こちらは【第3回】のレポートとなります。
『戦略セミナー2020』 【第3回】「ポーター再読」

「量は多くないけど、言いたいことはたくさんある・・・」
と言ってセミナーははじまりました。
「誰もがポーターを知っているつもりでいる。でもぜんぜんわかっていない」
と言い放ち、ポーターを批判している著書数冊を批判。
さらに、ポーターの「5Forces」で切れば、ウーバーやリフトは
とても脆弱なビジネスだと断言。
勢い余って、
「㈱楽天の役員が、リフトに投資したことを自画自賛している
インタビュー記事があったが、おそらく地獄に落ちるだろう」と予告。

この予告も、過去の2つの予告同様に大当たり。
今にいたっています。
この時の予告の成就は1ヶ月後。すぐにやってきました。
そして、世間も手のひらを返したように、
ウーバーやリフトのビジネスモデルの脆弱性を語りはじめました。
このセミナーでは、ワークの時間を十分取れず、
後日、『フォローセミナー』も行いました(2019.09.02)。
ポーターの
「5Forces」や「戦略マップ」を知らない人はいないはずなのですが、
参加者のみなさんは悲鳴を上げながらワークに取り組んでいました。
これからは多くの業種が衰退産業になっていきます。
そこで、衰退産業の戦略には少し多く触れました。
別に、衰退産業だからといって悲観する必要なく、
むしろチャンスがあり得ることをご理解いただけたかと思っています。
ご参加いただいた方の声を一部ご紹介いたします
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いつも素晴らしいコンテンツを有難うございます。
また、冒頭にも参加しないことについて耳に痛いお話を頂き感謝しております。
次回こそはお伺いできれば……と、
直近の9月にあるフォローセミナーを目指して調整したいと考えております。いつも末席にて岡本先生のコンテンツにて学ばさせて頂いており、ただただ内容に圧倒されています。
易に関しては4年目でようやく一回りしたのですが、上級編のところで足踏みしています。
ドラッカーに関しましては自分なりに学んできたことと
岡本先生のあまりの違いに何度も聞き直してようやく3分の1すすんでいます。
また、マンスリーCDやニュースレターも毎回内容が深く、何度も何度も聞いたり読んだりして
ようやく理解できたと感じられるのですが(わかったというのには注意しろともおっしゃられていましたが…)、1年のうちに岡本先生のコンテンツをさかのぼって聞いたり読んだりする時期をつくっているので、
時間配分が年々タイトになっています。
特にこの4、5年は日々岡本先生のコンテンツ漬けで、先日は夢に出てきました(笑)。今回のポーターに関してましても、自分なりに読んでいたこととの切り口の違いに唖然として、
また岡本先生のいつものリズムであったり、
今までおっしゃられてきた底流にある教えのつながりであったりを心地よいけど、
見抜かれている怖さを感じながら視聴しました。
今、一度目を視聴して、良い映画を鑑賞した後のような脱力したような余韻に浸りながら、
これから理解できなかった部分をひも解くために何度も視聴していくけれど、
このための時間配分をどうしようと考えているところです。本当に有難うございました。
また、次回はどんな現実を向かい合わせられるか、おそるおそるで楽しみにしております。 -
河野 隆史 様
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戦略セミナーも3回目に突入し、ポーターの競争戦略に入ってきました。
毎回のことながら、テキストは岡本先生の知力の塊と言うべく分厚く気合の入るものでした。何屋さんをやっているのか?をもっともっと深耕し考える必要があると気づいた次第です。
浅い考えではあれもこれもと気が付けば随分本業から離れた事をしている可能性が出てくると思いました。
また、今回、捨てる、選択するといった決定は、何屋さんを掘り下げないと出来ない事とも感じ、
誰に、何を売るか、似て非なるもの、唯一無二である独自性の価値を哲学と勇気を持って提供することが
戦略と自分では理解しました。岡本先生の切り口に、時に感銘を受けるも、私のような浅学非才には難解と感じる事も多々ありますが、
テキストを復習し血肉にしていこうと思います。
岡本先生ありがとうございました。
第4回も期待しています。 -
N.H 様
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約4年前のDファクトリーで、参入しようとした領域が、今見てみると、
参入せずにデジタルから距離が遠いアナログで現場感をさらに研ぎ澄ませる方向へ
踏み出させていただいたときのことを思い出しました。
なぜ岡本先生があのときにダメ出ししてくださったか。
