【苦しめTAROお仕事LIVE】

2004/11/25(木) 08:02

題名はどうやって決まったのか? ー 頼むぜ!長倉!俺はアメリカだ編 =

東京駅で長倉さんと待ち合わせ。
最後の大変更の確認を東京駅の喫茶店で行う。
もう、変更箇所の確認しかできないが、何回も見た原稿だから、それはいいだろう。

そして、訂正箇所のチェックを一枚一枚していく。
ここまで来てまだ、訂正箇所があって驚くけど淡々とこなす。
そして、構成の変更という英断は成功だと実感する。
「これでいい。間違っていなかった。いい本になったね」
「そうですね」と長倉さん。

「これで安心してアメリカだーーーーーぁ」と思ったら、いきなり目の前に装丁が3種類。
「どうですか?」

どれもダメ。
完全にずれていると思った。
しかし、これはボクがフォレスト出版に出した注文に彼らなりに応えてくれた結果。
でも、ダメなものはダメ。
そこで、いくつか要望を言っているうちに時間。
成田行きの電車の時間がない。
最後は、ほとんど言い捨てるような感じで走り去った。

汽車の中で、いい足りない部分を補足し合意。
「では、その線でということで・・」
「そうですね。ボクもこれでモヤモヤが取れました」
「良かった。これで合意だね」
「じゃ、アメリカで楽しんできてください・・」

ギリギリリだけど、こうやって一つの仕事が終わった。
この余韻を持ってアメリカに旅立てるボクは幸せ。

後は、全てをお任せするだけ・・。

仕事とは何でこんなに面白いんだろー。
いつも発生するモヤモヤ。でも、それに納得しない。妥協しない。
時には休む。時には走る。
そんなことを直感的にわがままにやっているうちに、確実に納得のいく仕事が完成する。
当然、100%の納得というのはない。世の中物理的にも時間的には思ったとおりにいかないことは多い。
でも3コードしか使わないシンプルな音楽に名曲が多いように、全てが満たされたからと言ってそれが良い仕事になるとは限らない。
仕事は決して100%満足はない。それは自分の限界だし、空間上の限界、時間の限界だろう。
でも、その打開できない枠の中でどう工夫するかが面白い。
そして、だから次の挑戦がある。
「上昇する精神構造」は不完全な仕事から生まれる。

仕事って結局何なのか?
別にそんなことは考える必要はない。
苦しい中から喜びが見いだせれば何でも良いのだ。
でも、それができるのはきっとこの世では仕事しかない・・。

ネガティブな状況下でポジティブな結果を・・。
そして、作品を紡ぐ。

人という生き物は幸せな生き物だ。
ボクらだけがそれを与えられている・・。

今日も、目の前で社員たちが苦しんでいる。
でも、みんな笑ってるな・・。
何が面白いんだろ?

きっと、自分・・・・・・・。
自分が面白いんだ・・。きっと・・・。

     題名はどうやって決まったのか?(完)

追記
こんな駄文に最後までおつき合いいただきありがとうございました。
最後の終わり方は強引だったかな?
なお、題名が決まっていった過程をフォトリーディング的に眺めた解説を、月一回のメルマ「フォトリーディング的生活のススメ」(今月は29日(月))でしています。もし、よかったら読んでやってください。

「フォトリーディング的生活のススメ」の購読はこちらへ→

予告通り、5冊目の本の制作過程の連載をはじめようと思います。
なお、次の本のテーマは「お金」です。
調子に乗って、ブログで内容の一部を公開しながら、再度、「題名募集」をしようと考えています。
興味のある方は、のぞいてみてください。

「題名はどうやって決まったのか? ー 頼むぜ!長倉!俺はアメリカだ編 =」へのコメント(0件)
  1. 今、日本経営合理化協会のDM読んでたら、全国経営者セミナーに岡本先生の分科会の案内が!スーツ姿で誰かと思いました。
    アマゾンか届いた新刊読んだあとだったのでちょっと感動しました。

  2. アマゾン1位おめでとうございます。
    「題名はどうやって決まったのか?」も楽しいブログをありがとうございました。家に帰ってきてまずこのブログを見るのがここのところの日課でした。
    本が形になるまでの色々な大変なことをお書きになっていて、最後に
    「仕事とは何でこんなに面白いんだろー。」
    という言葉がなんか私の胸にしみました。
    私も負けていられない。 さぁ、やるぞ!
    最後に、つまらないコメントに反応していただきましてありがとうございました。今後のブログも楽しみです。

  3. 著者は、どこまで口を出すべきか?

    編集者にとって、著者がどこま「口を出してくる」のかは、とても気になる。
    正直、「編集者の仕事」にはできるだけ口を出してもらいたくないというのが、本音だろう。

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