【TAROの日記】
純度2016/06/08(水) 08:31
身体を壊しているというのに、仕事の段取りをテキパキやって、東京行き10時32分発の新幹線に飛び乗る。
目的は、パティ・スミスのライブである。
彼女は、当初、詩の朗読での来日だった。
ライブをやる情報はなく、んーーー!とうなっていたのだけど、大阪でのみライブが決定。再び天を仰ぐのだった。
しかし、その後関係者がいろいろ這いずりまわったのかどうかわからないけど、東京でのライブも決まった。
そして、昨日は休みをとって、日帰りで東京に行くことになった。
昼の公演もあったからで、昼公演がなかったら、諦めるしかなかったのでラッキーである。
小さい箱のパティ・スミスはよかった。
アコースティック・セットでの演奏は彼女の本質をより表現してくれたと思う。
そして、彼女の歌が、案外、初期の日本のフォークと通じることを発見した。
よーーく考えれば、初期の日本のフォークの純度の高さは、世界の一流ミュージシャンと同じかそれ以上のものがあった。
日本のフォークとかロックという音楽が純度を失い、スタイルだけの踏襲とヤンキー化がはじまる直前。パティ・スミスは突如ニューヨークから現れた。今、考えると彼女の登場はとてもタイミングがよかったのだと思う。
素晴らしいライブだった。
存在感について改めて考えた。
人は、決して単なる現象ではない・・・とも思った。
やっぱり生きているのである。
ところで、昨日の昼のライブは、一人できている好き者が多かった。
それも、結構な数の女性が一人できていた。
観客の純度も昨日は高かったのだ。
今日は朝から、パティ・スミスの初期の曲を数曲コピーして歌ってしまった。
これは、バンドでやりたいな・・。
うちの女性ボーカルにはピッタシだと思う。
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