2014/09/02(火) 08:26
朝、グラノーラで朝食をしていたら、息子に、「だから、最近、牛乳がないのかー」と言われる。
返し言葉で、「おまえは牛乳ばかり飲むから、ヒョロヒョロと背ばかり大きくなるんだ。人の背を追い越しやがって!」
・・・・・・
息子が、私の背を追い抜いたのは、半年くらい前のことだったと思う。
並んだ時に、奴の方がほんの少し背が高かったので、頭を叩いて低くしようとしたが無理だった。
「人の世話になっていながら、人のことを見下ろすとはけしからん!」と言いつつ、自分が父親を追い抜いたのもこの頃だったと思い出した。
父は、「けしからん!」ともなんとも言うことはなかったけれど、それなりに感慨深かったのではないかと思う。
同時に、その高くなった背丈とは裏腹に、相変わらずのガキ度といい加減さが目について、「大丈夫なのか・・」と心配にもなったことと思う。
そして、私も息子に「こいつ、大丈夫か?」と最近表面的に流行っているらしいアドラー心理学とは真逆の気分で、でも、アドラー心理学というのは、「そういうこと?」という反発の気分で、思うのだった。
成長は、バランスよくはいかない。
必ず、ある部分だけが突出して伸びて、その後に他の部分の伸びていく。
極端に言えば、先に背が伸びるか、先に太るか・・である。
私たち大人だって今も成長の過程にある。
やはり、その成長の過程はバランスが悪い。
そして、大人になると、そのバランスの悪さに気分が滅入ったりもする。当社で行っている『Dファクトリー』の参加者がバランスが悪くなると、メンバーの間でからかいの対象になっていたりもする。
でも、それでいいに決まっている。
極端に言えば、そのままバランスが悪くてもいいと思う。
草木を見れば、整って成長しているものは少ない。
畑の野菜などは、バランスの悪いものの方がうまかったりもする。
標準なんて実はどこにもないのだから、どうでもいいのだ。
そして、自分がバランスが悪いのだから、子供にそれ以上言うことはない。
「タダ飯食っていながら、親の背を追い越すんじゃないよ!」と言うだけである。
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