日: 2012年6月15日
【TAROの日記】

2012/06/15(金) 08:28

どうしてあるのか?

仕事をしていると、「どうしてやっているのか?」が曖昧になってしまう事が多い。
その”どうして”がすでになくなっているのに、やり続けられていたり、逆に、”どうして”が現存するのに、やるのをやめてしまっていたり・・・・・。
これを防ごうと、いろいろ社内では工夫がされるわけだけど、100%の防止は難しい。

これは、私たちの仕事のことばかりではない。
社会でもそういうものはある。

この間、ある雑誌(何を読んだか忘却)を読んでいて驚いたのは、「商店街」。
「商店街」は、20世紀初頭の発明だった・・という社会学者の発言があった。
「商店街」は自然発生したもの・・・、言い方を変えれば闇市の延長ではなく、ちゃんと機能が計算されて発明されたものらしい。
しかし、1970年代後半から、その発明は、”どうして”を追いやられて、ぶち壊れていった(この件に関しては、『週間 岡本吏郎』にて、さらに探求予定)。

逆に、年金制度みたいに、”どうして”が田中角栄にグチャグチャにされて、過去の”どうして”とは、全然遠いところで、なくてはならない・・ということになっているものもある。最初に作ったビスマルクが見たら、「バカじゃないの!」と言うのは目に見えているけど、最早、木っ端微塵になるまで、なくなる様子はない。

ところで、消費税増税はどうして必要か?
それは、ていたらくの日本政府にも増税機能くらいはある。だから、財政問題はまだ深刻ではない・・ということを各国に示すため・・という”どうして”があると思うのだけど、そんなことは議論の中で出ることもない。
極端なことを言えば、税率上げの余地だけ可決して、実際の税率上げは状況を見てでもいいと思うのだが、素人考えか?

90年代に、オオカミ少年評論家の本を読んで頭がどうにかなってしまった一般人に、「国には、徴税権があるから、日本破産なんて心配はイラン!」と言っていたことを思い出すけれど、それは間違いで、徴税権なんてないのかもしれないな・・と思えるテレビ画面の出来事そのものが恐ろしいは・・・・・・・・。

さらに、頭の悪いマスコミが消費税のことを騒いでばかりいるうちに、相続税の増税はなしくずしに決まる(すでにかなりの被害が出ているけど、本番はこれから・・)。
それぞれの考えはあるだろうが、二重課税の方が大きな問題だよな。”どうして”の説得力がゼロなんだよ。
それとも、現在の相続財産にも、戦争利得のような課税理由があるとでもいうのかな?

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