その根底で思考されていたものを体系化されたもの(セミナーコーチング)として観れた感覚です。※ライフサイクル分析時に「今から過去」について分析すること以上に、
「今から未来」を見立てることの方が実務に近いので Dファクトリーでそのあたりを補わせてください。 -
匿名ご希望
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ここ半年ほど、持ち前の「高過ぎる自己評価」から慢心し気を抜いていた私の心に、
先生の言葉がグサグサと刺さるセミナーでした。終了後は満身創痍で「嫌な気分」をお供にまっすぐ帰路につきました。
本セミナーを受講し、仕事を続けるには自分なりの哲学が重要だということが肚に落ちました。
「仕事はその人の生き様であり、そこにどのような美意識をもてるのか?」
「際限なく降ってくる事実とどのように正面から向き合うのか?」
まだまだやるべき事は限りなくあると気づきました。
本当に良いタイミングで受講できたと感じるとともに、
世界はこんな風にデザインされているのだとも感じています。
やるべき事を粛々と実行し、準備を整えて≪神の隠す手≫を体感してみたいと思います。 -
古橋 弘光 様
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今回もとても勉強になりました。 どうもありがとうございました。
私はセミナーの本題よりも前置きとして話していただいたセミナーを受講する姿勢についての話が
印象に残りました(事前にまーけ塾の音声を聞いていた影響もあったかもしれません)。
先生がおっしゃる通りCDやDVDでの受講は便利なのですが、自分はその便利さに甘えてしまい、
聞きっ放し、見っ放しになってしまっていたところがあったと反省しました。セミナーの本題では
- ヘーゲル「存在するモノは全て合理的である」。
何に対して合理的なのかを考えることが重要であり、
楽をしたい(自己都合)という裏のニーズに注意すること。 - 競争力をつけるためにはたくさん働いて腕を磨くしかない。
- ファイブフォース分析では事実を客観的に見ることに徹すること。
- 消費者はこちらが思っている以上に見ている。
- ポジショニングは良さではなく違いである(良いのは当たり前)。
- 独自の「活動」なくして、真の戦略は作れない。
- 効率が悪くライバルがやりたがらないことをするのが良い。
といった点が特に印象に残りました。
セミナー全体を通じてますますごまかしの効かない時代に突入しているんだということを強く感じました。
次回以降も楽しみにしております。 - ヘーゲル「存在するモノは全て合理的である」。
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黒滝 一雄 様
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まず、このセミナーで会場に行かなった事を後悔していす。
今回からセミナーの感想文が義務づけれました。
通常、マンスリーCDやVIPミーティング等を学ぶ場所は車の中です。
音楽を聴かず、ひたすら岡本先生のレクチャー聞く。これが毎日課です。
その日課で、自分は岡本先生言っている事を理解しようとし、多少は理解していると自分では思っていました。
しかし、今回から感想文が義務付けられましたので実際を書こうとしたら全く書けない。
2回聞いても、3回聞いても、書けない。
耳で聞くだけは、全く頭に入っていないという事がわかりました。次に、講義と同じようにDVDを観ました。
メモを取り、聞き漏れたところに戻りながら書き出す。
問題なのが、非常に長いDVDなので、まとって時間が取れず、間が開いてしまうと前回の部分を忘れてしまい、
再度読み直し(見直し)を行うので余計に時間がかってしまいます。
加えて会場にいたらわかる、会話の中から感じ取るものがDVDは全く得られません。感想文というアウトプットをする行為を行う課題が出ただけで、
このような事が改めて分かった事が今回良かったと思っています。しかし、単に聞き流す行為がいかに時間の無駄か。
全く無駄という事はありませんが、あまりにも薄過ぎるという事に改めてびっくりしました。よく考えたら、7年ぐらい前はマンスリーを聞いて大事なことをメモし、
ノートやパソコン等にまとめていた時期もありましたが、
いつの間にかまとめるという行為をしなくなっていました。
いつの間にか、楽な方、楽な方に行ってしまっていたんなだぁ、と改めて痛感しました。
今後は、マンスリーCDも自分なりにまとめていきます。さて、感想文の本題です。
改めて思ったのが、“全く戦略を持っていない”という事。
分かっていたけど・それを出したくなかった
・どうしたらいいかわからなかったというのが正直なころです。
・自社が提供する価値は何か?
・誰に何を売っているのか?
・どういうポジショニングを取ってるのか?
