カテゴリー: TAROの日記
【TAROの日記】

2017/12/07(木) 08:55

不滅の男

バタバタしていて書けなかったけれど、不滅の男のことは書いておきたい。

死ぬ直前までライブをやっていたそうだが、私が彼を最後に見たのは10年くらい前の日比谷野音だったと思う。その相変わらずのパフォーマンスには脱帽した。あの時で60歳だったわけで、あの姿は、私の中でメルクマールの一つだ。

何も知らずに「がんばれよ!」って彼に声をかけてしまった若きミュージシャンはとっくに消えていったと思うけれど、彼は70歳まで現役。
そのコンスタントな活動は本人がやりたい・・と思っているだけでは成立しない。

私は訃報を聞いたとき、『寝図美よこれが太平洋だ』が頭の中で鳴った、なんで、この曲なのか自分でも謎だけれど、家の犬二匹を連れて太平洋が見たくなった。

日本海側の人間には、太平洋は漠然としたものだ。私が思い浮かべる太平洋は、千葉の海でも静岡の海でもない。あくまでも架空のナニカである。
そして、彼が寝図美と行った太平洋の景色も、私の心の中で不思議なポートレイトとしてある。おそらく初めて聞いてから35年以上が経っている。
考えてみると、子供の頃から聞いてきた曲で、そんな景色が頭に残っている曲って何曲くらいあるだろうか?

不滅の男の早逝は残念だ。
不滅の男のはずなのに、何をやってるんだよー!って言いたい。

でも、私の目には、彼ほどに「テンポラリテート」し続けた人はいないように思える。不滅とは、生き方のことなのだ。だから、死んだって不滅は終わらない。きっと・・。

 

【TAROの日記】

2017/12/06(水) 08:49

書けないという状況を書いてみる。

ここの原稿を書こうとして、まず浮かんだのは、今都内で上映されているジャンゴ・ラインハルトの映画のことだった。
しかし、それについては『週刊 岡本吏郎』の原稿として書かねばならない。

次に浮かんだのは、星のやのグランピングのこと。
しかし、それについてはニュースレターの(あとがき)に書いたことを思い出した。

次に浮かんだのは、とてもおいしい情報で、これはここには書けない。
おそらく、この情報を手にするのは、当社のお客様でも一部の人になるだろう。それも情報解禁は来年(ちょっと待ってね!)

別に、もったいぶっているわけではなくて、そんな順番でふっと浮かんで、「どれも書けないなー」と思ったので、それをそのまま書こうと思い付いたまで。
それだけ、ここに何を書くかは朝の悩み。
そして、ほとんど、朝の思いつき一発で書くので、一貫性なんて何もなく、ダラダラと今日まで続いてきている。

ジャンゴ・ラインハルトの映画は、新宿武蔵野館にセルマーが飾ってあるのを見て知った。別に、本人のセルマーではないと思うけど、それが仰々しくガラスの中に飾られている光景に、どう反応していいか戸惑いつつ、でも、そのセルマーの光景が脳裏に焼き付いてしまって、そのせいで優先順位を飛び越えて見に行くことになってしまった。

星のやの件は、私のような人間には、「なんちゃって」以下だ。
日本じゃ、あの程度にしかできないのかなー?
ただ、星のやの割に夕食はうまかった。星のやの飯のイメージの悪さは、ちょっと良ければ確実に期待を超えられる。あくまでも「星のや」にしては・・・なので用心した方がいい。

・・・と、胸がつっかえるので、ちょっと書いてみた。でも、おいしい話は、ここには書かないな。まー、それがインターネットってやつですよね。

もちろん、とんでもなく開示している例はあるけれど、あれは承認欲求だからね。

【TAROの日記】

2017/11/27(月) 08:56

大改革?

自民党の圧勝で、やっと懸案の所得税改革がはじまるようだ。

その考え方は、「まーそうねー」ということで同意はしておくが、どうにも違和感が取れない。

所得税改革の主な内容は、多くなってきた自営業者(フリーランス)と給与所得者の不公平。
そして、年金受給者で、給与所得もある人の控除二重取りの問題。

昔、年金収入は給与所得だった。
だから、昔の所得税法ならば、今問題になっていることは起きていない。

昔、「みなし法人課税」という制度があった。
だから、昔の所得税法ならば、今問題になっていることは起きていない。

だいたい、自営業者と給与所得者の不公平の問題なんて、「みなし法人課税」が廃止されてから、ずっとそうだったわけで、そのことは私も2003年に書いた本で指摘をしている。

もちろん、時代の変化に応じた改革は必要で、過去に年金収入を給与と分離したのはそれ相応に理由があることは了解している。

それでも、なんだか解せないのはどういうことだろう?

