【ビジネス万有引力の法則】

2004/03/02(火) 04:56

「ちょっと考えてみた・・」

私は基本的にボーっとしている。
興味のあることも根本的なことの方に興味が強くて、あまり世の中の流れに詳しい方ではない。
世の中の流れに乗ることに、どこか罪悪感がある。

これを言うと、神田昌典先生のパートナーだったり、本を出している様子から矛盾しているように見えるだろうけど、基本的にはそうである。
仲間に
「次はこういうことやってデカくなろう!」
なんて言われても、
「それは、あなたやりなさい。ボクはやらない」
などと言っている。
世の中の流れに乗ることにも、大きくなることにも興味がない。

「じゃーなんで仕事してるの?」
と聞かれたら、
「本音のところは、恐怖感からかな?」
と答えるだろう。
「おもしろいからじゃないの?」
とさらに聞かれたら、
「確かに、おもしろいと思うことしかしない。これは、ボクの絶対曲げない方針だけど。
でも、底辺には恐怖感がある。」
もし、本当に面白いことをやるのなら、毎日、山に入って山菜でも採ってるはず。
やっぱり、仕事とはそんなに単純なものではない。

ここのところ、起業や週末起業というものが流行っている。
世の中の流れに疎い方の私でも、これぐらいのことは知っている。
というか、それぐらい流行っているのだろう。

この流行、私には「無邪気」に見える。
私のような恐怖感が底辺にある人間には「無邪気」そのものにしか見えない。
そこで、なぜ起業が流行っているのか考えてみた。

企業の将来が危ういから・・?

んんんん、違うよな・・。
そんなことは今までもあったもの・・。
なぜ、この時期に起業ブームなのかの説明としては足りない。

60年代の起業ブームとも質が異なるし、この間のITバブルとも違う。
今の起業ブームはそういうものとは何か根本的に違う。

ムムムと悩んでいたら突然解けた。
「違う」という違和感は、露天風呂で広大な景色を見ながら解けた・・。
(我が家の近所は温泉だらけなのです・・。)

「暇」なのだ。

そう、「起業」さえも「暇つぶし産業」の一つなのだ。
昔のサラリーマンでは週末に起業するなんて無理だ。
今は週休二日。それ以外でも休みが多い。
多くの産業がねらい打ちにした「庶民の暇」。
その産業の質も上がり、ディズニーランドもやってきた。

そのディズニーランドの先には「起業」があった。
こりゃ、どこか「のどか」なわけだ。
どこか「無邪気」なわけだ。
ここでも設定や世界観が売れているのだ。

「暇つぶし産業」はこれからも伸びる。
日本人には時間もお金もたっぷりあるのだ。
そして、「暇つぶし産業」はアメーバのように形を変えていく。
「起業ブーム」や「自己啓発」もその一形態でしかない・・。

TAROの独り言

相棒の平さんが母校で講演をやった。
テーマに絶句。
「サラリーマンで1千万円稼ぐ方法。独立して1億円稼ぐ方法」

あのなー、中学生相手に何を話そうってのぉ?

平さんの前に話をした人のテーマは
「たんぽぽの風の綿毛に乗ってどこまでも」

・・・・・・・・・

TAROのまよい事

珍しく、某銀行から講演を頼まれてしゃべりに行く。
銀行から頼まれる講演は正直なところ苦手。
そもそも、私の話は銀行主催の講演に合わない。
銀行とは対極の関係にあるもんね。

でも、依頼内容が何か変。
本を読んで依頼された割には、テーマが本と全く関係ない・・。
変だなーと思いつつ話に行く。

すべては懇親会でわかった。
この銀行の支店長は、私がビジネスを始めた当初からお付き合いさせていただいている方の部下だったのだ。
その人は、型破りな人でとても銀行の行員タイプの人ではない。
そういう人のチルドレンが支店長クラスになってきたのだった。

金融機関というのはイメージが悪くなってしまったけれど、
やっぱり生きていて自己変革を続けている。
そんなことを少し感じた一日だった。

そして、やっぱりマスなつながりよりも、こういったつながりはいいな・・と思った。
ちょっとキザないい方だけど、DNAの出会いのようなものを感じた。

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