【TAROの日記】

2013/10/09(水) 08:41

カップラーメン

屋根裏を漁っていたら、中学~高校時代の楽譜が出てきた。
「おおーーーーー懐かしい~」と感動しつつ、見てみると、全部、五線譜。

「そんなの当たり前だろ~」と言われそうだけど、実は、ギターの楽譜は、TAB譜と言われる簡易楽譜が今では普通。最早、JAZZとクラシック以外では五線譜を使うことはない。

TAB譜というのは、ギターのどこを押さえればいいかが、番号で書いてある。つまり、犬や猿のようにただそこを押さえればいい。
知っている曲ならリズムを読む必要がないから、本当に、押さえるだけで曲は弾けてしまう(一応)。
年寄りがやっている大正琴と一緒なのだ。
もちろん、大正琴とは違って、まったく弾けない人がTAB譜だからといって、すぐに弾けることはない。でも、TAB譜でギターを弾く労力は大幅に少なくなった。

・・・・・・と思っていた。

しかし、久しぶりに、普通の楽譜を見ながら、昔を懐かしんでいると、ジワジワと過去の自分のスゴさに驚くことになってしまった。うまく言えないけど、TAB譜慣れした今の私にはできないことを平気でやっていた・・という感じなのだ。

どうもTAB譜ではないからよかったし、音楽を理解できた・・というのが実態だ。

日本人はダメになった。
誰もが言う。
私もそう思う。
政治家は平気で、矛盾したことを言い、素人がプロの意見に対して、平気で偉そうなことを言っている。
ずいぶん、おかしな世界になったと思う。
まー、そんな世の中は先人たちにより予言されていた世界の訳だけど、あまりにもひどい。

楽をするとダメになる。
誰もが言う。
私もそう思う。
しかし、楽な方がいい。
これも誰もが思う。
そして、本質を失っていく。
TAB譜は、まさに、本質を見失う道具だ。

表面だけで生きられちゃう。
凄いことだ。
いつの間にか、日本人の人生が『カップラーメン化』しているのだ。
しかし、お湯だけでは生きられないことを私たちは近い将来知ることになる。

いくらかJAZZもやっているから、TAB譜100%ではなかったけれど、今日からTAB譜はやめようと思った。
載っていても無視。ちゃんと五線譜で音を追う。その方が本質が見えてくるのだから・・。

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