こちらは【第5回】のレポートとなります。
『戦略セミナー2020』 【第5回】「戦争の歴史から戦略を考える」

18時終了予定が、21時20分終了。
今回も大幅時間オーバー。
常連の方々は、夜食を用意して臨んでいただきましたが、
短い休憩時間にコンビニに走る方も・・・。
今回のこちら側の狙いは、味わっていただくこと。
つまり、とにかく体験してもらうことを重視しました。
話した内容を正確に理解するとかはどうでもいいのです。
とにかく、歴史の中にわが身を投じる。
それだけ。
でも、そこからたくさんの課題が見えてきたはずです。
ですから、トボけたことを言っていましたが、今回の21時過ぎは
ほぼ確信犯です。
皆さま、ご苦労さまでした。

計算違いもありました。
参加いただいた皆さまの歴史知識が、
私の想定をはるかに超えて低かったことです(笑)。
正直、「よくこれで経営しているなー」とも思いました。
また、手前みそですが、当社がここまで実績を上げ続けてこられた理由も
分かったような気がします。
チャーチルは言います。
「人間が歴史から学んだのは、歴史からは何も学んでいないということだ」
現在の企業経営周辺でも、この言葉はそのまま当てはまります。
言葉、理屈では、私たちは知らないことはほとんどありません。
でも、経験なき知識にはなんの意味もありません。
そこで、ある種の体感をしていただくために、むちゃな時間設定を
させていただきました。
今回のセミナーは、当社にあまりなじみのない方々からもたくさんご参加いただきました(おそらく、今までで一番だったと思います)。
常連の方々が多い当社のセミナーでは、暗黙の約束事が多くあります。
そのため戸惑われた方もいらっしゃったことと思います。
ここは当社の芸風ですのでお許しください。
ただし、セミナーで使われる言葉で理解不能なものがあった場合は、その場で質問していただくことを推奨します。
それは他の参加者のためにもなる重要な共同作業です。
そして、それも当社セミナー参加のお約束事になっています(質問で、あえて恥をかきにいくということは強力にお勧めしています)。
珍しく、質問の少ないセミナーでした。
せっかく、恥をかきに行った方も切れ味が悪い。
歴史を前に、いつものようにはいかなかったようです(笑)。
逆に言えば、今回は、質問が少なかったので、21時20分に終われたセミナーだったのかもしれません。
きっと、嫌な予感がして、みんな早く帰れるように調整されたんでしょうね(笑)。
なお、翌日、馬の改良に関することやスペイン・ゲリラ戦などいくつか質問をいただき、お答えしました。
話し足りないこともありますし、バッサリと切った資料もたくさんあります。
何らかの形で追加セミナーを行う考えはあります。これに懲りずぜひご参加ください。
ご参加いただいた方の声を一部ご紹介いたします
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今回のセミナーでは、しつこいぐらいに歴史の事実を元に、
ビジネスについて考えさせられました。自分にあった規模
常に余裕が必要
調子に乗ってはいけない
自社の課題を解決など、多くのヒントを、いただきました。
これから、技術革新も進むと思いますが、変えて行くべきものと、残すものを
自己都合に注意しながら、しっかりと考えて実行しようと思います。長時間のセミナー、お疲れ様でした。
早く終わらせることもできるのに、
最後まで、話しきる姿勢に仕事に対する責任とお客を思う気持ちを感じました。
ありがとうございました。 -
中山 和義 様
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【体感したこと】
終了時、疲れて怒りの感情がわいた。
次の日、ひざ、股関節の痛みを感じた。
座りすぎによるものと考えられる。腰部の神経を圧迫したのであろう。
マンスリーCDを聞くも気分が悪くなる。
2日後、なぜだかすっきりとした気分になる。
セミナーの内容も関係しているのかもしれないが、長時間、知識を浴びせられる体験をしたことで、
自分の中の垢が取れたような感覚になる。【感想】
情報が多すぎる、と初めは感じましたが、残っているものを確認すると、大事なことは今まで少しずつ
教わってきたことであり、まとめてもらったことで、あらゆる人の活動に共通するフレームを
確認できたように感じます。
それこそ、プロレスというカルチャーの流れや、山口組を筆頭にする任侠団体の興亡のなかにも、
今回教わったものを確認できるのだと思いました。
一番印象に残っているのは、政治的、経済的という言葉で、それを夫婦関係に当てはめた話でした。
夫婦関係を政治的に保つことに注力していきたいと思います。
補給線の話も考えさえられました。
自社としてはこのくらいか?と思っているとスタッフの意欲低下につながりますし、攻めるには
多様な資源が必要になります。
それを手に入れることも兵站なのかと考えています。疑問として残ったのは、課題の明確さをどのようにして保つのか、ということです。
これは言志四禄の方にヒントがありそうな感じはしているのですが、まだ見えていません。
プロスペクト理論に負けない?