いろんな理由があるけれど、基礎控除を38万円から50万円にする・・とか言っているあたりに、その解せない気分の大きな理由があるように感じる。

え? それで改革・・って思うのだ。
そして、だから、今回の改革って昔に戻すみたいな感じじゃん!と言いたくなるのだ。

それに、増税ありき・・ってのもミエミエ。
決して、「みなし法人課税」を復活ってことにはなるわけはない。

結局、税制を根本から変える気なんてないのだ。
役人の寿命を縮めたくもないだろうしね・・。

でも、消費税のときとは違う。
根本的制度はできている。
ただ、その根本に乗っかって、紛れもない改革をすればいいだけだ。

そしたら、答えはほぼ一つじゃないかなー?

セコセコしたことやってる姿には、歴史上のいろんな日本人が見えちゃうよな。

 

【TAROの日記】

2017/11/24(金) 08:46

トートバック

新潟では、毎朝、トートバッグを持って通勤している。

このトートバッグが、鬼のように重い。仕事の書類を中心にアレヤコレヤを詰め込んでいるので、運ぶのも億劫だ。

どうして、毎日、こんなにモノを運ばねばならぬのだ・・・・・・。

そこで、トートバックの中身を減らすことを考えてみる。
すると、案外、いらないものを毎日運んでいることに気づく。まー、当然の気づきである。

そこで整理をする。
軽くなる。
気分がよくなる。

しかし、数日経つと元の木阿弥。再び、トートバックは重くなる。
部屋が散らかる様と同じだ。

・・・・・・・・

そろそろ、大掃除の時期を迎える。
毎年、年末に大騒ぎをして掃除。もっと早くやっておけばと後悔する。

だから、明日の土日はチャンスだ。

でも、やらないんだよなー。
驚くほどに、やる気は起きなくて、今年も年末に慌ててやることになるのは見えている。
特に、CDの整理が大変だ。一時、音楽の購入をMP3に変えてみたけど、品揃えは悪いし、文字データはおかしいし、アップルを諦めて、アマゾンにしたら面倒くさいしで、再びCDに戻ってしまった。

今年はライブをやったので、床に転がっているエフェクター類の整理も大変そうだ。

だいたい、その前に、机の上をどうするのだろうか?
今年の私の机の上は、空前の混乱状態にある。
ただ片付けるだけでは済まなそうな書類の数々・・・。これは2017年の仕事の垢でもあるし、来年以降の仕事の途中でもある。

できるならば、片付けたくはない。手を付けたら一瞬でわからなくなるのは見えている。ずっと、このままというのも問題だけど、今は片付けたくない気分で一杯だ。

なんだか、そこらじゅうが散らかっている。
イッタイゼンタイドウシタライイノヤラ・・・・・・・・。

年を取って認知能力が落ちていることを痛感している身としては、たかが片付けといえ、これが非常に難しい。
経験を積み、能力はあがっていると思っているけれど、お片付けの能力はどんどん落ちている。

ってことは、ガンガン仕事をし、それに応じて散らかって、片付け能力はますます落ちるから・・・って話?
救われないよな・・・・・。

【TAROの日記】

2017/11/08(水) 09:16

少し英語がわかったら・・・

昨日、仕事をしながら、初期クイーンを聞いていた。なぜだかわからないが、無性に『keep yourself alive』が聞きたくなってしまい、1stを聞いてたら3rdまで聞いてしまった。

こんなのを中学1年生の時に聞いていたのだ・・・。そんなことを思いつつ、その執拗な音の重層さに、驚いた。当時は、ロックのひとつとして聞いていて、音の重層感なんてまったくわかっていなかったし、音楽の背景も、グラム+プログレぐらいにしか考えていなかったけど、そんな程度の代物ではない。まー、一言で言って、スゲーと素直に思った。

ところで、英語の学習をはじめて1年と9ヶ月たった。まー、あいかわらずだ。何も変わらない。単語や熟語の量は増えているが、どんな英語を聞いても耳は毎度のように拒否。一切好きになる気配はない。

しかし、昨日のフレディー・マーキュリーは違った。時々でしかないけど、英語が耳に入ってくる。彼の英語は、とても発音がよろしくて、わかりやすい・・と思った。

そして、もしかしたら『Finnegans Wake』なら読めるかも?って思ってしまった。英語圏の人間が読んでもわからない英語の本。そして、ほぼ翻訳も不可能(日本語訳は果敢に挑戦されている。偉い!)。

でも、そんな本の方が読めちゃうかも?

