【おすすめの本】
「業界紙諸君!」2004/04/14(水) 04:01
「業界紙諸君!」
産業の裏側にあるジャーナリズム。
業界紙らしき存在を理屈で知ったのは、椎名誠の小説だった。
でも、気づいてみれば、業界紙だらけ・・。
これがマーケティング的にも使えたりするから、今は業界紙様様。
その業界紙の一面のルポがこの本。
最初に登場するのが「ニッキン」(金融業界)なのが秀逸。
そして、選んだ業界のセンスに脱帽。
面白い。とにかく面白い。
業界の中で「沈黙は金」がまかりとおるジャーナリズムの呼吸は面白すぎる。
右翼も左翼もヤクザもまじめな人も巻き込んだ人間模様。
何か、今も戦後が続いているな・・・と感じる。
いつでも、我々は歴史の延長の中にある。
そして、その始まりを調べてみれば、フーコの言うとおり何もかも意味が違ってくる
のだと思う。
個人的には、ジャーナリズムには、いつもフーコが言うところの構造を赤裸々にしてほ
しいと思うのでこういう本は大好きです。
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