2008/12/31(水) 05:06
― お客様にお送りした「年末のご挨拶」を一部転載しつつ、
作成したブログバージョンです ―
年末のご挨拶
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少額の金しか賭けようとしない男には、迷信は必要ない。
ところが、大金を賭ける常習的賭博人は、まぎれもなく迷信的である。
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『男はつらいよ』で寅さんが「それを言っちゃー、おしまいよ」と言い放った1969年に、グスタフ・ヤホダが言った言葉です。
この年は、ハナ肇が「あっと驚くタメゴロー」と叫んだ年でもありますが、今年は、迷信的な人たちが、正に、「あっと驚くタメゴロー」と叫んだ年になり
ました。
ここ数年、軽薄な迷信が多く流行りました。
1969当時の学生達は、世相の多くを「ナンセンス」と断罪しましたが、今の若者達には、「ナンセンス」という言葉さえ浮かぶことはなく、「ナンセンス」に弄ばれました。
そして、経営者たちの中にも同様の人たちがたくさんいました。
そうした“迷信的”“ナンセンス”な時代が終わりました。
大橋巨泉ならば、1969年と同様に「やったぜ、ベイビー」と叫んでいるかもしれません。
しかし、迷信の何もかもが悪いというわけではありません。
ある種の迷信やナンセンスは、グスタフ・ヤホダが言うように、不安を減ずる機能があるからです。
迷信がなくなった今、何が起こるか?
それははっきりしています。
次の時代は、そこがキーワードです。
詳しくは、『週間 岡本吏郎』の第四週分に書きました(宣伝、宣伝!!)。
迷信が吹っ飛んだ今、多くの人たちが向かうベクトルをよそに、私たちは確信をもって向かうべき道を歩きましょう。
また、次の「一年」がはじまります。
“次”という言葉に、しみじみと幸せを感じながら、その“次”に向かいましょう。
来年もよろしくお願いします。
2008年12月31日