『岡本吏郎に質問』

  1. 誰でも、あなたを使えば成功しますか?

    それはあり得ません。
    なぜならば、企業の成功に重要なのは、戦略よりも実行力です。
    世の中には、首をかしげるような戦略でも、実行力で押し切り成功する例があるくらいです。
    そうした成功は、花火のように一瞬で終わってしまいますが、どんなに良い戦略があっても、
    実行力がなければ、絶対に成功はありません。

    さらに、戦略は、私が提案することもありますが 、戦略の入り口を考えるのもあなたです。
    あなたが入り口を考える。それにコンサルタントがアイデアを加え、仕上げていく。
    そして、最後に形にするのは、やっぱりあなたです。
    そして、シナリオに基づいて実際に動くのもあなたです。

    そこで、管理能力も問われてきます。
    管理能力とは、あなたの実行力のほか、人繰りと金繰りです。
    コンサルタントは、実行、人繰り、金繰りについても、アドバイスをします。
    アドバイスというのは、ヒントを与えることだけではありません。
    むしろ、厳しい指摘をしていくことがほとんどです。
    つまり、甘くはありません。

    コンサルタントは、その経営者の実行力、性格を見て、プランを立てます。
    実行力のない経営者に、大きな行動を伴う戦略を提案しても、100害あるだけだからです。

    そして、はっきり言って1利でもいいと思っています。
    その経営者の力にあったもののベストの結果が1利ならば、それをあえて選ぶ勇気も必要なのです。

    車ならば、乗り心地の良い方がいいでしょう。
    目的地に着くのは同じです。
    でも、コンサルタントは違います。
    お買い物をするのではないのです。

    あなたが、地に足がついた長期間の成功を望むならば、乗り心地だけでは選べないはずです。

    同時に、合う合わないはあります。
    どんなに優秀な道具だって、「私には合わない」というのはあるでしょう。

    そして、コンサルタントも人ですから、同じことを思います。
    実行力のない経営者とは、はっきり言ってご遠慮したい。
    やはり、結果を出すのは難しいですから・・。

    ですから、安易な考え、例えば、そこらに溢れているノウハウでうまくやってやろーと考えている方は、
    こちらからお断りです。
    私は楽をしようとは思いませんが、良い仕事を、それも楽しく、しびれる気分でやりたいと思っています。

    (参考)『コンサルとは

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  2. すごく厳しいって噂を聞きますが・・・

    当社のお客さまが「岡本さんを使っている」と、あるコンサルタントに言ったそうです。
    すると、「よく、あんな厳しい人のところにいけますね」と言われたそうです。

    私は、その話を聞き耳を疑いました・・・・・。

    もし、あなたが、ピアノがうまくなりたいと思って、先生を選ぶとき、
    厳しい先生と優しい先生どちらを選びますか?

    答えは出ています。

    でも、実際の音楽大学でも、最初は優しい先生の方が人気があるそうです。
    卒業時には、厳しい先生しか記憶に残らないそうですが、
    本気でプロを目指している人たちにも心の弱さはあるようです。

    安易なノウハウが蔓延る理由は明快です。
    それは心の弱さです。
    また、たまたま安易なノウハウやメソッドでうまく行くこともあります。
    きっかけとしては、有効な場合もあるわけです。
    でも、それでは長続きはありません。

    いや、逆に、力が衰えていくといっていいでしょう。
    小さな成功体験は、中小企業経営者にとって、害しかありません。
    儲かることはうれしいことですが、小さな成功、安易な成功は、大切な力をどんどん失わせることになります。

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  3. どうして広告しないのですか?

    コンサルタント契約を商品だとすれば、経験特性と信用特性の商品と言えます。
    したがって、広告で広く告知する性質のものではありません。

    また、ある程度、実績をあげているコンサルタントは、常にリピート契約で仕事がいっぱいのはずです。
    つまり、優秀なコンサルタントであればあるほど広告は不要です。

    幸い、当社もリピートのお客さまで個別契約はいっぱいいっぱいです。
    さらに、会員制の勉強会を中心に、いくつかのプロジェクトを行っていますが、
    キャンセル待ちになっているものがほとんどです。

    1年に1回ほど行う一般向けのセミナーも、メールでご案内するとすぐに満席になってしまいます。

    そのため、既存のお客さまのご案内以外の広告を行う必要がありません。

    ただし、いつも同じお客さまとだけのお付き合いでは、私どもの経験値が増えていきませんから、
    緩やかな新しい出会いは常に求めています。
    プレミアムVIP会員とVIP会員という制度は、新しい出会いの受け皿としての性質も持っておりますから、
    ご興味がありましたらぜひご参加ください。

    なお、当社では、「資料請求」「お試し制度」などは用意していませんから、このホームページをよくご覧になって、
    納得いくまでご検討ください。

    『戦略思考ビジネス会議』はこちら >>

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  4. わかりやすいのはどうしてダメなんですか?

