【おすすめの本】

2004/01/13(火) 06:15

「放送禁止歌」  森 達也(著)

「放送禁止歌」
森 達也
知恵の森文庫 ¥648

「放送禁止歌」には根拠がない。
衝撃の事実から話ははじまる。

小学6年生の時、なぎらけんいちの「悲惨な戦い」が放送禁止になった。
ラジオで昨日まで聞こえた音楽が突然耳にできなくなった。
たまたま、エアチェックしていたので、私のカセットテープの価値が上がったのを覚えている。

しかし、この曲は放送禁止になった事実さえなかった。この本はそういったことのレポートだ。「イムジン河」も「竹田の子守唄」も放送禁止にはなっていなかったのだ。

では、どうして?
この結論は本を読んでください。
日本の会社のナンセンスさ、人の弱さがわかります。

残念なのは、発売禁止のレコード。
あれはどうなのか?
同じ理由から?
それが知りたかった。

でも、発売禁止になった頭脳警察のセカンドは約10年後に聞けるようになった。
そして、あの幻のファーストも約30年後に聞けるようになった。
結局、聞けるようになったということは、放送禁止と同じ論理が働いたと考えてよいのだろう。

この事実が内包する真理は大きな問題だ。

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