【苦しめTAROお仕事LIVE】

2005/03/19(土) 10:28

あの勢いは何だったんだぁ?

ところが・・・・・・・。
再び止まる。
どうも書けない。第一章の途中で止まる。原稿はたくさん書いたけど、半分は捨てた。今度は本当に捨てた。エッセイ風に始めたのに、どうも理屈っぽい内容になってしまって気に入らない。
さすがに半分の原稿を捨てると動きが止まる。そのまま仕事放棄!!

そして、月日は流れる。セミナーもある。年末の業務もある。時はどんどん過ぎていく。
このまま流れに乗ったら再起不能が見える。
そんなことを考えていたら、12月28日にロックバンドの「くるり」のコンサートがあることを知る。

そこで、すぐにプランが浮かぶ。
年末は3日ほど東京のホテルで缶詰。そして、原稿を書く。とにかく、がんばって3章まで書く。そう決める。
こうなると楽しみは年末。それも缶詰するから今は書く必要がない。書かないでいい言い訳ほどいいものはない。一気にハッピーになった。

そして、あれよあれよという間に年末。
家族が忙しそうにしている年末にボクは東京へ。
「がんばって書いてくるね」と厳しそうに言いながら、心の中は「遊べる~、遊べる~」
そうやって家を出発し東京のホテルへ。

早速、机に向かうけれどまったく書けない。
仕方がないのでスケッチブックにマインドマップを書く。
アイデアを思うがままに書いてみる。Wさんが当社の来たときには形だけの企画書は出したけど、最初からそのまま書く気なんかない。全ては成り行き任せと決めている。

そうやって、アイデアを出していくと、言葉にならない構成が見えてきた。
それは、首を動かしただけでも消えてしまいそうなほど、微細なものだ。
その微細なものの記憶の一部をメモに取り、書き始める。

微細なものはメモにした段階で心を失うけれど、書かなければ記憶の彼方に消えてしまう。
だからメモするしかない。
こうやってアイデアは発せられた時点から、いくつかの過程を経て摩耗し魅力のないものになる。

本というのは、その摩耗した微細なものをどれくらい元の状態に戻すかの勝負だ。それが筆の力になる。それも、自分だけがわかるのではダメ。と言って最近流行の軽薄ビジネス書文体でもダメ。

最近は、この軽薄ビジネス書文体が流行で困る。
読み手の一人としては当然読まないようにしている。
そういう本だとわかると途中でも読まない。でも、最近は知人の中にもそういう文体が散見される。知人の本は読まなくてはいけないから読む。
そうすると、こっちの文体も引っ張られる。
そして、何が自分の文体かわからなくなる。

そもそも、自分も軽薄文体が好きだ。最近流行の軽薄ビジネス文体とは少し違うが、自分なりの軽薄文体は好き。そして、その文体が最もアイデアが出る。
しかし、それがやりたくてもできない。一般軽薄ビジネス文体と自分の軽薄文体との差がわからなくなって、ぐちゃぐちゃになってしまうのだ。

そこで、もう一つ得意な書き方。硬い文章で書く。
ただし、これもこれで書けるけど、アイデアが浮かばなくなっていきづまる。
でも、硬い文章は表現が一気に広がる。難しい表現を使っても問題がないからいい。

そんな2つの文体に挟まれながら、その時の体の調子で書くのだからむちゃくちゃ。これが毎回の執筆作業の状況。

それでも、ホテル缶詰作戦は成功らしい。案外書ける。
「これなら、なんとかなる」と思いながら、せっせと書く。

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