自分の仕事に引き付けて考えたときには、私の戦略は、構成員の幸福を最大にすることであるということを
再確認しました。売り上げや利益はそのためのツールでしかなく、反対側の幸せ構成物である、承認、評価、
自己達成感なども配置して、人のやめない組織づくりが自分の人生を充実させるための戦略だなと感じました。
幸福を定義し、それを教育し、その追及の仕組みを運用する。
言葉にすると簡単ですが、実践はむつかしいことです。戦略セミナー全般に共通する感想ですが、これを自社に徹底的にはめる作業の時間が欲しいということです。
ぜひ、ご一考ください。先生は大変だと思いますが。次回、またよろしくお願いします。
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松本 邦久 様
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Zoom 9時20分まで頑張れました。
ちょっときつかったのと昼休みなしだったので、お腹が空きました。
「歴史はくり返す」人間が行うことって似たようなことを繰り返すんだと実感しました。①「自己都合」って多い。人の事情は変わる。いつも同じだ(同じならいいな)と思ってしまう。
あらためて、現場へ行って常に情報を集めないと、と思った。
②「兵站」の大事さが身にしみます。余裕って大事だな~(バタバタ進んじゃう ダメ)。
③常識って変わるんだ。
④パラダイム転換 ~ お客様は何を望んでいるのか再考。これからの5年、10年を考え手を打つのに、今の課題を書き出して当社でわかる事業をきちっと考えて
取り組みます。自己都合ではなく。
ありがとうございました。
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瀧口 宗孝 様
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第一部はマクロの視点からのお話で、自分の無知を思い知らされましたが、出来る限り、
経営に照らし合わせて聞くよう努めました。
先生が常々おっしゃっている「最適サイズ」「常にバッファ(余裕)を持つこと」「事実を見る(情報収集)」
「フィードバック」など、戦争の歴史からもその重要性を読み取ることができ、原理原則は今も昔も
変わらないのだと大変興味深くおもしろかったです。
成功のほとんどは「運」が良かったから…ということ(自分の実力なんてたいしたことない (笑))も、
自分に照らし合わせてみると、確かにそうだと変に納得してしまいました。
(もちろん、あらゆることへの準備は大切ですが!)そして、後半のノルマンディ上陸作戦のパートはより現代に近づいた話としてリアリティを感じながら楽に
話を聞かせていただきました。(正直、長時間の勉強会で集中力がほぼきれていましたが・・・)
今回も、勉強会を通じて、仕事の課題を見つけることが出来ました。
ありがとうございました。 -
尾崎 元一 様
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「やっと攻めに転じられそうだったのに・・・・」
エース社員が辞めることになり、自分の中で起こった感情。
この二年間、我慢してきた。そろそろ攻めに転じられそうだと思った矢先の出来事。
オフィスも移転して固定費も上がったことだし(あれ、これは取引コストですね)。
ところがそうもいかなくなった。あ~、また低空飛行を続けなければいけないのか。
そう思って落胆してしまった。
それでも、「どうやったら攻めていけるのか?」そんなことを考えていた。
これって自己都合なのだよ。まわりをよく見てみなよ。まだまだ教育が必要な社員が多いではないか。
彼を中心とした組織づくりをやってきたが、いなくなるのだから作り直ししかない。
「もう世界は変わったのだよ。今までのことは忘れろ」
この言葉はとても響いた。一旦“待て”だな。やるべきことは満載だ。まずは1年我慢してみる。兵站に意識を向ける。
安心してはたらける職場。才能を開花させるための教育。プライベートも共有できる関係性。十分な給与。
労働時間の管理。健康状態の把握。同じ言語。すべてのコミュニケーションはフィードバックすること。
課題は明確だ。問題はやり切れるかどうか?ケチらずやれるか?ひとりでやらない。
周りを巻き込みながらやっていく。焦らず。淡々と。2006年のMonthlyCD。日本人は戦略が下手な理由として、
「日本人は答えを求める。こうやったら上手くいく、上手くいかないということをやっているから戦略ができないんだ」と話していました。
答えを欲しがる自分をグッと我慢。その先にあるものと向き合うこと。
