【苦しめTAROお仕事LIVE】

2005/01/05(水) 08:57

わーーーい、面白いトラックバックをいただいたので、この話から始めましょう。

いやーー、今書いている本、2月の締め切りなのに書けない。
時間がない。まだ一章しか書いていない。
そんなこんなんで、このコーナーをいつ再開しようと思っていたら、うれしいトラバ!

てなことで、ある編集者さんのトラバから話を始める。

著者にとって編集者は大事な相棒だと思う。
でも、それがタイトルは編集者というよう線引きがあるというのは、どうなのかな?と思ってしまった。
まぁ、こっちは著者としては初心者の素人なので、「お約束」を知らないってのもあるけど・・・。

実は、最初は音楽の世界みたいなのを想像していた。
こっちが適当に書いたら、編集者はプロデューサーのように音を加工していく。そんなことを想像していた。

でも、そんなことないのね。(当たり前か・・)
ところが、そういうものだと思っていたので最初は戸惑った。
「なんだー、このまま本になっちゃうのかー」
これが感想。

でも、その間のやり取りが有効。
1冊目の本なんか、章立てをかまったのは編集者。おかげで大変更。
かまわれたのは章立てだけだったから、文章がつながらなくなってしまって、それの直しが大変だった。
「そこまでしてくれないんだー」と泣きながら直したな・・。

2冊目は、ほとんどもめずに本になっちゃった。けれど、カバーでもめた。実は今でも2冊目のカバーは好きではない。でも、出版するのは出版社というのが基本的にあるので、決まったものに文句を言ったりはしない。それは守らないとね。

3冊目の「親父の話」は編集者のアイデア。「お父さんの話を載せましょうよ」と軽く言われて、やってみた。

4冊目の章を増やした原因も編集者。彼が、もう少しカンタンに読ませたいと思いながらした工夫が、ボクが気に入らなくて、一気に一章増やす方向へ転換。了解を得て大改造をやった。
そういえば、原稿削除の関係もだいぶもめた。

正直、今でも著者と編集者の関係はよくわからない。人によって違うし・・・。
本って、コラボレーションだと思っているから、ここら辺のアウンの呼吸は悩む。そういう点で一回やったことがある人は楽ね。お互い気心も知れてるし。
しかし、だからいろいろな人と仕事をして緊張感の中にいたいとも思う。

と言うことで、編集者の存在意義は当然にたくさんある。
そして、本は著者だけではできない。
仮に出来ても、つまらないものになるでしょう。

だから、「この本を作った編集者と仕事をしてみたいな・・・」というのはある。
ただ、こっちから連絡するわけにもいかないし、既に手一杯というのがあるから・・。
でも、そんな編集の人から連絡もらうとその気になるんだよな。
そんなこんなで、更に手一杯になっちゃってるけど・・・・・・・・・・。

仕事って「関係性」から生まれるから面白い。
そういう点で、「本を書く」ということに縁をもらったのはうれしいですね。当然、編集者という仕事は素晴らしい仕事だと思う。
今後、コーディネーター的な仕事は増えるはず。でも、食べられるようになるにはもう少し時代の変遷が必要。
そんな中で編集者という仕事は、既に食えてるコーディネーター的仕事なわけで貴重。

さて、そういうことで今月もD社の編集の人が来るというし、気合い入れて書かねば!!

「わーーーい、面白いトラックバックをいただいたので、この話から始めましょう。」へのコメント(0件)
  1. 著者と編集者の関係を考える。

    以前、 岡本吏郎氏のブログに触発されて、次の記事(「エントリー」と言うらしいですね)を書いた。
    著者は、どこまで口を出すべきか?
    で、本日、御本人か…

  2. 著者と編集者の関係を考える。2

    それでは、下のエントリーの続き。
    編集者が「編集者の仕事」と線引きしたがるのには、ほかにも理由がある。
    実際には、次の理由のほうが大きいだろう。

  3. どこまでが著者の仕事で、どこからが編集者の仕事かっていうのは、それぞれなんでしょうね。でも、著者も編集者も、その本をいい本にしたい、売れる本にしたいと思っているわけで、そのための「提案」は双方から出すほうがいいと、自分は思っています。そこに「線引き」はしたくないな。
    ただ、これもケースバイケースですが、著者さんは原稿を納品したら、極端な話、発行された本が1冊も売れなくても約束の印税がそのうち支払われるわけですが(実売印税契約でなければね)、出版社は、もらった原稿から原価を回収し利益も出していかなくてはいけません。そのため、出版社(編集者)が考える「こうしたほうが売れる」というアイデアのほうが著者の考えるアイデアよりも優先されることは多いと思います。なお、この「アイデア」には、単品としての本そのもののクオリティだけでなく、出版社における「出版計画」(=資金計画)上のアイデアも含まれます。原価だけでも何百万円という金銭リスクを出版社は抱えていますし、売れ行きがいまひとつだった場合の返品率アップによる問屋との取引条件悪化といった経営リスクもあるわけですから。
    できるだけ著者さんの意向は大切にしたいけれど、営利団体としての出版社の判断はときにクリエイターとしての著者の判断とは違うことがある、ということを著者さんには理解してもらいたいです。また、編集者は著者さんに対し、そういった説明義務を持っているとも思います。そういったことなしに、忙しいから効率化というだけで線引きをしちゃうのは、たしかにそういう面がある(自分もそうしちゃうことがある)ことも認めるけど、ちょっと哀しいというか、さびしい気持ちがしちゃう自分は、いつまでたっても「なんちゃって編集者」なままです(苦笑)。

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