んーー、こんなこと言ったら、英語熟達者に笑われてしまうかもなー。でも、あれって、リズムが気持ち良い本ってことだから、案外、そんな入り口もアリと思ってみたりする。だいたい、オリジナルでジョイスに触れてみたいし・・。

あ、そうか! 1年9ヶ月経って、今はじめて目標が明確になった。

私の目標はそこらへんだ。別に、会話なんかしたいと思わないし、ビジネス書も読もうとは思わない。でも、原書で小説は読んみたい。それに、師匠と崇めるジェームズの翻訳も日本では少ないではないか!

だらだらとやってきたけど、ちょっと気分が良くなってきた。どうして、この目標に気づかなかったのか・・・・・・・。ちょっと楽しみになってきたかも?

【TAROの日記】

2017/11/06(月) 08:55

来年の11月17日

人迷惑な遊びの次回日程が決まった。

2018年11月17日(土)

まだ、1年以上あるけれど、きっとここから速いんだろうな・・。

最近、オリンピックの広告が気になる。「後1000日」って言っているアレである。
私たちは通常「人生、後20年」みたいな言い方をしているけれど、これを日にちに直すと恐ろしい。「人生、後7200日」となる。たった7200日。さらに、単位を円にするともっと恐ろしい。7,200円。
きっと、これが本質なのだ。

だから、オリンピックまでの1000日が経ってしまったら、残された日数はかなり減っていることになるわけで、オリンピックなんて来なきゃいいのに・・と私は思ってしまう。

でぇ、来年のライブまでの約365日も、そんな風に考えると貴重な日々であることがわかる。ぼーっとしていると瞬くまで、それほどに私たちの人生は短い。

レプリカントは、寿命の4年が8年になった時、喜んだのかな~。倍だからな。
それが、さらなる改良で、人間の司令で長くなったり短くなったりすることになったときどう思ったことか・・。

戯曲『作者を探す六人の登場人物』では、登場人物たちの一瞬の生は、一瞬でもなければ、繰り返しでもない・・と主張される。そして、作り物でもないと・・。
創造されたもの。それは私たち人間も同類で、自分の意思とは関係なしに創造された。だから、「あなたは誰?」という毎度の問いに、私たちは一瞬たじろぐ。

新しい『ブレードランナー』では、あの名作SFを思い出させる場面設定で、その名作SF同様に、「意味はない」ということを突きつける。
意味はない。でも、意味はある。融けてしまう雪玉だけど、意味はある。少し凡庸だった今回の脚本は、そこら辺が少しダイレクトなところが好きじゃない。

でも、僕ら下手っぴ・アマチュアバンドにちょうどいいメッセージだとは思う。意味がないことを一生懸命やる・・ってところが、実にいい。

ジェームズ先生が言うように、実にそこのところなんだろうな。

【TAROの日記】

2017/10/23(月) 08:52

場の共有

数年前に、ダブル・トリオのライブがあった。ロバート・フィリップのいないキング・クリムゾンである。確か、クリムゾン・プロジェクトという名前だったような・・。

ご本尊が二年前に、『スターレス』や『レッド』『太陽と戦慄』などをやってくれちゃったんで、今や色あせてしまった記憶だけど、あれはあれでよかった。なにせ、私たちの禁断状況はピークに達していたのだから・・。

そのダブル・トリオのライブでは、その日のライブ音源(未編集)を販売していた。「へー、そんな時代なんだー」と思いつつ、注文をした。

数日後。楽しみにしていた音源を聴いて驚いた。まったくダメダメなのだ。もちろん、あの超絶のプロたちなので、凄いことは凄いのだけど、実際のライブの八掛けどころか、50%のパフォーマンスもなかったように思う。

録音されたものとステージのパフォーマンスの違いは了解していたつもりだったけど、その違いは考えている以上だった。当たり前のことだが、私たちは音だけを聴いて感動しているわけではなく、ある種の”場の共有”をしているのだ。

でぇ、そんなこともわかっているつもりでいるけれど、実に、わかってはいないのだ。あらゆるパフォーマンス、仕事、その他諸々・・・が、そこで成り立っている。清水博先生の「卵理論」を思い出す。

ところで、私たちのライブ映像が編集されて届いた。編集が素晴らしいのでラストで少し感動した。しかし、これほど見ていて辛いものはなかった。あがっていたとはいえ、あれはないわ・・・・・。

それでも、当日は異常に盛り上がった。その差は、まさに、私たちがダブル・トリオで経験したことと同じなのだろう。私は心の中で言い訳した。「プロだって、生録音はダメダメだったもんね・・」

んー、言いながら虚しい。
おそらく、きっと、いや絶対、次はイケると思うよ。

【TAROの日記】

2017/10/20(金) 09:06

名言DB

某著者二人と話していて、『名言DB』というサイトの存在を知る。二人の名言(?)が載っているらしいのだ。
そして、二人が言う。「岡本さんのもあると思うよ」
「あるわけ無いだろ!!」と言うと、彼らはいきなり「岡本吏郎 名言」と検索して、「あった!あった!」と喜んでいる。

・・・とういうことがあって一ヶ月以上が経った。今日はブログのネタが思いつかない。困りながら、新聞を眺めていたけど、東芝や日産のことを書いても仕方がない・・・。そこで突然、思い出した。
彼らがやったように検索をし、恐る恐る入ってみる。

暇な人もいるものだ。まー、広告モデルってことだろうけど、どうなんだ?

