい。
ここでは、決済とか割り勘という言葉がない。
社長さんも、どうやって決済されるのか知らないという。
もちろん、金額も知らないわな・・・。

「今日は俺がおごるぜー」などと言ってブラックカードを出すのは、カッコが悪いのである。
日本人は、つまらない資本主義に毒されて、商売ってことの原点を忘れてしまったよなーって思った。

しかしだよ。
あそこの支払いはどうなるんだろ?
気になる・・。

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110

初めて110番をした。
マンション下で、大音量でディズニー・ミュージックを流す車に辟易。
以前にもそんなことがあったが、すぐにパトカーが来て除去してくれた。
それを思い出して、私が住民代表をすることにした。

恐る恐る110番。
「どうしました」
オフィシャルな物言いがちょっと怖い・・。
「あのー。・・・・・・・・・。こんなことで110番してよかったですかね?」
「もちろん、いいですよ」の一言に安心する。

でも、次に聞かれる。
「車の色、車種、ナンバー」
そして、
「警官が到着したら、いくつか質問に答えていただけますか?」ときた。

ナンバーはわからない。
だって上から見ているからね。
質問はノーサンキュー。
「ごめんなさい。質問勘弁してください。もう寝たいです」

10分後くらい、警官が来たらしい。
大音量は止まった。

以前、マダガスカルで、もっと凄い大音量攻撃にあった。
ホテル近くで、サウンドシステムが朝までポリリズムを奏でていた。
困りはしたが、アフリカらしいポリリズムは悪くない。
私は、リズムに乗りながら深く寝た(ようだ)。
その日、同行の人たちの多くが寝れなかった・・と怒っていた。

ディズニーとか韓流ダンスミュージックでなければ・・。
住宅地で大音量は論外だが、好みの問題というのも面倒だ。
私が、ディズニー・ミュージックを好きならば、110番なんかしなかった可能性もある。
住民の中には、大音量がやんで残念に思った人もいるかもしれない。

だいたい、こんなことで警察に電話するってのが気持ち悪い。
110番って、そんなもの?
大音量の迷惑野郎はくだらないが、110番した自分もくだらない。
そんな時代ですよ・・ってのは了解だけど、つまらないことだなーとも思う。

これから、冬の間、また110番のお世話になるんだろうなーと考えると、それも憂鬱。
ちょっと街場に引っ越した。そしたら、多様性の波が待っていた。
そして、多様性が両手で奨励される時代の雰囲気に嘘くささを感じるようになった。
人間は、そんなに器用ではないはずだ。
だから、多様性はコストを増加させる。
流行りのSDGsに反しているじゃないか!
まー、どっちもどっちとは思うけど・・・・・。

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仮面ライダー50周年

私が仮面ライダーを知ったのは、小学校の体育館。
なぜか日曜日の小学校。運動会だったかもしれない・・。
クラスの友だちが口々に「今日は、仮面ライダーが見れない・・」と言っていたのだ。

「なに? それ」って思った私は、翌週日曜日の朝10時を待った。
そして、「怪人さそり男」から仮面ライダーを毎週欠かさず見ることになる。

新潟県では、日曜日の朝10時は仮面ライダーの時間。
それがかなり変な時間帯だったことは後で知った。
でも、平成ライダーからは日曜日の朝放映なので、本家がこっちに合わせた感じがして、うれしかったりする。

仮面ライダーカードはもちろん集めた。
V3の登場を喜び、1号、2号ライダーがカメバズーカと共に海の彼方に消えていったことに興奮し、その二人が戻ってきてまた喜んだ。
ちなみに、復活1号の腕についた二重線には違和感を感じた。

思春期になると、音楽や女の子に夢中になり、一旦仮面ライダーからは離脱(アマゾンの途中まで)。
しかし、平成になってたまたまクーガを見てしまう。大興奮。
それから平成ライダーは11年お付き合いした。
でもフォーゼの「仮面ライダー部」に蹴散らされて今に至っている。
平成ライダーは、クウガ、アギト、555、電王が好きだ。

・・・・・・・

先日、私にとっては幻だった「怪奇蜘蛛男」を見た(やっと見れた)。
NHK『全仮面ライダー大投票』の関連番組として放映されていた。
ショッカーが「恐るべき団体」と紹介されていることを笑いつつ、あの体育館から50年が経ったことが感慨深い。

令和ライダーがどんなものか知らない。
ちょっと見てみたいと思ったり・・。
平成ライダー後半の明るさを捨てて、くらーーい感じで作ってくれたら見ちゃうのだと思う。

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宴の終わり

大島村の菖蒲高原にはじめて行ってみた。

菖蒲高原は我が家から車で1時間くらい。
しかし、妙高高原などの有名観光地が近いので行くこともなかった。

行ってみると、そこには、バブル期後の残骸があった。
今では、あまり触れられることはないが、バブル崩壊の後、地方の役人はみんな踊った。
私の住む村もそうだし、隣の村もそう。・・というか、踊らなかった役場はない。

東京ドームにトラックで雪を持ち込むイベントをやった町があった。
あそこは、踊り子の中でも先駆的な町で、山の奥にスキー場までつくってしまった。
みんなが温泉を掘り、宿泊施設をつくった。
周辺に、そういう施設がたくさんできたので、よく遊びに行った。
無茶な公共事業ではあるが、周辺住民も楽しめるのだから、ありがたい・・と思っていた。

もう随分前、そんな施設の一つから相談を受けたことがある。
すでに、ピークを過ぎた施設は、民間の力を入れて立て直しを考えていたようだったが、改革には人々の縄張り的なものもからむのでコンガラガッている印象を持った(相談されましたが、お話を聞いただけでした・・)。

その数年後、また別の施設からも相談を受けた。
再建の案として、某大手コンサルタント会社の名前も出ていたように記憶している。

正直なところ、「御冗談を・・」と思った。
再建なんてあり得ない。どう清算するかが焦点だと思った。
ところが、利害関係者がとても複雑な感じになっている。
理想はわかるけれど、その曖昧な仕事ぶりに驚いた。

その施設がどういう紆余曲折を経たか知らない。
今はないので、なんとか精算できたのだと思う。

・・・・・・

誰もいない菖蒲高原を車で走る。
コテージがいくつか見えて、一番上に建物。
「営業中」とあるので、中に入ってみる。
がらーんとした大きな部屋に、男の人が一人。
「なんですか?」
と聞かれる。
「すいません、ちょっとトイレを貸してください・・」

この男の人は地元の人ではないという。
一台だけ停まっていた車は、横浜ナンバー。
この車の所有者なのだと思った。

夏には、子ども会の団体とかが来るという。
野外舞台は草だらけ。
大きな建物の中をのぞくと物置になっていた。

別に、ここが特別ではない。
宴の終わり。
ただ、それだけ。

追記
廃墟と化した野外劇場を見て、利賀村を思い出した。
ホームページで活動を確認すると昨年のコロナ騒ぎ前までは活動が続いていたことがわかる。
関わる人の違い・・という言葉がすぐに浮かんだ。
本気度の違い・・と言ってもいいだろう。

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