日: 2012年6月25日
【TAROの日記】

2012/06/25(月) 08:32

無給というか修行

NHKの朝ドラ見てたら、主人公の梅ちゃんが「まだ無給だ」という会話が出てきた。

あーーー、なるほどーーーーと思った。

先進国では、どこでも若者の就職難が問題になっている。
日本なんて、まだ甘いもので、ヨーロッパ諸国がこの件について悩みだしてからは相当な期間が経っている。

梅ちゃん先生の会話から見えるのは、戦後間もない日本では、仕事のできない(=修行中)人間は無給だったということ。
これは、今の悩みの一番の解決方法だろう。

戦後資本主義経済は、単純労働を大量に必要とした。
そして、この単純労働には、営業職なんかも含まれていた。需要はどんどん拡大するのだから、素人だろうが、数がものを言ったのだ。
そして、若者も短い期間で一人前扱いとなることができた。
あくまでも予測だけど、そんな背景で初任給をもらえるようになった。

しかし、資本主義国から単純作業は確実に減っていった。
私が社会に出た時の初任給は10万円を切っていたが、初給料は、「本当にもらっていいのか?」と自分でも疑問だったし、初ボーナスなんてなおさらそう思った。
ちなみに、学生時代にバイトで毎月16万円稼いでいた男が、10万円を切る給料を「もらっていいのか?」と思ったのだから、その貢献度と初任給のギャップはかなり大きかったといってよい。

そして、資本主義の成熟とともに、さらに単純労働は減っていった。
最早、初任給を払って若者を雇う環境はなくなったのだ。
私が就職した1984年でさえ、そんな感じがあったのだから、今は相当なことになっているというわけだ。
実際、私の経営する会社を見ても、素人の若者が行える下働き的仕事は少ないし、そういう仕事はパートさんがやっている。

でも、昔のように修行ということにしてしまえば、事情は変わる。
うちでも2人くらい雇ってもいい。
それに、単純に無給なんてことにはならない。人には人情がある。
若者もお金が動く現場にいれば、自然にお金がもらえる状況になっていくはずだ。
そもそも、飲み食いだけでもタダになるのは間違いない。

・・・・老人ギャップも若者ギャップも、戦前に戻ればいい。
それだけだ。
もちろん、そんな単純思考ではどうにもならないのが世の中。
・・だけど、こんな思考の端っこに解決策があるんだろうね。これもいつものことだ。

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