【TAROの日記】

2016/09/08(木) 08:33

VS○○

もう10年前くらいになるが、『VSおじさん』というラジオ企画を持ち込んだことがある。
ラジオ局の反応は良い印象だったので、その気になっていたけれど、その後何も言ってこない・・。
私も忙しいうえに、ドンドン新しい事を仕掛けていた頃なので、そのまま忘れてしまった。

※ただし、私たちが当たり前にしているビジネスのルールとは違う価値観を持っているところには二度と近づかないと決めた記憶があるので、意思決定の速度の遅さとかに面倒くさくなった・・のかもしれない(記憶不鮮明)。

『VSおじさん』は、10代の子どもたちと毎回世間話をして、世代間ギャップに驚くという趣旨で、子どもたちはテレホンショッキングのような”友達の輪”形式で回そうと考えていた。
もちろん、単なるエンタメを思考していたわけではなく、そこにはいろいろと考えていることがあった。
やっていたら面白い企画が次々生まれた可能性があるので、今考えると少しもったいない感じもするが、やっていたら身体がもたなかったかもしれない。

ところで、昨日経験したcall trainがコルトレーンだったことで、私は日本人の発音と外人の発音の違いをオタッキーに集めたいという衝動に駆られた。
そこで、そんなことを朝の英語の話相手に提案すると、毎日お互いにアルバムの紹介をしよーということになった・・、というかよく英語がわからなくて、こっちは「毎日ミュージシャンの名前を教えて!」と言ったつもりだったのに、そんなことになっていた。

でぇ、一日目。
彼が取り出したのは、『John Coltrane And Johnny Hartman』。
私は一瞬、「あれー!」である。
見たことはあるが、聞いたことがない。
生粋のジャズ好きならば聞いてないということはないだろうが、それほど『ballads』を食さない私には、縁のないアルバム。
私を含めた一般日本人にとって、この時期のコールトレーンは、クインテットである。
きっと、『ballads』好きでも、このアルバムを聞いていない人は日本人には多いと思う。

・・・ってなことを、通じたか通じなかったかは別にして、言い放ち、妻が聞いてそのままなっていた『undercurrent』のジャケットを見せた。言わずと知れた、ビル・エバンズ(エバンスではない)とジム・ホールの名盤である。

ところが彼の反応は、「しらーーーん!」。
えーーーーーーー!である。
何で『John Coltrane And Johnny Hartman』を紹介する奴が、これを知らんのだ。
Why don’t you know this albumである。

でも、面白い。
音楽の情報、常識も、それぞれの生活圏の差でこれほど大きいのだ。

そういえば、この間会ったポートランド出身の女の子(25歳)の口からは、ジョニー・キャッシュの名前が出た。
日本の20代でジョニー・キャッシュを知っている奴がいたら余程の奴だ。皆無に近いと思う。

そこで、昔の企画『VSおじさん』を思い出した。
常識のギャップの面白さよ!である。

私は喜々として、明日紹介しようと思うアルバムを数枚取り出した。
今日は、ジャズだったから、その流れで行くかな・・?などと思いつつ、菊地成孔の紹介とかはかなり難しいことになるぞ、と思った。

追伸
ジョアン・ジルベルトの正しい発音を聞いたが、あまりにも上記ギャップが面白くて、忘れてしまった。
そういえば、彼はカエターノを知らなかったな・・・・・。ここは強く推奨せねばならない。
リオ五輪開会式で歌っているジルベルト・ジルを谷村新司と顔が似ている・・と言っているアホなテレビ番組があったが、テレビは話にならないが、日本人はまだ大丈夫だ・・と言いたいので、リオ五輪開会式談話もやっておきたいところ。きっと認識ギャップにお互い卒倒するかも・・?

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