2016/03/23(水) 08:36
ビンテージのギターを持つとギターがうまくなる・・という。
理由は、シビアだからだそうだ。
今のギターは小さなミスを見逃してくれる設計になっているが、ビンテージでは奏者の一挙手一投足がダイレクトに音に影響するという。より純度が高いのだ。
お付き合いもあって、オーダーしていたギターが届いた。
お付き合いと言っても、そんなものはきっかけでしかなく、欲しいから買うわけで、待望の一本である。
いつも釣り物を買っている身としては、ギターのオーダーの”たしなみ”がわからず、いろいろアドバイスを受けつつ選択したが、結局、「何に使うか?」がキモだとわかった。
でぇ、「何に使うんですか?」という究極の質問に、「カッティング専用機」と私は答えた。
さすがに、ギターもたくさんあるので、専用機があってもいい・・という軽いノリだったわけだが、この専用機がシビアなのである。
・・というか、目的のカッティングに関してとてもシビアなのだ。
別に、ソロとかリフとか弾いている分には、ネックが魅力的な秀逸な一本・・というところなのだが、カッティングでは牙をむく。
来たばかりのギターは、カッティングを弾く私に言う。
「ダメだね~」
むむむむむむむ・・・である。
彼は何度も言う。永遠に言う。
「ダメだね~」
私がやり方を変えるまで言い続ける。
「ダメだね~」
んーー、最近、カッティングにはそれなりの自信を持っていたんだが、全然、ダメだ。
結局、私は現代ギターに甘やかされていたというわけである。
それについては、実は、薄々わかっていた。
よーく自分の音を聞くと、欠点はアリアリで、でも、まー、そんなに目立たない。
だから、「まーいっか!」でやってきた・・というか、そういう態度で生きてきたのだ。
しかし、シビアな世界では、そんなものはチャンチャラおかしいわけで、ただ「ダメだね~」を連続で言われることとなる。アーメン。
昨日からカッティングの矯正に入った。
昨日の夜は2時間やり、今日も朝からあーでもない、こーでもないとやっている。
そして、原因はわかった。
だから、道は見えた。
しかし、修正し定着させるにはしばしかかる。
最初からシビアではない場で過ごすと矯正は大変だ。
人間はいつでも楽をしたいわけだが、本当はシビアな者の方が優しい奴なのである。
「ダメだね~」の声をどれだけ減らせるか、そしてゼロにできるか・・・。
私の左手は当分Cm7しか押さえないと思う。
最新のコメント