渋谷の交差点で、青年が演説をしていた。
「ワクチンを打つのをやめよう!」
ある医師などが書いたアンチ・ワクチン本の波及は早い。
SNSの害と言い切っていい。
バカ本は昔からある。
しかし、昔は、一部の者が洗脳されて終わり。
興奮して人に話せば、「ばか」と言われて相手にされなかった。
私も、アンチ・ワクチン本の一冊を読んだが、論理的ではない文章に驚いた。
アメリカの本などの引用が多く、その根拠も示されない。
また、使われている統計に「おや?」と思うものもあれば、有名なダメな論文が平気で引用されてもいた。コロナ当初に流布した数多の仮説もだいたい登場している(笑)。
震災のときにも、学者という肩書の人が、ずいぶん変なことを言っていたので、「またか・・」と思った。
肩書なんて当てにしてはいけないのだ。
しかし、ワクチンの成否は、今の我々にはわからない。
一人ひとりが、自分の考えで判断していくことは無論悪いことではない。
だが、思考省略はいけない。
単に、センセーショナルなものに食いつくのはエンタメだけにしておくべきだ。
第二次世界大戦時、ドイツに占領されたフランスで、作家のアンドレ・モーロワは 「フランスの救済策」を書いた。
その一つに次のことが書いてある。
「祖国の統一を撹乱しようとする思想から青年を守ること」
コロナに占領された日本。
『フランス敗れたり』(@モーロワ)は参考になる。
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(追記)
以前から漏れ聞いていたけど、
ワクチンに関わる死亡者の数がどんどん増えている。
現在与えられている数字で割り算をするとかなりやばいパーセントになる。
この事実は見逃せない。
なお、当然だが、このことと無根拠の思想の流布は別の問題だ。
無知を恐れず、偽りの知識を恐れよ。
真実でないものを真実と思うより、何も知らないほうがむしろいい。
(トルストイ)