・何を捨てているのか?全く答えられませんでした。
その根底にあるのが、そもそもきちんと分析を行っていないという事。
身近のライバル関係だけを考えて、負けた勝った、売上が上がった、下がった、という話をし、
それに対してどう日々処するか、それだけをやっていました。「売り手の旅行会社も最近はネット系に押されているから落ちているなぁー、
買い手もネットに移行しているなぁー、Airbnb等の民泊参入業者も増えているなぁー、
若い子は国内よりも海外の方が増えているなぁー」といった、イメージだけで漠然としているだけ。しっかりと書き出していないから、しっかりと理解出来ていない。
わかっている事をすべて書き出し、それを眺めるという事が重要だと何度も教えていただいているにも関わらず、
全く行動に移していない。
何をやっているのだろう、と。分析をやっていない事も問題なのですが、それ以上にやってはいけない事をやっているのが、
“資源と組織の調整”の部分。「どんなに立派な戦略をもっていても、それを遂行出来るチーム(組織)が無ければ意味がない」
これ、今、一番やってしまっている事です。
組織の問題についてはかなり深刻で、この3年間の新卒は能力が驚くほど落ちる若者ばかりであり、
年々来なくなっている状況。
女性社員が多い事もあり、新入社員が入ってきてもキツイ、
休みが友達と違う(土日やGW、年末年始が出勤なので)ので遊びに行けない、
結婚などで辞めていき、長続きしません。
中途を募集しても60歳以上ばかり。幹部も年々を取り、以前のようなパフォーマンスが出せなくなってきています。
労働条件や仕組みは5年前に大幅に変えましたが、現状の受入れ体制に対して、
キャパオーバーになっていますが、集客に関しては以前のまま行っている為、
受入と提供の歪が年々大きくなっている状況です。
このままでは限界は来るとわかっていても、抜本的な手を売っていない、というか、
打つ手段が見つかっていない状況です。また、ハードウエア(施設そのもの)については、若干の改装は繰り返しているのですが、
根本的な部分は古いままなので、老朽化するばかり。
そんな中、新しい旅館やホテルがどんどんオープンしており、ライバルの増加に加えて、
ライバルが保有するハード・ソフトと自社が持つハード・ソフトの差は大きくなるばかりです。それにも関わらず、新しく出来たライバルと同じターゲットに対して集客している為、
価格競争やサービス過剰競争が起きている状況です。
このやり方は無理があり、これも近いうちに限界が来ます。
限界が来るのが分かっているのに、願望だけで乗り切ろうとしているのが現状です。すべての原因は、売り先を見極めていない、売る商品を見極めていない為です。
その根本的な原因は、売上選別を行っていないからです。
売上選別の中で“手を伸ばせば届く売上に手を出さない”というのがありますが、
私の場合は届くためにどう努力するか、という事をやっているからです。
売上選別をやっていないのは、考えていないから。
それに気づきました。今回のセミナーを聞いて、やるべき事をやろうと決めました。
- 1.ファイブフォース分析を書き出す
- 2.プロダクトライフサイクルを作る
- 3.活動システムマップを作る
そして、
- 4.自社の能力を測定(理想ではなく、客観的に。近い将来も考慮)
それと、
- 5.今、ビジネスが成り立っている理由の仮説
- 6.今まで何でうまくいっていたのか、という事の要因把握
まずはこれを書き出してみます。
それを書き出した後、じっくり眺めて、その次に
・誰になにを売るのか?
・何を捨てるか?
・ポジショニングは?
といったものを出していきます。かなり難しい事です。
間違った方向に行く可能性もありますし、何より途中でやらなくなる、という事が一番考えられますので、
これはDファクトリーの課題としてやっていきます。戦略セミナーのDVDもまだ理解が乏しい為、今後、何度も見直す必要がありますが、
VIPミーティングのDVDも見て感想文を書かなければなりませんので、
上記やるべき事をやりながら、VIPミーティングに入っていきたいと思います。
今回の第3回の戦略セミナー、6月のVIPミーティング、
そして7月のマンスリーCD(ダイナミクス)はすべてつながっていますし、
この3部作については超重要な内容ですので、今年はこの3つを何度も繰り返し観て聞いて、
そして気づいた事を常にノートに書き出す作業を続けていきたいと思います。 -
森澤 彰治 様
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私はいつも岡本さんを他の人に紹介する時に、「難しい経営理論を我々中小企業に実践的に落とし込むことが
でき、実際にクライアントに成果を出させる唯一の人」と話しています。今回の戦略セミナーシリーズはまさにその真骨頂で、
いかに自分が浅い知識でわかったような気になっていたかを思い知らされた気がしています。
俯瞰して見ることの重要さ、自社の置かれている現状を冷静に見ることの重要さを改めて認識しました。
私たちは漠然と現実をとらえ、妄想の世界(ファンタジー)にいたような気がします。
この現実を見た後に、どう考えれば良いのか、どういうビジネス(経営)にシフトすれば良いのか、
具体的にどんな戦略があり、どんな状況にそれは有効なのかをとても丁寧に解説してもらい、
その考え方の道筋のヒントを与えてもらいました。