    そりゃ、そうですよー。
    だって、「わかりやすい」って、「手っ取り早い」ってことでしょ。

    もちろん、簡単なことを難しく語ったり、回りくどいのは論外です。
    でも、経営周辺のことごとって、一刀両断にはできない複雑なものがほとんどです。
    同じ業者が同じノウハウを使っても、個人のキャラや環境の違いで、結果は大きく変わります。
    小さくではないですよ、大きく変わってしまうんです。

    世の中では、何かことが起こると、一つの原因らしきものを見つけ出して、犯人扱いします。
    でも、知らない人にいきなり殴られたとか、放火魔に火を付けられた・・というような単純な因果で決まるものは
    あまりありません。

    大きな構造を捉えるために、まずは単純化をし・・・というようなアプローチはあり得ますが、
    複雑なものは、どこから見ても、どう表現しようと、複雑です。

    複雑なものは、複雑。以上。
    このことをまずは理解して取り組まなくては、長期間稼ぎ続けることなんてあり得ません。
    世の中には、ちょっとだけ稼いだ慌て者たちの発言が目立ちますが、影響を受けないようにしましょう。

    それと、人間の能力は使わないと落ちてしまいます。
    宇宙飛行士なんて数日宇宙に行くだけで、歩けなくなるではないですか。

    自分のことが大事なら、頭は使い続けましょう。
    わかりやすいのは毒です。

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  5. 岡本先生の膨大で有益なコンテンツは、会員制であるがゆえ、
    検索にも引っかかることなく消滅していくのでしょうか。 余りにも、もったいないです。

    ご質問ありがとうございます。
    そう言っていただいて、ありがとうございます。

    テクストの解釈は、常に、読み手の主観で決まります。
    だから・・・。

    ここで、「だから・・・」と上記の文章は続くのですが、
    ここの「だから・・・」が、コンテンツでは補償されていません。

    とても言い過ぎてしまいますと、「オカモトのコンテンツ」があるとして、
    それを手にするには、直接、本人と対峙、対決するしかありません。

    実際、当社の主要なお客さまは、そういう格闘を続けています。
    テクスト(=単なる知識)を叡智に変換する。
    そのために、自己防衛という本能を乗り越える。
    弱い自分を見つめる作業を続ける。それしかありません。
    だから、苦しみ続けるんです。

    検索などというもので、引っかかることなんて、たかが知れています。
    常に、本当の英知は、検索という世界の外にあると思いますよ。

    最後に、「だから・・・」のあとに、どういう言葉を入れるかは自由です。
    ぜひ、そこに言葉を入れてみてください。
    おそらく、それが私からのお答えです。

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  6. あなたは、抽象的なことをよく言うが、中小企業には必要ないんじゃないか?

    こういう意見は、本質を誤解している意見です。

    経営に最も重要なのは、実践力(行動力、人繰り、金繰り)です。
    そして、抽象的なことを言うばかりで、実践力がないのは論外です。
    しかし、実践力だけのバカも困りものです。

    そう言うと、抽象的なことよりも、具体的なことの方が大事ではないかという意見がありますが、この意見も微妙です。
    実践するには、具体的でなくてはいけません。
    つまり、抽象的な概念からスタートして、それを具体化することは当然のことです。
    コンサルタントが、その一連の思考の過程をサポートするのも当然です。

    ところが、具体的な話をどこかから借りてきて、ただ、それを実践するというのは、実に浅い行為です。
    一時、儲けがあったとしても短期間です。

    私たちは、努力を結晶にするために長期間稼ぎたいのです。
    そのためには、時間がかかっても、大量の努力が必要であっても、根本から考えていく必要があります。

    もちろん、浅くてもかまわない・・という意見があってもいいとは思います。
    モノマネを次々と消費する。それを永遠と続けるのもアリかもしれません。
    要は、稼げばいいわけで、それを否定する気はありませんが、私はつまらないなーと思います。