ここから取り組まないといけないな。そう感じます。今回もありがとうございました。
追伸)
10時間お疲れ様でした。
戦略セミナーは、9時スタート、休憩あり、18時コース(延長あり)の方がいい気がします。
毎回じっくり学びたい内容なので。 -
秋葉 薫 様
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非常に意義深い内容でした。長時間にわたり本当にお疲れ様でした。
オンライン参加者としても10時間半のPC凝視は体力的にかなり疲労しましたが、やはり
会場参加での伝わり方とは違いを感じ少し残念に思っています。今回のセミナーで「歴史的構想でいきるための戦略」をとることの効用をあらためて理解いたしました。
主に以下がつよく記憶に残りました。- 課題を明確にする。さらに、結果にとらわれずにひたすら課題をみつけ小さな課題をつぶすことを
継続していけるもののみに、一縷の望みがある。(幸運の神がまいおりるかもしれない) - 課題は現場の細部まで知り尽くすほどの客観的な目(現実を見る目)と、
歴史からの総体的な学びの目からしか得られない。
自分の考えや、直感はそれらの先にあるものでなくてはならない。 - 成功におごらない。いつでもリーダーは現場の最前線にいる。
ただし、兵站に平準化した教練を徹底し、信じられる兵站に任せる勇気をもつ。 - 均衡性とはものごとを捨てる事(優先順位をたてることの必然性)である。
また、内容とは異なりますが、コンテンツの量に関して、今回のセミナーはわたしのように世界史の知識が
大学受験どまりのモノにとっては、情けないのですが、消化不要になってしまったことも事実です。
今回のコンテンツを複数回にわけて、ミクロの補足をしていただきながら、再度講座を設けていただけると
有難いと思いました。
たとえば、(ここからは私の妄想ですが、、、)ライティング道場のように毎月「ひとつ/ふたつの戦い」を
取り上げていただき、その戦争に付随する課題を自分でみつけていくなどで、今回の戦略セミナーの内容が
より深く自分で落とし込めると思いました。
また、(さらに厚かましいのですが)ビジネスの戦略に囚われずに、このような歴史の旅を
素で学習できたらさぞ、楽しいことでしょう。
個人的には、第一次世界大戦とホーチミンだけは、興味があり専門書を読んでましたので、
講義の内容に共感できることが多く、自身に土台があるのとないことの理解度の違いを体感いたしました。先生、ありがとうございました。
- 課題を明確にする。さらに、結果にとらわれずにひたすら課題をみつけ小さな課題をつぶすことを
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本間 裕子 様
『戦略セミナー2020』は、全8回を予定しています。
- 第1回
- 「中小企業の戦略は、穴を埋めると見えてくる」 終了
- 第2回
- 「北朝鮮を見習え! “ゲーム理論”入門」 終了
- 第3回
- 「ポーター再読」 終了
- 第4回
- 「企業経営をシステム思考で考える」 終了
- 第5回
- 「戦争の歴史から戦略を考える」 終了
- 第6回
- 「ナラティブ・アプローチから意味を創造する」 終了
- 第7回
- 「創発(または、発掘)」 終了
- 第8回
- 「人生戦略を考える」
『戦略セミナー 2020』 開催概要
【第5回】「戦争の歴史から戦略を考える」
- 日程
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2021年7月14日(水) 11:00 ~ 18:00
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- 1~4回目を受講されていない方でもご参加いただけます。
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- 昼食のご用意はございません。事前にお召し上がりください。
- ※
- 終了時間は延長になる場合がございます。予めご了承ください。
- 会場
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KFC Hall& Rooms
[ルーム10A]
東京都墨田区横網(よこあみ)一丁目6番1号 アクセスはこちら > - 参加費
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- ・会場参加 ………………
- 64,000円(税込 70,400円)
- ・オンライン参加 ………
- 60,000円(税込 66,000円)