【TAROの日記】

2005/12/26(月) 07:47

シュンペーターの言葉

「二種類の人間を私は信用しない。すなわち安く建築すると公言する建築家と、
簡単な答えを与えると公言する経済学者を」

今日、日経新聞に載っていたシュンペーターの言葉は、示唆にとんでいる。

前者は、もちろん、現在事件になっている構造計算偽造問題がすぐに浮かぶ。
しかし、同じような根の問題はそこらじゅうにある。

「安物買いの銭失い」なんて言葉も日本には昔からあるように、「流通革命」を経過した「今」であっても、同根の問題はいろいろなところで見られる。

ただ、言いたいのはシュウペーターが信じない後者の方。
いわゆる「こうしたら儲かる」という人のこと。

しかし、「こうしたら儲かる」と言う人で本物の人も過去にいたとシュンペーターに言いたい。
すぐに浮かぶある人物。彼のおかげでマクラを高くして寝ることができる人は今もたくさんいると思う。

彼が、当時、背負った借金は、昭和40年代のお金で2億とか3億とか。
ずいぶん貧乏したらしい。

でも、彼には今の時代が見えていたのだ。
考えてみたら、ずいぶん不器用なことの推奨だった。
彼の「儲かる方法」は一見儲けられそうにはまたっく見えない非合理的なことだった。

つまり、「簡単な答え」ではなかったわけで、シュンペーターに「例外あり」と言おうとしたけど、ムダに終わった。

その人物を思い出してみて、「簡単な答え」がないことを今一度確認できてうれしくなった。

ps
そういえば、今日、会いにいった人物もそういう人だ。
まさに「私心なし」とはこういう人のこと。
多くの人を浮上させてきたこの人も、「簡単な答え」だけは言ったことがない。

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