    どうして、抽象的な議論から始めるかは、その方が深くて、面白い。
    ついでに、長期間稼げるからだと思います。

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  7. 基礎力の大切さをしつこく言っているようだけど・・

    中小企業経営者は、つまらない流行りの情報にばかり踊らされています。
    そして、経営に必要な基本知識と基本行動の訓練が足りない人が多い。・・と感じています。

    これは、コンサルタントにとっては、ありがたいこと。良き環境です(笑)。
    そのお陰で、仕事に困ることなく、今日までやってきています。

    しかし、現場では困ることだらけです。
    あまりにも、基礎力がないがために、こちらが当たり前と思っていることでも、できなかったり、
    相当の説明を要することがあったりします。
    また、こちらのアドバイスを納得いただくのに何年もかかってしまうという
    笑えない例もあります(それでも、実行していただけるのはありがたいことです)。

    それは、こちらに力が足りないがゆえなのですが、わかる人はすぐにわかるという事実もあります。
    ですから、中小企業経営者は、流行りの情報に振り回されることなく、
    もっと基礎力を鍛えるべきというのが理想です(あくまも、理想です)。

    そのため、当社ではセミナーやニュースレター、
    CDを通じてしつこいくらいに基本を説きます。
    それは一見当たり前の繰り返しに思えたりするわけですが、それらは宝の山であり、
    核ミサイル級の破壊力があります。
    残念ながら、このことにうなずいていただけるのは、経験者だけなのですが、
    ここは強調しておきたいところです。

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  8. 解決のための一般的な処方箋はあるものでしょうか?

    「一般的な処方箋」はあります。

    ただし、それはノウハウではありません。
    解決にノウハウはよく利用されますが、ノウハウはあくまでも特殊解です。
    根本的な解決には、ほとんど役に立ちません。

    では、「一般的な処方箋」について考えてみましょう。

    多くの人の悩みは、トレードオフに起因しています。
    トレードオフの典型的な例を上げてみましょう。

    「楽して儲けたい」
    「相続税を一銭も払わないで、相続をスムーズに進めたい」
    「短期間でプロになりたい」

    ・・・・・・・・

    こうして書くと、バカなことを・・・と思われますが、世の中は、こうしたトレードオフのニーズが高いので、
    それに関する書籍は常に本屋で並んでいます。

    『たった○○で、繁盛店』
    『組織の自動操縦法』
    『1週間で、ギターがうまくなる』
    『聞くだけで英語が話せる』

    ・・・・

    こうしたことはフィクションです。
    世の中では、奇跡も起こりえますから、こうした本で繁盛店ができてしまうことも否定しませんが、
    そんな繁盛店は長くは持たないはずです。

    なお、「楽をしたい」という気持ちは別に悪いものではありません。
    また、楽をしながら儲けることも瞬間的にはできると思います。

    しかし、確実に、そして長期間稼ぎ続けたいのならば、楽をしようと金輪際考えないことだと思っています。
    一部の天才は別ですが、一般人がリスクを少なくして取り組むためには、それしか方法はありません。

    冒頭に、多くの人の悩みは、トレードオフに起因していると書きました。
    ぜひ、世の中の悩みの声を冷静に聞いてみてください。
    政府の悩みも含めて、多くがトレードオフ問題です。

    「一般的な処方箋」とは、自身のトレードオフな気分に気づき、優先順位をつけることです。

    楽をしたいのが優先順位の一番なのか、それとも稼ぐほうが優先なのか?
    相続税を一銭も払わないことが優先なのか、スムーズに相続を進めたいのか?

    まずは、そこをはっきりさせる。
    ここがわかってしまえば、有効な方策なんていくらでもあります。

    しょせん、「鋳型」は凡器しか生み出せない

    (幸田 露伴)

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  9. 無料コンテンツとか少ないよね

    私どもは、常にお客さまのプライオリティーを優先しますので、
    価値のあるコンテンツは無料での提供は行っていません。

    なお、当社のコンテンツを自分のものとしてセミナーを行っているコンサルタントさんが数名いるようです。
    どうしても、無料や安価をご希望ならば、そちらがいいかもしれません。
    ただし、当社のお客さまのお話では、「似て非なる」ものだそうです。
    それは、資本主義の原則から考えても当然のことですね(笑)。

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  10. NL会員は募集停止なんですね?