とても内容の濃い充実したセミナーで大変勉強になりました。
でも・・今回の内容は、2日間でやっても時間が足りないぐらいの深さと量だったと思います(笑)。
ありがとうございました。 -
匿名ご希望
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今回の戦略セミナーに参加し、自分が感じた事は、いままでの自分は、
いわゆる“一発屋”ではないだろうかという気づきであった。過去の時代の動きや業界の歴史における分析もないままに、自分のできることや考えているままに行動する。
そして、たまたまそれが時代の動きに適応して、結果としてうまくいった。
しかし、時代は動く。かつてはうけていたネタが、うけない。
そして、当事者には、なぜ自分のやってきたことが、うまくいったのかという公式がない。それがゆえに、見ている人に、もうあきられていると自分自身感じているにもかかわらず、
かつてうけていたネタを繰り返す。
テレビに出ては消えていくそうした一発屋の芸人を、自分は笑いながら、
彼らと同じことをしているではないか。先生の話を聞きながら、そのことを痛烈に感じた。
自分自身そうした、客観的分析もその時代の変化における予測も、その動きに対しての考えもないまま、
かつてうまくいっていたことに執着し、それを繰り返す。
これは、かつて若いころに絶対価値と判断したファッションを捨てきれない中年のようなものだ。
他から見ていたら、こっけいなことこのうえない。たしかに、先生の話を聞いているので、口では「売上を至上価値としていてはいけない」と言う。
しかし、現場にもどると、やはり売上を一番の優先順位と考えて行動している自分がいる。そうした考えが浮かぶ中、先生の
「売上を至上価値にしているのは、幼稚である」、
「ちょっとうまくいったからと言って、みなさん、このままでいけると考えておられる。はっきり言ってぬるい」
との言葉はわたしにとって強烈だった。インターネットというチャネルが衰退期に入った今、自分がやるべきことは、
事実をつみあげて、観察する。
そして、お客さまに対して、
自社が唯一無二の存在になるべきことを追求していくことであろうということが、
改めて理解できた。人生も後半期に入ったいま、
高収益とは眼の前のことに対して穴埋め式の回答を探して達成させるのではなく、
良い仕事のごほうびとして達成させていきたいと強く感じた。また、今回、セミナーには長男も参加させた。これには理由がある。
先日、三男の通う進学塾の説明会に参加した。
そこで言われたのは、
「自分たちは特定の学校に向けての勉強を生徒に教えているわけではない」
ということだった。彼らが言うには、そうした特定の学校に合格するという目標は低い。
受験に対して生徒の眼の前には、大きな壁がある。
その壁に対して立ち向かうとき、人間としての正しい努力、正しい考えの追求をもって乗り越える。
その結果として、志望校に対して合格できるということが、わたしたちの目指していることであるという。
また、そういうことができた人間にしか、受験の神様はほほえまないという。まさに、仕事も同じであろうということを、今回のセミナーで感じた。
大学生の長男において、世の中にこれだけ情報があふれるなか、
「正しい考え」にふれる機会が、おどろくほど少ないと感じていた。
また、正しい努力をせず、他人は画期的方法を見つけ、それがゆえに成功していると感じがちである。
自分がかつてそういう考えだった。そんななかで、19歳という年齢において、
商売においても正しい考えと正しい努力をしているものしか、うまくいかないということを学べ、
それを実践している人間を目にしたことは、
彼のこれからの人生において、大きな土台づくりのきっかけになったと考える。自分だけでなく、息子にそうしたことと出会える機会をあたえていただいたことに、
大きく感謝するものである。 -
土居珈琲 土居 陽介 様
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本日もお世話になりました。
とにかく頭がはじめの2時間程で疲れ、くらくらになりました。
日頃 “考える”という事をあまりしていない事を実感しました。知識では以前より知っていたSCP、ファイブフォース。
知っていたはずなのに、すごく新鮮で、先生の話に聞き入ってしまいました。
セミナー中、頭の中にSCPとファイブフォースの事が常にあり、
正直後半はコンテンツが記憶にありません。
それだけ、僕には前半が強烈で、琴線にふれたのだと思います。
脳の疲労感がとても大きく、セミナーが終わった今となっては、
この感覚がうれしくも思っています。怒涛の7時間。
変化のきっかけになりそうな気がしています。
今回もありがとうございます。 -
匿名ご希望
『戦略セミナー2020』は、全8回を予定しています。
できるならば、1年に2回ずつ開催しようと考えています。
8回の内容は次のとおりです。
- 第1回
- 「中小企業の戦略は、穴を埋めると見えてくる」 終了
- 第2回
- 「北朝鮮を見習え! “ゲーム理論”入門」 終了
- 第3回
- 「ポーター再読」 終了
- 第4回
- 「企業経営をシステム思考で考える」 終了
- 第5回
- 「戦争の歴史から戦略を考える」 終了
- 第6回
- 「ナラティブ・アプローチから意味を創造する」 終了
- 第7回
- 「ケーススタディーを考える」
- 第8回
- 「100年戦略を思考してみる」