2004/12/04(土) 08:43
言わずと知れたMarvin Gaye の永遠の名作にして大ヒット作。
最近はスペシャルエディションが出て、紙ジャケも出て、またまた何回も買わされてしまってる・・。
その大ヒット作も最初は出せるか出せないか・・というアルバムだったらしい・・。
モータウンのアルバムで、初めてミュージシャンのクレジットが掲載され、ソウルのアルバムとしては初めてと言っていいトータル・コンセプト・アルバム。
題材がベトナム戦争、公民権問題、環境問題などを扱ったため、モータウンは当初、発売に消極的だったらしい。
今までのMarvin のイメージとは大きく違ったため、モータウンは困ってしまったろうね。更に重い題材にモータウン自体のイメージも変ってしまうからドキドキだったでしょうな・・。
まぁ、結果が分かってしまっている今となっては、「何を言ってるの?」だけど、時代の変化は当事者にはわかりずらいんだろうね。(今もそうだもんな・・)
時代はある時一気に変わってしまうから、このアルバムで出してなきゃモータウンはどうなったか?
「不死の幻影」とい言うことをトインビーは言っている。
「人々は、”今”が人類社会の完成型と思っている。そして、それが永遠に続くと勘違いしている」
言いたいことはこんなことだと思う。
実は、”今”は過程でしかないんだよね。
明日になったら変わるかもしれない。
だから、Marvin のように大きく変化するときが必要。そうしなければ生き残れない。
でも「生き残り」どころか、こういった大きな変化は時に大ヒットを生む。
それは、多くの歴史が証明してるよね。
彼がこのアルバムを作るきっかけとなったウッドストック・フェスティバル。そのウッドストック・フェスティバルについて、彼は次のように言っている。
「ウッドストックの様子を見て、ああ、まるごとひとつの世代が新しい道に足を踏み出そうとしているんだと思ったんだ。自分の音楽も新しい道を進まなければとしみじみ感じた。・・・」
私たちも新しい道を進まなければとしみじみと感じましょう。
さて、明日から軽井沢でセミナー。どれだけの人が新しい道を歩き出すかな?
「勝手に音楽話」にカキコができるようになってうれしくってコメントしてしまいました。「ホワッツ・ゴーイン・オン」は大好きなアルバムですけど、発売当時にそんな背景があったとは知りませんでした。たしかに今なら「なんでこのアルバムの発売を躊躇するの?」って思いますね。
でも、私はこのアルバムをリアルタイムでは聞いてません。初めて聞いたのはずっと後になってからです。それでもとっても衝撃的でしたし、全く古さを感じませんでした。70年代にはそんなアルバムがいっぱいあります。私の経験していないはずの「当時のいきおい」を何年も後に聞いて、感じるのです。なぜか最近の歌のほうが数年たっただけで古く感じてしまう様な気がします。
私がおじさんになったからなんでしょうか?
日記に岡本さんが書かれているように、良い音楽は今でもいっぱいあります。BECKやOFFSPRINGも結構好きですし、RIPSLYMEも嫌いじゃないです。(なんかでたらめだな)でも、衝撃は受けないです。
ロックもやはりジャズと同じ道を歩むのでしょうか?