    はい、停止しました。 現在、購読できるのは、以前から継続されている方々だけです。
    今後、新規の募集をする予定はありません。

    なお、当社ではアーカイブとして『DVD・CD』の販売を行っていますが、
    こうしたコンテンツの販売にもあまり積極的ではありません。
    セミナーを収録したDVDも販売することはありますが、あくまでも出席者の復習用を意図しています。

    こうした方針は、有効な情報提供を模索しての結論です。
    最近は、便利なツールがたくさんあります。
    でも、便利なツールは大事なものを省略したり、見逃したりする危険があります。
    また、そもそも私たちの能力を奪う可能性もあるものです。
    生産性をあげるためには、最新のツールのチェックと利用は常に必要ですが、
    同時に、有効性という意味では、便利なものの機能は限定的であることも頭に置いておきたいところです。

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  11. セミナーの内容は全ての業種に当てはまる内容なのでしょうか?

    この質問は、あまり質の良いものではないですね。

    私のセミナーは、平気で時間を数時間も延長する類のもので、セミナー商品としての体裁を逸脱しています。
    しかし、そのやり方が、私の精一杯の誠意のつもりです。
    それは、セミナーのようなものは、決まった形、時間で区切られている限り、
    かなり不完全なもので、いわゆるエンターテイメントとそれほど大差のあるものとは思えないからです。

    そして、だからこそ、決まった形、時間を無視してでも、本当にお役に立てるものにしたい・・と考え、
    いわゆる商品性を無視した運営を今日まで続けています。

    しかし、「全ての業種に当てはまる内容なのでしょうか?」というような受け身の態度で参加いただいてしまえば、
    その効用は限定的です。

    私たちの行うセミナーは、単に知識欲を満たすようなものではありません。
    あくまでも、セミナーの内容を参考に実践いただき、その後の試行錯誤の連続で成果を得ていくものです。

    当てはまる・・とか、当てはまらない・・という次元で考えている限りは近づかないことをお勧めします。

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  12. 経営コンサルタントが必要になるときとはどんなタイミングですか?
    (いつからコンサルティングをお願いしたらいいですか)

    最近『Dファクトリー』に参加をはじめた方に言いました。
    「3年前に来てればもっと良かったのにね」

    先日、『個別相談』に来た方に言いました。
    「6年前に来てれば、大きなレバレッジ・ポイントになったね」

    でも、そういうことはないんです。
    結果を見れば、何でも言えますが、その人が「来よう」と思った時がきっとタイミングなのだと思います。

    ですから、「必要になるときとはどんなタイミングですか?」と感じている間は、タイミングではないのだと思います。
    ただし、それが結果的に、遅きに失する場合もありますが、その責任は自分が取るしかありません。

    きっと、コンサルティングのタイミングとか効率なんてものはないんです。常にあるのは、責任を取る態度だけ。
    そもそも、コンサルタントと付き合うことは、依存することではありません。
    ですから、はじまれば、かなり辛いこともあると思います。楽なものではありません。

    そうした覚悟も必要ですから、そんな覚悟のタイミングが、コンサルティングのタイミングかもしれません(笑)。

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  13. 他のコンサルタントとの違いはどこにありますか?

    おそらく、まったく違うと思いますが、他のコンサルタントを知らないのでわかりません。

    ただし、過去に、こんなことを思うことがありました。
    「あんな能力の低い人にも、お客さんてちゃんといるんだなー」

    割れ鍋に閉じ蓋・・・と言うのでしょうか、このことって、世の中の偽りなき真実だと思います。
    ちゃんと、それぞれの能力にあった人がそれぞれの近くに「ある」。
    そういう風になっているのだと思います。

    私にも若き経験の浅い時代がありました。
    そして、「そんな私」にもお客さまはいらっしゃいました。

    その頃のことを考えると赤面したくなりますし、
    私のような青二才にお付き合いいただいた当時のお客さまには感謝せずにいられません。

    しかし、同時に、「そんな私」が、その方々にはちょうど良かった・・というのも一つの事実だと思います。
    こういう言い方は、大変失礼なことは承知の上で、一つの事実として肝に銘じておきたいところです。

    そして、だからこそ、常に能力を更新しなければならないと思っています。

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  14. 勉強会形式のサービスが多く、個別コンサルティングがないように感じますが、なぜですか?

