ホーム > 『アーカイブズ』 > 『過去のセミナー』 > 『セミナーについて思うこと』

『セミナーについて思うこと』

「セミナーをするのは好きではない・・」などと言いながら、
気づいてみれば350を超えるセミナーやセミナーみたいなことをやってきました。

そのうち、3日間の合宿セミナーは60回超え。これだけでも180日。
2日間の年頭セミナーも16年やっています。これが32日。
あ、海外セミナーもありました・・・・・。

おそらく600日は超えていると思います。
よくまー、「好きではない・・」などと言いながら、今日までやってきたものだと思います。

そして、これからも続いていくのでしょうから、そんなに嫌いではない?

いやいや、そんなことはありません。
だって、私はいつも必要にかられてセミナーをやっているだけなのですから・・。

どういうことかと言うと、コンサルティングを効率的に進めるために、
お客さまにある種のインストールをしておきたいのです。

コンサルティングというのは共同作業。二人三脚です。
ですから、前提をなるべく合わせておいた方がいいに決まっています。

そして、その用意ができていると、びっくりするようなものが生まれる瞬間があります。
仕事をしていて最も面白い場面です。
それを効率よく、そして数多く起こしたい。
そのために、インストール作業は必要なのです。

それをセミナーを利用して行う。
これは効率的です。
そして、とても効果的なのです(理由はここでは触れません)。

しかし、逆の気持ちもあります。
私は自分の知識を人にあまり教えたくありません。
こんなおいしい知識を他人に教えるなんてあり得ない・・と本気で思っています。

そこで考えました。

セミナーの価格は、安くしない。
とにかく、教えたくないのですから、なるべく高め。
でも、1,000万円なんて無茶な金額もあり得ません。
高い価格と言っても、内容と見合わなければ詐欺です。

とにかく、たくさんの人には来てほしくない。
でも、参加者の満足度が下がるような金額ではいけない。
あーでもない、こーでもない。
いっそ、こんな企画やめてしまおうか・・。 などと試行錯誤しながら、
現在の当社のセミナー標準価格みたいなものができあがり、今に至っています。

そして、もう25年以上、こんな感じでやっています。我ながら驚きです。

・・・・・・・

ところで、コンサルタントを業とする最近の方々は、特殊解が好きです。
いわゆる成功事例も多くは特殊解です。

おかげで、強烈な一般解(普遍解)がかなり無視されています。
そして、常識で考えたらナンセンスにしか思えない特殊解(?)が、
まことしやかにノウハウ化して世間に流布しているようなことも起きています。

私は特殊解のすべてが使えないと思っていませんが、
まず一般解に対する深い理解が先だと考えています。
一般解の取り回しが十分にできれば、特殊解なんてほぼ必要ありませんが、
ケースによっては一般解の精緻な運用との合わせ技でとんでもない成果を得ることができます。

・・・と、こういうことをお話すると、
「では、セミナーでは誰もが知っているようなことを話すだけ? それで高いセミナー代を取るの?」
と思う方もいるかもしれませんね。
そう思う方は、当社のセミナーには近づかない方がいいです。
とにかく、私は誰にも教えたくないのですから・・・・・。
これ決して、煽っているわけではありません(笑)。

なお、一般解に関しては、
ぜひとも私が書いた次の文章も読んでいただけるとありがたいです。
『私の財産告白』解説

追伸

ところで、私がセミナーを好きかどうかの話に決着をつけておきたいと思います。

くどいですが、セミナーをやるのは嫌いです。
でも、やっぱりどこかで好きなのだと思います。

達成感みたいなものがあるからでしょうか・・?
きっと、お客さまの反応。
あれがクセになるのだと思います。

追伸2

セミナー開催は、すでに数をだいぶ減らしてきてはいます。
現場が忙しいためもありますが、10年くらいかけて意図的に減らしてきました。

これからも、必要に応じて、新しい企画を行うとは思います。
しかし、インストール作業はだいぶ済んでおり、
その数も自ずと減ってくることかと思います・・・・・・・。