ちなみに、私にも名言はあるかもしれない(自分で言うなよ!)
でも、そういうのは、ネットに書いたり、本に書いたりしない。世の中、そんなものである。
特に、私はケチだから、この点についてかなり意識的だ。そのうえ、お客様を大事にしているつもりなので、本当においしいと思っていることは一生懸命公開しないように戒めている。それがお客様を優先するってことだと思うから・・・・・。

ところで、前出DB。当たり前だけど、一生懸命やっているとは思えない。だいたい、大した量が載っているわけではないのに傾向が一緒のことばかり。笑える。
以前、私の本を持ってきて、「線を引いているところを見て下さい。線の引いている箇所間違っていませんか?」って聞いてきた変な人がいた。同じようなところにばかり線が引いてあって絶句しつつ「いいんじゃないですか」と答えた。
サイトを見て、そのことを思い出した。
これって、読書の本質・・というかコミュニケーションの本質を突いているお話だと思うんだよな・・・・・・・・。

【TAROの日記】

2017/10/19(木) 08:56

IS(イスラム国)拠点を解放・・・

”IS”と打ってみたけど、”This is”の”IS”にしか見えない。やっぱり”イスラム国”という表現がいい。おどろおどろしさがあって、雰囲気が出る。クルド人も”国”と言っちゃえばいいのかもしれない・・(軽口です。意味などありませんので、無視してください)。

でぇ、その”イスラム国”の拠点が開放された。こういうニュースを見ると世界中に散らばっていった残党(国民?)の動向が心配になる。なくなってから思うことだけど、拠点があるというのは焦点が絞りやすい。素人が言っては何だけど、完全消滅なんてないのだから、この方法が良かったのかはわからない。ただ、そこらへんは政治だ。プレイヤーが複数いるのでなかなか難しいことだろう。

ところで、このお話。主人公を変えてみると、なかなか単純ではない話になってくる。                                    第二次世界大戦時のドゴールやチトー。スター・ウォーズのルーク・スカイウォーカーでもいい。もし、彼らが主人公側というお話だとすると、これからデススターの破壊がある。ノルマンディー上陸作戦がはじまる。今頃は、遠い辺境の星で作戦をねっているということになる。

第二次世界大戦は終わった。でも、スター・ウォーズは終わらない(また始まった)。そして、今回の件は、スター・ウォーズに近い。国家同士の戦いとは違い、この戦いは政治の手段ではない(クラウゼビッツの守備範囲外)。戦いそのものが手段と同時に目的だ。国家のため・・なんて言い出しても、恐ろしいことになるのに、そんなもの超えているんだから終わりはない。

そして、地球はそういう時代になった・・と一回考えてみると、それはそれは恐ろしい・・とかそういうお話ではなく自分の身のまわりの環境変化に驚愕することになる。

さて、結末はいかに・・・・・・。

【TAROの日記】

2017/10/18(水) 08:51

おそ松くん

『おそ松くん』が流行っているらしい。

チラッと流行っているアニメを見たら、匂いがナンセンス全開時の赤塚不二夫みたい。原作が赤塚不二夫なんだから当然と言えば当然だけど、『天才バカボン』放映時に、『少年マガジン』の連載との乖離を経験している身としては、軽いホームドラマを連想していたので、ちょっと意外だった。

ついでに、あの『レッツらゴン』のことを思ってしまうのだけど、まー、あれが再評価されることはないのだと思う。時代を大きく旋回させつつも、それゆえに時代と共に過去のものになってしまった。

ところで、『おそ松くん』。                         キャラクターがいい。これは流行って当然だと思う。そして、ここが『レッツらゴン』の弱かったところでもある。武井が最大のキャラだったのだから仕方がない。後期『天才バカボン』のイガラシが出ることがないように、「武井の靴下くさい」も成立しない。

キャラが立つとストーリーは勝手に動き出す。キャラは命だ。そして、時代を超える。

私たちもキャラである。エクリチュールの呪縛にあってはならない。キャラがあって、ストーリーは動き出す。この件について心してかかるべきだ。

でも、この思考の順序には限界がある。無理がある。人は、環境の生き物で、社会資本を無視できない存在だ。でも、そのことと時間のことがわかっていたら、少しはやれる・・とも言える。

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