日: 2013年11月27日
【TAROの日記】

2013/11/27(水) 08:30

ま、いっか・・

妙高山が綺麗だ。
雪が積もった妙高から火打山にかけての稜線の美しさは、ちょっとした表現が不能だ。
この景色が好きで、私は今のところに住んでいる。
東京と新潟に住んだ合計7年を除くと、私はいつもこの景色とともにある。

この景色は、私が死んでも変わらない。ずっと同じだ。
長い月日で見れば、いつか変わっていくのだろうけど、私はそれを見ることはない。
人の命などそんなものだ。
山を眺めていると、そんなミジンコ・レベルの自分の命について考えてしまう。

仏教もユング派も、その他諸々も言う。
自我はない。
そもそも、自我というのは勘違いらしい。
しかし、「私」という時、私=自我だから、理屈でも、「あー、そうなの」とは言いづらい。
人間で居る限り、自我の向こうはわからない。
もちろん、その向こうからはいろいろなお知らせはあるけれど、それを「私」とは思わない。

いつか、山の変化を、そんな「私」が見るのかもしれない。でも、それは、今の私には、「私」ではない・・。

・・・などと思いながら、山を見て通勤。
それでも、通勤途中の景色はずいぶん変わった。
でも、それもすぐに当たり前になっていく。

そんな現実を感じていると、ゆっくり動くプレートの上で、私が「私」をやり通すことが馬鹿らしく思えてくる。
それでも、私は「私」をするしかない。
これもひとつの事実だ。
仮面ライダーにはなれない。
だから、維持は重要だ。
むしろ、だから維持は重要だ。
要は、「ま、いっか・・」という気分だけなのだ・・と通勤しながら思った。

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