    そんなことはありません。
    個別のコンサルティングも行っています。
    ただし、昔からのお付き合いのお客さまでいっぱいいっぱいで新規の契約は現在止めています。

    なお、「勉強会形式のサービス」という表現で、『Dファクトリー』をはじめとしたプログラムに否定的なようですが、
    集団で行うコンサルティングは、個別コンサルティング以上の成果がたくさん出ています。

    どうして、集団で行うか?
    それにはちゃんと意味があります。

    残念ながら、ここではその説明のスペースはありませんが、
    今まで『Dファクトリー』でお手伝いしてきた新規事業や組織改革、営業成果、
    マーケティングの成功例などは大量にあります。
    10年以上続いていることからも、
    お客さまからの信頼が大きいことは外形的にご理解いただけるのではと思っています。

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  15. 岡本先生を知るには、最初はセミナーを受けるのが良いのでしょうか。

    わかりません。
    私が言うのもなんですが、興味がおありならば、まずは何でもいいから飛び込んでみたらいかがでしょうか?

    当社は、積極的にお客さまを集めるようなことはしていません。
    しかし、それでも毎年数名の方々が新たにセミナーなどに参加されています。
    そして、その後の関係を深めさせていただいています。

    人には、合う合わないがあります。
    ですから、長いおつきあいをお約束することはできません。
    しかし、長いお付き合いになっていく方々が多いというのも一つの事実です。
    ご興味がありましたら、どこからでも接触を試みていただければいいと思います。

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  16. 最近、本を出版しないのはなぜですか?

    本を書くべきと感じるコンテンツはあります。しかも大量に。

    本当ならば、最後に書いた3冊の本を基盤にして、本来書くべきことを書きたいという気持ちもあります。

    しかし、それを書く能力が私にはありません。
    また、それを読む読者もおそらく少数です。
    ですから、私はもはや本を書くことはないと思います。

    もし、その時があるとしたら、素晴らしい編集者との出会いです。
    でも、その確率は非常に少ないと思っていますが、
    そんな機会がひょこっと到来するようなことがあれば、書くかもしれません。
    その時は、ぜひ読んでやってください。

    (参照)『出版について思うこと

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  17. 心理学もプロより詳しいと聞いたことがありますが、経営と心理学はどのように関わってくるのでしょうか?

    おそらく、臨床医とかカウンセラーという職業の方々よりも詳しい可能性があります。
    経験例も豊富かもしれません。

    行動経済学が、心理学的なアプローチを導入したり、経営学が現象学を導入するように、
    本来、社会科学的な実践の場では、心理学や哲学の要素を無視するほうが間違っています。

    実際、業績の上がらない経営者の問題の多くは、経営のやり方以前に、
    生育歴やラケット感情(心理ゲーム)、認知の歪み、過剰な防衛などが関連しているケースがほとんどです。

    また、組織運営の問題などになると、心理学そのものの応用問題となるケースが全てと言っていいでしょう。

    つまり、経営というジャンルで、深い心理学の知識と経験は、必要条件であり、
    それを無視しての根本的な改善は「ない」と断言していいと思います。

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  18. 脳に汗をかくとはどういうことですか?

    これは経験したことがない方には、わからないですよね。
    本当に、脳が汗を書くことはないと思いますが、真剣に考えることを続けると、
    脳が汗をかいているような感覚になります。
    そして、ビールがとてもうまくなります。

    この経験、ある人とない人の差は、時間とともに大きくなっていくと思います(笑)。

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  19. 資金繰りの相談にはのってもらえますか?

    もちろんです。
    ターン・アラウンド、M&Aを含めて、あらゆるレイヤーの資金繰りのお手伝いもしています。
    なお、大きな案件の場合は、『エー・アンド・パートナーズ税理士法人』に引き継いで、
    より専門的な対応もさせていただいています。

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  20. 『無意識セミナー』『特別セミナー』など、興味はあるのですが具体的なイメージがわかないため、
    怖いという気持ちがあります。 しかし一方で早く受けなければという焦りもあります。
    受けるべきタイミングはありますか?

