日: 2016年12月6日
【TAROの日記】

2016/12/06(火) 08:37

蕎麦

休日に、長野の蕎麦屋に入った。
東京で旨いとされる蕎麦屋のものと似たようなものだったが、コシが強くて好印象だった。
ツユも悪くなかった。
特に、ツユは長野の蕎麦と考えると、かなり良いかもしれない。

長野ではあまり旨い蕎麦は食えない・・というのが私の経験。
おそらく、地元の人は旨い蕎麦を食していると思うが、旅の者はありつけない。
長野の観光地の蕎麦もレベルが上って良いものもあるが全体の印象はかなり悪い。

「信州そば」とか「信州味噌」とか、長野県人はネーミングで全部持って行っちゃうのがお得意・・という印象がある。
そして、そんな印象からか、ちょっと旨いレベルでは喜ぶ気はないし、私自身は結構旨い蕎麦を食べてきたのでなおさらだ。

だから、休日に食べた長野の蕎麦は私の中では絶賛に近い。

その長野と新潟の県境で採れる最高のそば粉で作った素晴らしい蕎麦がある。
ちなみに、店では食べられない。

この蕎麦を毎年手に入れて食べるのは、私の幸せの一つになっている。
秋のうちに山で取ってきたクルミの出汁で作ったツユにとても合う(長野に行くと、クルミ出汁を味噌で味付けた甘いものが出るが、あれは、私はダメである。あれとはまったく別物)。

その最高の蕎麦を、今年から作らないと連絡が入った。
高齢のため、やめることにしたそうだ。

「今年のはじめに食べた蕎麦が最後だったのか・・」と天を仰いだ。
同時に、近くに代わるものがないか探した。
一応あったので、試してみることにしたが、どうなることやら・・・・・。

また旨い蕎麦がなくなった。
これにて絶滅。
今まで食べてきた極上の蕎麦の一つ一つを思い出す。

山鳥で出汁を取った強いツユでないと合わない強烈な蕎麦から、喉越しだけで勝負の蕎麦までいろいろあったなー。

今度、いつ最高の蕎麦に出会えるものか・・。

東京に、1軒好印象の店はある。
とりあえず、あそこが当分の繋のような気がする。

もう一つは、自分で打つという方法。
実は、20代は少し蕎麦を打っていた。
世の中に、自然薯蕎麦というのがあるが、私はアレを信じていない(少し入っているのか・・?)。
山で取ってきた自然薯で蕎麦を作ると、あんな感じではない。
久しく自然薯も掘っていない。
あれは見つけるのは簡単だけど、掘るのが大変なので、もう何年も避けている。

でも、旨いものを食べるには汗をかくしかないらしい。
最早、そういう時代なんだなーと思う。

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