日: 2014年10月28日
【TAROの日記】

2014/10/28(火) 08:26

iTunesが大きくバージョンアップした。
昨日仕事をしながら使っているうちに慣れてきて戸惑いはすぐになくなった。

ところが、今朝、iTunesがない。
どこを見てもアイコンがない。
マックの下にあるアイコンの列を右から左、左から右と見るけれどない。とにかく、ない。

「どこにいったんだー」と焦っていると、目の中に赤いアイコンが飛び込んできた。iTunesである。
今回のバージョンアップで、赤になったらしい。

色を変えるなどという冒険をやらかして・・・と思いつつも、既存客相手なら何でもできるという例でもあったりして、道路同様に明日になったら私だって慣れてしまう。「昔は、青だったんだよー」と言う時が来るだろう。
・・・というか、これからバージョンアップごとに色を変えてくることもあり得るわけで、こうなると緑でも黄でもドンと来い!という気がする。

しかし、そんなiTunesの新装とは真逆に、本日朝の私が聞く音楽は、70年代ロックやクレプスキュールのオムニバスだったりしている。

そういえば、私が通うジムの21歳の若きトレーナーは、最近、70年代~80年代ロックにはまっている・・と言って、ジムのスタジオでBGMをいろいろかけている。
しかし、ニューウェーブがまったくない。そこで、「なんで、ニューウェーブはないんだ。この間、ロキシーとかも鳴っていたじゃないか!」と聞くと、ロキシーって何?ニューウェーブって何?という反応だった。

どうも、70~80年代オムニバス音源をわからないまま鳴らしているらしい・・。
しかし、その音源には、つまらん産業ロックなどはあるというのに、最も面白いところの音はなく、ブラックナイト@パープルや後期イエス、後期エアロやTOTO、ディスコ系いろいろで構成されているようである。

ある時、さすがに70年代BGMのラインナップが辛いと指摘すると、アメリカンチャート近辺のブラックミュージック中心のものに変えてくれた。
これが面白い。同じ産業音楽でも、リズムがまったく違うのだ。
ヒップホップ前と後のリズムの変換がこんなに凄かったのか・・と改めて思った。

私達は意識はしていないけれど、70~80年代の音楽を、ヒップホップ後の耳で聞いている・・というわけである。
確かに、ブラックナイトとか非常に退屈だ(まー、当時もそうだったけどね・・)。これはヒップホップ耳のせいなのだと思う。

青のアイコンに慣れた目には、赤のアイコンは見えない。
見えても、妙な感じが残る。
しかし、赤に慣れてしまえば、青は、懐かしさであり、古臭さで、少し時間が経つとリバイバルになる可能性もある。

そんなわけで、メジャーコードの中で鳴る♭3を身体が知った時、私達は戻れなくなって、ヒップホップ後にはさらに戻れなくなった。
アメリカでは、ずいぶん、戻れなくなった人達が大衆にも増えてきていて、大きなムーブメントになりつつあるらしい。
昔の洗濯機やテレビにはちょっと戻りたくないように、そのうちスタバなどにも戻りたくなくなることだろう。

とても遅い動きだったと思うけれど、マックにはそれが起きたのだと思う。

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