    そうですよね。 具体的なイメージがわかないですよね。
    主催する私たちが、あえてそうしているわけですから、当然だと思います。

    『無意識セミナー』『特別セミナー』などは、興味を持っていただいた時点で、
    すでにセミナーの一部がはじまっている種類のものです。
    ですから、申し込んでいただくと、セミナー前というのに、いろいろなことが起こる方もいらっしゃいます(笑)。
    そして、それらも含めてセミナーだと考えています。

    どうぞ、大いに悩んでください。
    受けるべきタイミングについては、
    (12) 経営コンサルタントが必要になるときとはどんなタイミングですか? を参照してください。

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  21. 貴社のUSPを教えてください。

    こういうくだらないことを聞いてきた会社が、昔、ありました(笑)。
    きっとUSPという言葉を覚えたので、使ってみたかったのでしょうね。

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  22. ハイリスク・ハイリターンとは

    「ハイリスク・ハイリターン」のゲームは、続けると損をする構造にあります。
    ですから、“ゲームを続けない”ことが勝つ唯一の方法です。
    多くの優秀な経営者が、最後には消えていく。
    それは、彼らが行っているゲームが「ハイリスク・ハイリターン」になっているからです。

    そして、私が『まーけ塾』などで揶揄している成功例というのは、こうした「ハイリスク・ハイリターン」のビジネス、
    つまり、今は良いけど後はわからない・・・というビジネスでたまたま当たっただけのものだからです。

    振り込め詐欺も、「ハイリスク・ハイリターン」です。
    しかし、資本も信用もない若者は、「俺たちが、生きるには、仕方がない」と言って、
    振り込め詐欺に手を出します。

    彼らは、言います。
    「なるべく早く足を洗いたい・・・・・」

    彼らは、振り込め詐欺が「ハイリスク・ハイリターン」と了解しているわけです。
    そして、早くゲームをやめたいと思っています。

    私の父は、昔、家の奥の部屋を仲間に賭博の場所として提供していました。
    雪深い新潟のオフシーズンには、自動車販売業、不動産屋、大工、左官・・・・・という人達10人ほどが集まって、
    夕方から翌朝まで博打をやっていました。

    冒頭にも書きましたが、ギャンブルは「ハイリスク・ハイリターン」ですから、勝つコツはやめる時間を決めることです。
    ところが、父は、自分の家を場所貸ししているのですから逃げられません。
    胴元ならばいいのですがあくまでも参加者の一人です。

    そこで母はよく言っていました。
    「お父さんは、上手だ」
    子供の私は、当初、父はギャンブルが上手いのだと思っていましたが、そうではありません。
    彼は、イカサマが上手だったらしいのです。
    ピンの札を隠し持っていて、それを上手に使っていたらしいのです。

    しかし、大勝ちをするためにイカサマを使っていたわけではありません。
    あくまでも“しのぎ”です。
    彼は、長時間の逃げられない「ハイリスク・ハイリターン」の勝負をイカサマでしのいでいたのです。

    なお、「ハイリスク・ハイリターン」はあまり推奨しないと書きましたが、
    「ハイリスク・ハイリターン」を“ハイリスク”のまま実行せざるを得ないものは、
    相当なチャンスの場合以外は推奨しないと言いたいだけです。

    多くの「ハイリスク・ハイリターン」は、努力と工夫で外堀を埋めてリスクを最小にすることができます。
    ・・・というか、ビジネスの多くは「ハイリスク・ハイリターン」を努力と工夫によって
    「ミドルリスク・ハイリターン」にできるかが勝負だと考えています。

    ※続きは、『(23)ローリスク・ローリターンとリスク・コントロール』に書きます。

    (『戦略思考ビジネス会議・ニュースレター』2020.06号より一部抜粋)

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  23. ローリスク・ローリターンとリスク・コントロール

    「ローリスク」のビジネスは、“続ければ続けるほど儲かる”ものです。
    ですから、なるべくビジネスを「ローリスク」になるようにデザインをしようとします。
    もちろん、“時を得ている”場合には、「ハイリスク・ハイリターン」を推奨することもあります。
    しかし、26年間で、そういうケースを扱ったのは、20件もないと思います。
    (また、こういうケースは儲かった後が大変です・・・)

