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部族

千葉の鴨川で「部族」を見た。
一般人には、いい年のおじさんたちが、サーフィンをしているだけに見えるが、彼らの生態は、ただの遊びだけでは成立していない。「生き方」なんて言い方は陳腐すぎて使いたくないが、そうとしか言いようがない。

表層に現れるのは、ある種の笑顔。
みんな仲が良くて楽しそうだ。
しかし、その背景には強烈な排他性がある。

その排他性は、鴨川のサーファーたち独特のものではないと思う。
私も若い頃、そんな排他性の中で、趣味を楽しんでいたと思う。
登山なんて、排他性がかなり強烈で、殴り合いというのもあった(サーフィンも同じみたいです)。
音楽なんて、みんなでニコニコしてたけど、その暗黙の排他性はけっこうなものだった。

部族は、価値観が暗黙で共有される。
見えないルールがあり、それが守られてナンボ。
守られない者は、強力に排除される。
でも、部族のメンバーとして迎え入れられれば、中は楽しい世界。
とてもヤンキーチックな生態だ。

私自信は、ヤンキーではない。と思っていた。
ヤンキーとは、まぎゃくな生き物。
ある面、ヤンキー的なものを嫌悪しているところもあった。

でも、鴨川で海で遊んでいるおじさんたちを見て思った。
人間だれもが、生まれながらにしてヤンキーだ。
どんなに知的なことを偉そうに言っていても、幼稚なヤンキー性が常に背後にある。

個人的には、これは大発見だった。
そして、政治家でも識者でも、ヤンキーという補助線で見てみると、俄然面白く見えてくる。
しょせん、猿山・・ということでもあるのだけど。

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