2014/11/28(金) 08:48
先月、某居酒屋に何人かで行った。
料理を頼むと、ドライアイスの煙が漏れる玉手箱のような箱が出てきた。
そして、フタを開けると、煙が舞い、その奥に刺し身が少し見える。
煙がおさまると、刺し身が完全に現れる・・・。
それを見て、私たちは思った。
「まずそー」
その後も過剰な演出とまずそうな料理の組み合わせが続き、腹を立てた私たちは店を出ることにした。
そして、テーブルを立った。その時驚いた。あのまずそうな食い物がない・・・・・・。
だれかが全部食べたのだ。
私は店よりも、舌がバカな同朋に腹が立った。
ただし、店が繁盛しているのも事実だ。
どうせそのうちにこの店は失速する。それは見えているけれど、過剰演出に喜ぶ客がいるのも事実だし、まずい料理を何とも思わない客がいるのも事実なのだ。
ところで、イエスのライブに行ってきた。
名盤『危機』と『こわれもの』をアルバム全部演奏するというので行くことにした。
2003年のフルメンバーでの来日の時は、『ロンリー・ハート』を除いて選曲も素晴らしく大満足だったけれど、あれから11年経っているので期待はなかった。
オープニングは、期待していない私が驚くほどのひどい演奏だった。
ステージのメンバーが気の毒に思えた。
散々な『危機』のセットから『こわれもの』に移り、徐々に演奏は安定してきた。また、『こわれもの』についてはソロの曲はやらないと思っていたけれど、アルバムのオリジナルメンバーが4人も不在でありながらやった。そして、これがなかなか良かったのだけれど、全体的には不満の残るライブだった。
しかし、会場は盛り上がっている。
やっぱり、私は腹が立った。
価値観の相違とは、結構恐ろしいものだと思った。
場合によっては人種の問題よりも大きい。
右翼と左翼、ボルシェビキとメンシェヴィキである。内戦にまで進むわけだ・・・・・。
終わってから一緒に行った3人と酒を飲みながら文句を言いあった。
一人は、会場が盛り上がっているので、自分の耳が悪いのかな・・と少し思った。
一人は最初から最後までおおいに怒っていた(私である)
一人は、ドラムの調子の悪さが一番の原因だと聞かされ、そうだったんだ!と納得した。
一人は、「えー、あの演奏ダメだったんですかー」と、指摘されてもなんのことやら・・という顔をしていた。
そんなものなのである。
ただ、一緒に行く奴はよく選ばねばならぬと思った。
見知らぬ他人はどうでもいいけれど、身内には腹が立つものであるから・・。
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