【最近賞味したもの】
『レント』2006/07/04(火) 07:03
ミュージカルを「まんま」映画にするのは辛いと思った。
まぁ、いつも思うところだけど、この映画では特に感じる。
一番気になったのがカット。
特に、曲の最初をワンカットで見せていき、後半でカット割りを多用するやり口は、「もっとも」と思いつつも辛い。
ミュージカルで、カメラの存在を感じてしまうのはなーーー。
逆に、カメラ(視線)を感じることで効果的な映画もあるわけだから、どこかに無理があるんだよな。
脚本が、「ミュージカルを映画にしたんだから、これでいいんだぁ!バカ野郎~」的なところも辛いよな・・。
でも、良くできている。
半年後には、本物の舞台が来る。
映画はフロントエンド。
映画館でもチケットはよく売れていた。
「そんなに金かけたら、何だって当たるんじゃない?」という感じの『ダビンチコード』的臭いもなく、確実に「ツー」と言われる人をエスカレーターに乗せることでしょう。
「フロントエンド1800円」な映画でした。
後、「時代性」という点では重要。
ある角度から、全てを写した・・と思う。
このミュージカルの問題提起は、月並みだけど、確実に我々の足下に来る。
そういう面じゃ、「仕事な人」は見ておく必要あり?
帰ってから、トッド・ラングレンの『ラント』を聞く。
関係ないけど聞きたくなった。
何年ぶりに聞いたかな?
こんな機会がないと聞かないもんね。