【最近賞味したもの】
『メタルボックス』ＰＩＬ2006/07/19(水) 05:24
出張から帰ると、あの銀色の缶があった・・・・・・。
大学１年の時に金がなくて買えなかった缶。
それが手元にある。
長生きはするものだ・・。
いちいち、レコードやＣＤで聞いた音楽を「賞味した」と騒いでいても仕方がないのだけど、この缶だけは特別。
缶の中には３３ｃｍのレコードが３枚。
これを４５回転で聞く。
一音で４５回転の必然がわかった。
大学時代は、２枚組のＬＰも変えず、貸しレコード屋で借りた。テープにダビングした音をどれだけ聞いたものか・・。
でも、あの過去に聞いた音とは別のものが鳴っている。
どこまでも聞き手を拒絶したメタルな音。
スピーカーの間から、静かなパワーが押し寄せてくる。
突然、無性に仕事がしたくなる。
ここのところ忙しさに負けて、ヘラヘラしている態度にカツを入れられているような感じ・・。
いかにも８０年代的なものは、この後、こうしたメタルなものをサイドに押しやって、不毛な時代に突入する（と私は思う・・）。
一つのムーブメントが大衆を拒絶して地下潜行する中で、大衆向けのものは軽薄と繰り返しのループをさまよう。
でも、地下潜行したものの中から次の時代の担い手が現れ、その時、時代は大きく変わっていく。
当然、それは今も繰り返されている。
後数年の辛抱・・。個人的にはそう思う。
面白い時代は再び来る・・。
今月初旬のセン略セミナーでも、「変な人だなー」って感じたけど、おぉーＰＩＬかい！
僕は高校のときなけなしのバイトの金で、メタル缶を買ったので、岡本さんの記事の、あの時の時代の息吹をありありと感じてしまいました。個人的には日本太鼓がはじけている、フラワーズオブロマンスにはまったんですが。ＪＲは当時日本酒に嵌っていたらしい。ところで、セミナーのときに「去年マリエンバードで」アランレネのはなしがでましたが、唐突に出たので思いを伝えられなかった。ですので今、それがかきたくなりました。聞きたくないかも知れないけど。まあいいか。高校から大学（３ヶ月でやめたけど）にかけて、当時ヌーベルバーグに嵌っていました。
ゴダールやトリュフォーがすごいよね。新物好きは皆、みたいな時代の雰囲気がありました。
気違いピエロのＪＰＢがボードレールかランボー
の詩を読みつつ、ダイナマイトを頭に巻きつけて
点火してから、あわてて消そうとして（せこい）爆発してしまう。なんか、そんなことしてるよなぁーっておもいます。そのなかで「去マリ」はわけ分からんかったけど、映像的にものすごく斬新だった。男性と女性が近いアングルにいたと思うと、瞬間庭園のかなり離れたポジションにいたりして、それって「立ち位置」なのかなーと思ったりします。
ブライアンイーノのちょっとひねたファンクＭもかっこよかった。ポップグループやリップリグ、
ギャングオブフォーなんかを思いだしてしまいました。かっこえー！
私の好きだったレーベルで、チェリーレッドやファクトリーがありますが、ファクトリーのア・サートン・レイシオがかっこいいので、ぜひ聞いてみてください。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0001M1KFG/249-6307072-9395500?v=glance&n=561956&s=music
ファクトリーの雄で、ジョイディビジョンというバンドがあって、カリスマｖｏのイアンカーティスが女の子に振られて自殺して、残りのメンバーでニューオーダーをしょうがなしに作ったエピソードがあります。自殺（破壊）の系譜ってあるのかなぁ。
ジムモリソン（変死）やマークボランやシドヴィシャス、ジャニスやジミヘンドなどですね。
いまはロキシーのアバロンを聞きつつ、アンディパートリッジに移行する予定です。
私は単に懐かしいだけでしたが、そこに的確な（適当かも知れんけど）意味づけをしている岡本さんは、やっぱスゲーよなぁ。という感じです。
刺激してくださって、ありがとうございます！
ところで宛名のない、わけの分からんピカソのはがきが行ったと思いますが、あれは私です。すいません。