【理由をつけてコメントに反応】

2004/11/18(木) 06:47

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地震の話に反応します。

今回の地震で一番わかったことは報道のいい加減さでした。
群馬県の例を教えていただきましたが、新潟県内でも同じような状況です。

結局、ドラマになりそうなものしか報道しない。
それにより、ほしい情報が手に入らないのです。

ある東京在住の方は、自分の生まれ故郷の情報がわからない。電話もつながらないという状況で車で故郷に行きました。
行ってみると惨状は大変なもの。この地区も村人全員の退去命令が出ているようです。

でも、報道はまったくなし。
それは今もです。
きっと新潟県人すら、その地区の惨状は今でも知りません。

逆に、大変だと報道されている地区でも、明暗がはっきりしていて、まったく地震など関係なしに普通にしている人もたくさんいます。
ほんの数kmが明暗を分けています。
でも、それも報道はなし。

更に、今のお涙頂戴道徳観ではお話しできないような、まったく違う角度から見た現実もあります。
人の価値観は、こういう災害時にも様々です。対処も様々。
それの良い悪いは誰にも判断できません。

ただ、道徳的価値観だけでは何も語れない事実。
それだけは目の前に厳然とあります。

ある方が、潰れかかった家から搬出した本とCDを「おまえに持っていてもらいたい」と言って
持ってきてくれました。
そして、一言。
「所有ということの意味のなさがよくわかった・・」

これは経験した人のみが言える実感なのでしょう。
ボクはこの一言を理屈でしかわかりません。体験した彼とボクの距離は絶対に埋まらない。
でも、それを認め合って語り合った一瞬に、少し真実を見た気がしました。

しかし、肉親を失うという人生最大の苦を経験された方、そして、ご老人には何も言ってあげられません。全ては空虚です。無力です。
その無力感。人は最期には何も語れない・・。
そういうことは経営の中では、時々経験することですが、自然災害を前にするともっともっと大きな底のない感覚を感じます。

ボクたちは、そういうことをを前にして、ただ無力を感じるしかありません。
でも、人は、それでも歩かなければならない。
人生とは、本当に大変なものだと思います。

「さらにコメントに答える。」へのコメント(0件)
  1. >誰か、意味のないバカな事を書いてくれないかなーと一人寂しく思っています。(蛇足でした)
    そう言われて書ける人は少ないんじゃない?
    すでに神格化しつつあるTAROさんのところにくだらない話を書き込む。
    結構ハードル高いかも・・・
    まして、話の前段が結構重い内容だからねぇ。
    というわけで。
    いつも見ているから、寂しがらなくて大丈夫だよ(笑)
    追記
    来年CDを出すことになりました。
    わ?い、歌手だ!シンガーだ!(大笑)

  2. 岡本先生、こんにちは。
    ホームページトップのお写真。良いですねえ!
    凄く雰囲気が出てると思います。
    しかし本当に岡本先生のところはコメント少ないですね。
    少ないと余計コメントしづらいです。
    ヘタにコメントしたら厳しく斬り返されそうだからかなあ。
    「口の悪いコンサルタント」と何処やらで紹介されるだけのことはあって、
    本を読んでいても、見たくない現実を直視させられる。
    耳の痛いことばかりなのは確かです。
    でもそれを教えてくれる人がいない、本がないからこそ
    岡本先生の本は売れる。
    でもブログはコメントしづらい。
    追伸:
    幸い地震も台風も影響なくて、
    平和な毎日で申し訳ないくらいです。
    (ただ野菜が高ーい!本当に高いです。
    お鍋に白菜入れられないくらい高い。)
    地震には今の所縁のない人生ですが、
    22年前、20歳の時に隣家のガス爆発で
    我が屋(店舗兼住宅)は全焼。
    一夜にして全てを無くした経験はあります。
    でもその経験も、今はとても肥やしになってい
    るなあと時々思います。
    顧客名簿だけ持ち出して、1週間後に商売を
    再開した両親のこと。
    そのすごさも今頃になってよく分かります。

  3. 岡本先生、みなさん、こんばんは。
    先生のブログはなぜコメントしずらいのか?私なりに分析します:
    1. コメントしやすいフリがない
    2. 先生との対比で自分のアホさ加減がより目立ってしまう
    3. さらに先生に「こいつ、アホじゃ?」と思われるのがイヤ
    まあ、こんなところではないでしょうか。あー、これは私のことですね。
    ちょっと真面目なコメントも。
    >自然災害を前にするともっともっと大きな底のない感覚を感じます。
    >ボクたちは、そういうことをを前にして、ただ無力を感じるしかありません。
    現代人の多くは自然の一部であることを意識せずに生活しています。災害は自然の大きさ、力強さを見せつけ、やはり自分も自然の一部だと再度の暗黙の認識をさせられる。
    でも無力を感じ、それを肯定した先に能動的な意思が生まれるところが人間の強さではないかと思います。
    そんなことが稀に TV から伝わってきた時にはマスコミの価値を感じることもあります。
    やっぱり真面目なコメントは時間がかかります。
    みなさん、日記のコメントが閉鎖されない程度にアホなコメントを入れましょう!
    阿波踊りと一緒です。どうせ読むなら書かなきゃ損損。

  4. お待たせしました。
    アンバランスな男です。
    うーん、コメントしている皆さんの気持ちわかります。
    タロさんのブログは絵画のようだ・・・・・

  5. 小生にとっての岡本先生とは?
    …「あいつ」です。
    そうです、自身では「あいつ」にまだ会えないので、その間は先生が小生にとっての「あいつ」の代わりなのです。
    シャーマンオカモト…
    これからこの様に呼ばせて頂きます(冗談)。

  6. 報道のいい加減さについて一言。
    こんにちは、いつも勉強させてもらってます。
    私は、神戸に住んでます。阪神大震災のときは、もちろん神戸にいました。
    報道は、確かにいい加減でしたね。マスコミは、話題になりそうなところに集中するもんだから、救援物資がその報道されている所に集中的に送られてました。
    だから、避難所に食料が有り余って捨てているところと、まったく届かないところがありました。食料が届かない避難所は大変だった聞いてます。
    新潟でも、同じことが起こったのだと思います。
    阪神大震災の教訓が全く生かされていないって事ですよね。本当に、日本人は平和ボケ状態なんでしょうね。そんな人たちは、当事者にならないと、危機感を感じないでしょう。
    それと、すでに多くの人にとって新潟の地震は記憶の隅に行ってしまっていると思います。もう、過去のことになってますよね。
    しかし、被災者の人たちは、今も地震の恐怖と隣りあわせで毎日を暮らしていると思います。これから、新潟は寒くなってくると思いますが、大変だと思います。
    私にできることなんて、ホント無いですけど、早く被災者の方々が平穏な生活ができることを祈っております。
    バカな話じゃなくて、すんませーん!

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