【TAROの日記】
道2014/10/15(水) 08:28
新潟の事務所は、T字路のどん詰まりにある。
しかし、今日から十字路の角になる。
道が通るのだ。
朝出勤すると、新しい道に大きなクス球があって、開通式の用意がされている。
これは開通したら、すぐに走ってこよう・・とミーハーなことを思ってしまう。
日本はずっと下り坂が続いているけど、道はどんどんできている。
この10年の事務所周辺を見ても新しい道が3本ほどできた。
そして、ロードサイドにも店舗がたくさんできている。
どうも、その景色が私の頭のなかにあるいろいろな数字と乖離している。
考えてみると、こうい乖離は90年代にもあったし、00年代にもあった。
そして、今も道のことにかぎらず、いろいろある。
そんほ乖離に足を踏み入れないようにするのはもちろんだけれど、どういう塩梅でこういうことになるのかがいつも不思議だ。
・・と同時に、御岳噴火の映像が目に浮かぶ。
目の前の事件に対して、逃げることなく撮影を続ける・・というのが人間なんだ。
私の住む東京のマンションで火災報知機が鳴った時、反応していたのは私とおばさんの二人だけだったことも思い出す。1000世帯ほどがいるはずなんだけれど、あの時のマンションの静けさと非常ベルの高鳴りが異様な光景を演出してくれた。
きっと、人は危険に鈍感なのだ。
・・というか変化に鈍感なのだ。
新しい道も一ヶ月も経てば普通になる。
なかった時のことを思い出すことはない。
道がなくても生きていけるけど、最早道がないのは考えられなくなる。
そんな景色を見ていると、フロンティアは引き算にあると思えて仕方がない。