    なお、こういう場合、「ハイリスク・ハイリターン」の“ハイリスク”をそのまま受け入れるつもりはありません。
    あくまでも、とことんリスクを考えます。

    リスクは、ある程度コントロールが可能です。
    逆に、リターンは、神のみぞ知るです。私たちにコントロールはできません。
    良いときもあれば、悪いときもある。仕方がないですね(笑)。
    だから、リターン・コントロールという言葉はありません。

    ところで、リスク・コントロールです。
    リスクをしっかり把握できていると凄いことが起こります。

    ところが・・・です。

    実務でよく目にするのは、この逆です。
    いわゆる「手を抜く」という行為により、ローリスクをハイリスクにしてしまうのです。
    経営者の稚拙な行為が、ローリスクをハイリスクに変換してしまうというわけです。
    もともと、ローリスクであるはずのものを、ハイリスクにしてしまうのですから笑えません。
    でも、そんなことをやらかしてしまうのです。

    よく見られるものに広告出稿があります。
    広告会社に言われるがままに、広告を出しっぱなしにしてしまう。
    AIという言葉に踊らされ、ロジックの中身も吟味しないまま、ただ予算をつける。
    集客の後のフォローの問題を、媒体のせいにして、
    「あそこから来る客はクロージングしない」と決めつけてしまう・・・・・・・・・。

    年々、世界は成熟し、工夫のないものにもは誰も見向きをしなくなっているというのに、
    素人みたいな仕事をダラダラとやり続けている・・。そういう場面が多くあるわけです。
    なお、ビジネスの世界には、「ローリスク・ハイリターン」のものは、意外に多くあります。
    しかし、そういうビジネスは、意外にも、やりたがりる人があまりいません。
    そのため、プレイヤーが少ないので、さらに「ローリスク・ハイリターン」になっていきます。
    そして、それでも手を出す人はあまりいません。

    効率・・・などと言っていないで、努力と工夫の世界に踏み込めば、世の中はバーゲンセール。
    宝の山は点在している・・というわけです。

    (『戦略思考ビジネス会議・ニュースレター』2020.06号より一部抜粋)

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  24. ランダムアクセスってなんですか?

    どんなに学んでも、私たちは、知らないことだらけです。
    世界は、私たちが思う以上に複雑なのですから、仕方がありません。
    ですから、学び続けなくてはいけません。

    ただし、単に本を読んだり、人の話を聞くような学びでは不十分です。
    私たちは、ダイナミックな世界に生きていますから、一番の学びは、実験を通して起こります。

    とにかく、小さなステップで前に進みます。
    そして、モニタリングしながら、進み続けます。
    進路変更の必要が生じたら、躊躇なく方向を変えます。
    つまり、私たちは試行錯誤を通じて学ぶのです。
    たった、これだけの行動で、私たちの見えるものは変わります。

    家に留まっていたら見えないものが、小さな丘に登ってみたら見えるように、小さなステップはバカにできません。
    そして、小さいながらも、私たちの経験量をほんの少し増やしてくれます。

    だから、歩みだせば、私たちは、もう歩みだす前の私たちではありません。
    わずかでも経験が増えれば、見えるものの意味も変わってくるのです。

    机の前で理屈を言っている暇があったら、すぐにでも小さなステップを歩むべきです。
    これが、ランダムアクセスのこころです。

    もちろん、足りないものはあるでしょう。
    事前に検討すべきこともあるでしょう。

    そうしたことは、考慮しなくてはなりません。
    特に、事前の検討によって、安易な希望から目をさますことは必要です。

    しかし、机の上の検討には限界があります。
    考えすぎても仕方がないのです。
    また、歩みだしてみれば、足りないものが見つかる場合だってあります。

    小さなステップを歩みだし、世界のダイナミクスに身をさらす。
    そして、期待と現実のギャップを知り、うまくいかなかったことについての情報を集めます。
    誤りを受容し、その行動を繰り返す。

    それが、一つの現実との付き合い方であり、虚勢を張らない方法です。

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  25. 経営コンサルタントと会社(経営者)の相性はありますか?

    ここまで、この『Q&Aのコーナー』をお読みいただいたら、相性に尽きるとお感じのことと思います。

    どうでしょう?
    岡本吏郎とは、相性が合いそうでしょうか、それとも・・・・?

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