日: 2013年5月1日
【TAROの日記】

2013/05/01(水) 08:30

最後の質問

一人の巨人が逝った・・。

彼の最後に、「何か聞いておくことはないか?」と言われた。

こう言われた時、自分の問いとは何か?と思った。
最後の問いが迫られた時、そこに全ての自分の人格が畳み込まれると思った。
そして、結局、何も問えなかった。
「結局、おまえはそれを選んだか?」と言われた気がした。

今は、何でもよいから問えばよかったと思う。
それも、どうしようもない、業の塊でしかない私そのものを問えばよかったと思う。

人は残して死んでいく・・と言う。
私は嘘だと思った。

人は、多くのものを持ったまま死んでいく。
もちろん、、多くのものを残してもらったから、その一部で自分もある・・とは思う。
しかし、あまりにも多くのもの持って逝ってしまった。
その持っていったものを引っ張りだすほどには、こちらの成長が追いつかなかった。
なんと悔しいことだろう。なんと悔しいことだろう。

談志が死んだ後、その弟子たちの成長度には差が現れはじめた。
半年も経てば、それは歴然となった。

私は最後に問えなかったが、とても大きな問いを残された気分でいっぱいだ。

人の死とは何なんだろう・・・・・・・・・・。

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