未分類

ゴダール死す

91歳か・・。
時間の問題とは思っていたけれど、『イメージの本』を残して、安楽死を選択して逝ってしまった。

ゴダールとの出会いは、1983年の『パッション』。
今はなき六本木シネ・ヴィヴァンのこけら落としであり、彼の商業映画復活2作目。
続く『カルメンという名の女』の上映前後に、彼の過去作の再評価の機運が高まり、再映された『気狂いピエロ』で衝撃を受ける。

青春ど真ん中で、こんな代物に出会ってしまえば、もうその先の趣味嗜好はおおよそ決まってしまうってものだ。

私の世代は、パンク・ニューウェーブを中学・高校時代にたっぷり浸かれた恵まれた世代。80年代のロック不調期には、ゆっくりジャズも学習できた。そして、ワールドミュージックのムーブメント。もちろん、六本木waveはバカみたいに通った。

そのうえに、ゴダールの復活に間に合ってしまったのだ。ありがたいことである。
さらに、タルコフスキーの後半の仕事も味わえた。ブニュエルもロメールの新作も見れたし、ヴェンダース、ジャームッシュの登場も体験できた・・・!”#$%&’&%#”’?&%・・・・・とにかく幸せ!!

90年代以降、『気狂いピエロ』などの日本語字幕は、デタラメなことになっていた。
しかし、その修正・・どころか、挑戦的な更新も完了している(寺田次郎さんの残した素晴らしい仕事)。
だから、それぞれの時代のゴダールを味わう環境は整っている。彼の死を偲びつつ、一つ一つ味わいたい。年末から来年にかけて都内映画館で行われるであろうゴダール特集は最優先だな。そして、闘争だ。

闘争って・・ことも、ゴダールの教えだからね。
体調整えて、望みますか。ちょっと気が遠くなるけど・・。

2022年9月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
ページトップヘ