【苦しめTAROお仕事LIVE】

2005/02/09(水) 12:31

ナイフとフォーク

実は、ナイフとフォークが嫌いだ。
だいたい、何でフォークを左に持つのか?
ボクは、「はしは右手、茶碗は左手」と習ったので、フォークを左に持つのは抵抗がある。
そこで、基本的にナイフは使わない。何でもフォークだけで切って食べる。だから、肉が嫌いだ。肉が出ると、とりあえずフォークを左にナイフは右に。でも、一度に切って,後はフォークを右に持ち替えて食べる。

どうもこの仕草が自分でもイヤだ。
何となく、ナイフも上手に使っている人が華麗に見える。
どうせ、家に帰れば「かーちゃん、パンツないよー」とか叫んでる親父たちのはずなんだが、こういうところで良い背広を着てメシ食っている奴らは華麗に見える。だいたい、昼飯にしては高い料金だ。そういうのをおごってもらうと精神的に負けちゃうのだ。

でも、そんな雰囲気は微塵も出さず、でも、しっかりフォークを右手で料理を食べる。でも、おなかがいっぱいで料理が食べられない。それでも無理に詰め込む。
これはいつものことだ。最初に出てきたパンを食べ過ぎるという、いつものパターンをやってしまった。ついついお代わりしてしまう。それで、本番の料理の時はお腹が一杯。正直、何を食わされてもうまいのは前菜とパン。100歩譲ってスープも追加。そんなものである。

・・・・・なんて田舎者の料理話なんぞしている場合ではない。Wさんとの打ち合わせのことだった。
食事も終わったところで前回のリベンジ。ちょっとだけマシになった企画書を出す。Wさんは一瞥して、「あー、いいですねー」。
でも、その後に、「まぁ、岡本さんは書きながら考えていく人でしょうから何でもいいんです」と一事。
この一言を聞いて、腹の中で思う。
「あれ?やっぱりバレバレ・・」

実は、この企画書は前回の中途半端な企画書にちょっと手を加えただけの手抜きもの。やっぱり、すぐバレちゃうみたいね・・・。
何せ、今は「書きたくないモード」。どうもこの手の仕事はいけません。それに、企画書なんて絵に描いた餅。いつも真剣に作ったことがない。こんなもの出版社の会議用。出版社もそこは十分わかってる。こっちもアイデアは全部頭の中。それを形にしすぎるのは抵抗がある。それに、今回はまた新たな書き方に挑戦するつもり。前回の4冊目の方法論をもっと押し進めようという魂胆。

とにかく本は同じやり方で書きたくない。
1冊目は、きっちりと構造を考えてから執筆。途中変更は入れたけど、これで本の書き方を覚えてしまった。
では、その方法論で書いたらどれくらい楽に書けるかを試してみたのが2冊目。
そして、やってみて思った。
「こりゃ楽だ。これなら量産も可能」
しかし、それじゃ面白くない。そこで、この2冊目を書いた後、「同じやり方ではやらない」ということを自分の中で決める。

それで3冊目は、根本からやり方を変えることにする。
しかし、いきなりは辛い。そこで目標を4冊目に定めて、4冊目でやろうとしている書き方と1冊目で覚えた書き方の折衷というやり方をやってみることとする。
これはきつかった。でもできた。そうすると、次は更なる挑戦。

4冊目はフォレスト出版の2冊目ということもあり企画書も出さずに、フラフラと書き出した。
とにかく
「何も決めずに目の前に起きた偶然を利用して書く」
と言うこと以外何も決めない。
決まっているのはテーマだけ。ずいぶん怖いことをしたけど書けた。と言うか、次々偶然が起こるので、自分でもびっくりした。

そういう気分の2004年9月21日。企画書なんて書く気もない。そんな感じ・・・。
それを見破られてしまった・・・。さすがですわ、W様!!

「ナイフとフォーク」へのコメント(0件)
  1. というか先生これだけのエントリーをさらり(?)と書くパワーがあるんですから本なんか楽勝でしょう。(笑)

  2. 先生、おしゃれなホテルで田舎もん丸出し…
    オモロイ!! 
    ハワイでアロハに短パン、靴下と革靴はいてるおじさんみたい。
    オモシロすぎる!
    ライブって感じです。
    今、とても悲しいことがあり、涙を我慢していましたが、大笑いして復活しました。
    悲しい時は、先生のライブへ遊びに来ようっと!

  3. …ですが‘お箸’っていうのも非常にアンバランスな道具じゃないんでしょうか?一番手っ取り早いのは、やはり‘素手で食べる’という事でしょう。‘正座’して‘お箸’で食べるという行為は大好きですけど、人間の構造を考えると実に‘妙な格好’をしてませんか?その‘妙な格好’がきっと‘文化’なんでしょう。

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